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「バナナを坂で転がせば」を読んで/なみあさむさん

    乃井 万之介

    こちらの作品の感想を書かせていただきました。


    自分の大学時代を思い出しました。
    物語とシチュエーションは違いますが、片思いをしていた先輩がいました。

    勇気がなくて告白できないうちに他の人と付き合い始めたことを知って、絶望し、想いを断ち切ろうとしました。
    忘れようとする毎日が続き、気を紛らしているうちに、いつの間にか思いが薄らいだ気がしました。
    でもそうじゃなかったんです。
    気がつけばその人を目で追っている自分がいました。
    ですが、会うこともなくなって、その恋は終わりました。
    実は両思いだったと何年か経ってから聞いて。

    と、自分の話になってしまいましたが、そんな記憶が蘇った作品でした。

    もし大学時代の私の前に高良坂があれば間違いなく何か投げています。
    バナナではないかもしれないですけど。笑
    ゴールデンキウイの中身でも大丈夫ですかね?ベチャっとつぶれますね。(もちろん使用後は美味しく食べます……エッ??)

    当然、私の思い出とはまったく違う物語です。
    ただ、甘酸っぱかったり、切なかったりした当時の自分に戻って読むことができた気がします。

    まずはじめ、
    『バナナを坂で転がすって……?』
    そのタイトルから惹きつけられました。

    読んでいくうちに、タイトルがモチーフとして昇華されていきます。
    読み終わって冒頭を見返した時に、私は感慨にふけりました。

    バナナは確かに転がったのだと。

    すれ違いが生む、キュンキュンする青春恋愛物語です。
    このヤキモキ感がたまりません。

    とにかくルリとハルの心情描写が切ないです。
    それだけでご飯三杯いけます。

    一つの山場である夏合宿では、みんなの思いが溶け合うような優しさと切なさがあり、クスッと笑ってしまう場面も。
    ミズキとヨウタも含めて蚊に刺されて痒そうな描写に、夏合宿の肝試しでお化け役をした時のことを思い出しました笑

    周囲の人たちも存在感があり、推しキャラなどもできるのではないでしょうか。
    ちなみに私の推しはカナコです。
    推しポイントは……言わないでおきます。とにかくめっちゃイケメン!
    本編を読んでいただければ分かると思います!

    感情移入先は圧倒的にルリでした。何となく、大学当時の自分に似ている気がして。

    誰かに恋をして思い悩んでいたあの日に戻れる素敵な作品です。
    是非ご覧いただければと思います。

    最後に、なみあさむさん。
    人を思う気持ちが随所に溢れた心にジンとくるようなお話でした。
    読後感はやっぱり、爽やかなバナナです。
    あ……少し黒くなったバナナかも?笑

    読ませていただきありがとうございます。

    そして完結おめでとうございます!



    感情移入がハンパなく、勝手に感想文を書いてしまいました。すみません🙇‍♀️

     
     
     
    自称『言葉好き』。昔のことに想いを馳せるのが好き。風に吹かれるのが好き。 でも脳内は基本理系。

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