メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bykamei_kana1223

まーの観察〜残したい記憶として〜

    大人が食事をするそばで、バウンサーに鎮座(鎮寝?)した まー(孫なので、まー:以下略)は、ぐずるでもなく地蔵のような表情をしていた。

    ずいぶんと色が黒い子だと思っていたが、思いのほか長引いた黄疸のせいだったのか、肌も本来の白さを取り戻しつつあるようだ。

    なんら欲を持たない人間は、こんな表情をするのだろうか。
    六十余年の欲にまみれた私の顔は、彼には珍妙な生き物に映っているのかもしれない、と気恥ずかしくなる。

    眩しいような、それでいて、なにやら見守られているような、不思議な感覚を覚えてしまう。



    「ね、見て!」

    音楽なしで手足をぶんぶんさせて、まーの前で踊っていた叔母である次女が、鋭い声をあげた。

    まーが、次女をしっかりと見つめて、右手、左手、交互にあげている。
    彼女の真似をして踊ってる!
    "動かす"のではなく"あげている"ように見える。

    足、も加わった!
    ごきげんな表情に変わる。
    足は少しぎこちない、そりゃそうだ、寝たきりで頭も上げられない、自身の足の全貌が見えているかも定かではないはずだ。

    驚いた。
    かつて、小泉元総理の発した『感動した』、に近いな。
    月齢、二か月半…こんなこと、できるんだ!
    首座りもまだ完全ではないというのに。

    次女を見る
    ↓
    動きを認識する
    ↓
    同じように動かそうと意識する
    ↓
    その意識を手足に伝達する

    が、セットにならないとできない、よね??
    脳みそが、ものすごい勢いで活性化してるんだ!
    脳のシナプスだかニューロンだかが、光りまくってるんじゃないの??
    頭蓋骨の向こうで、細胞たちが勢いよく煌めいてるんだ!
    まーの、おそらくはすべての赤ちゃんの持つ能力って、すごい!

    次女と並んで私も踊る。
    まーは、二人を交互に見やり、負けじとばかりに腕を交互にあげて踊る。

    「DNAだね」
    母である長女が笑う。
    「私も朝、そうやって踊ってる」

    どうりで冷静なはずだ、すでに見慣れた光景だったということか〜。



    お腹が空き始めて、次女に抱かれてみても、顔を胸に近づけてみても、決して以前のようにやみくもに口をあうあうとはしない。
    こいつはくれないやつ、としっかり認識しているかのような目をして、紳士然としている。

    先ほど、私の腕をかぷかぷしてみせたのは、文字通りリップサービスか。
    やるなぁ、おぬし!
    婆の喜ばせ方を知っておる。

    ついでにカエルの声は、やはり電子音より婆の美声「ぐえっ、ぐえっ」が気になるらしく、なにやら話しかけてくる。
    あいにく、まー語が理解できないのが、非常に悔しい。
    今、彼と意思疎通ができたなら…なにを見て、どんなふうに、まーの世界からは感じられるのか、どんなわくわくを表現してくれるのだろうか。


    完全に侮ってた。
    新生児期を過ぎて、次は寝返りあたりまで、茫漠とした時間を過ごすものだと勝手に思ってた。
    意思、のようなものが育まれているようだ。
    まー記事、いったん筆を置くつもりが、興味深くて、これじゃ置けそうもない。ちょいちょいお付き合い頂けると嬉しい。





     
     

    のほ

     
     
    都合良く年寄りぶるのを目指す、60代です🤭🤭🤭 どうぞ、ご贔屓に🧕

    あなたへのおすすめ