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【第318回】 Salesforce 公式の Data Cloud 料金計算ツールが登場

    Nobuyuki Watanabe

    Salesforce Data Cloud の料金計算ツール「Data Cloud Pricing Calculator」が Salesforce 公式で登場しました。すべてのユーザーが利用できるこの新しいツールでは、Data Cloud の基本的な調査とサイジングの演習を実施し、導入計画時における Data Cloud の利用コストの内訳を把握できます。

    Data Cloud 料金計算ツール

    • 1 年間分のクレジットのコストを見積もるためのツールのため、複数年のコストには対応されていません。

    消費されるクレジット一覧


    Data Cloud 料金計算ツールの詳細

    以下のステップを完了させることで利用コストの概算が見積できます。

    ステップ1: データを接続する

    1. 接続するデータ量を入力
    Data Cloud では、接続するデータの規模や種類が重要です。

    • Salesforce や他のシステムから接続する「非一意」の顧客プロファイル数
      例:CRM レコード、ロイヤルティアカウント、顧客 ID など。

      • 入力例:2,500,000 レコード

    • Data Cloud に将来的に接続するエンゲージメントレコードの総数

      • 入力例:10,000,000 レコード

    • 毎日更新されるデータの割合
      どの程度のデータが日々変動するのかを設定します。

      • 入力例:10%

    • 非構造化データの有無
      ドキュメント、トランスクリプト、ログ、画像、音声などの非構造化データを取り込む場合、種類ごとに以下の詳細を記入します。

      • PDF やテキストベースのファイル:取り込む場合、データ量(MB)を記入。

        • 入力例:50 MB

      • 画像、音声、動画などのメディアファイル:データ量(MB)を記入。

        • 入力例:5,000 MB

      • ナレッジコンテンツ (例:ヘルプ記事、ハウツーガイド):記事数を記入。

        • 入力例:50 件

    2. Data Cloud へのデータアクセス方法を設定
    Data Cloud は、以下のような方法でデータに接続できます。

    • 外部システムに残すデータ量
      データは移動させず、ゼロコピーで参照する場合のレコード数や行数を記入。

      • 入力例:0 レコード

    • ストリーミングが必要なデータの有無
      プロフィールやエンゲージメントデータのうち、ストリーミングが必要な割合を記入。

      • 入力例:10%

    • リアルタイム更新が必要なデータの割合
      1 秒未満の更新を必要とするデータの割合を設定。

      • 入力例:0%

    • リアルタイムキャッシュに保存するプロファイル数
      高速アクセスが必要なプロファイルの数とその保持期間を記入。

      • プロファイル数:0 

      • 保持日数:0 日

    • 年間のプロファイル API 呼び出し回数
      サブセカンドリアルタイムでプロファイルデータにアクセスする際の年間コール数を記入。

      • 入力例:0 コール

    • リピートユーザーの割合
      月単位での再訪率を記入。

      • 入力例:0%


    ステップ2: 統合された顧客ビューを作成する

    Data Cloud は、複数のデータソースを統合して顧客プロファイルを作成するためのツールです。この機能を利用するかどうかを決めます。

    • 統合プロファイルの利点

      • 複数ソースのデータを 1 つにまとめることで、匿名データと既知データを一貫性のあるビューに統合します。

      • この統合ビューにより、顧客体験をパーソナライズし、チャネル間で一貫性を持たせることができます。

    選択項目

    • 統合プロファイルを使用しますか?

      • はい:統合機能を有効化してプロファイルを作成。

      • いいえ:プロファイル統合機能を使用しない。


    ステップ3: インサイトに基づいて行動する

    ステップ 3 では、統合されたデータをどのように活用するかを設定します。以下の項目に基づき、Data Cloud の活用範囲を決定します。

    1. データの活用方法
    Data Cloud で集約したデータを、Customer 360 Suite 全体や Salesforce エコシステム内で活用しますか?

    • 顧客のパターンや傾向を特定するための指標追跡

      • 毎日追跡して更新する主要指標数:20 項目

    2. データクエリの実行
    エンドユーザーまたは AI 向けに Data Cloud で利用可能なデータをどのくらいの頻度で使用しますか?

    • ユーザーが毎日実行するクエリ数

      • ダッシュボード、レポート、統合など:5 回

    • 非構造化データクエリの実行頻度

      • PDF、トランスクリプトなどの検索・分析:0 回

    3. セグメンテーションとアクティベーション
    どのくらい顧客特性に基づいてターゲットグループを作成し、セグメントを活用しますか?

    • 年間で公開するセグメント数:40 セグメント

    • 年間で作成するアクティベーション(有効化)数:100

    4. 広告オーディエンスとの連携
    Data Cloud で作成したセグメントを広告プラットフォームに共有しますか?

    • 広告オーディエンスとの連携

      • Meta、Google、LinkedInなど:連携なし (0)

    5. 外部データ共有
    Data Cloud 内で処理したデータや分析情報を外部データレイクやデータウェアハウスに共有しますか?

    • 共有予定のデータ割合:5%


    見積もりのユースケース

    以下の 4 つの詳細なユースケースでの見積もり例があります。


    注意点

    Q:計算ツールは、複数の組織(Data Cloud One を含む)シナリオをモデル化できるのでしょうか?
    A:残念ながら、価格計算ツールは複数組織のシナリオを想定して設計されていません。

    Q:Agentforce の必要なアクションを計算ツールで見積もることは可能ですか?
    A:現時点では、Data Cloud と Agentforce の価格計算ツールは直接統合されていないため、対応していません。ただし、将来的なリリースで対応が検討される可能性があります。

    Q:計算ツールでアドオンの見積もりを行うことはできますか?
    A:計算ツールには広告オーディエンスやリアルタイム機能に関する考慮項目がありますが、データストレージやデータスペース、サンドボックスといった他のアドオンカテゴリは含まれていません。そのため、これらについては担当営業にご相談いただく必要があります。


    いかがでしたでしょうか。

    これまでも、以下のような非公式の計算ツールは存在していましたが、今回のツールは会話形式を取り入れることで、さらに使いやすくなっています。

    また、Salesforce 公式の計算ツールであるため、最新の価格表が反映されている点で信頼感がありますね。ただし、現在は米ドルでの計算のみ対応しているため、日本円で計算できる機能が追加されると、より便利になるでしょう。

    今回は以上です。


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