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【第465回】 Marketing Cloud Next : プログレッシブプロファイリング

    Nobuyuki Watanabe

    Spring ’26 新機能リリース(2026 年 2 月)に含まれていたものの、何らかの理由で一時的に利用できない状態となっていた プログレッシブプロファイリング が、ついに 2026 年 9 月下旬より利用可能になりました。


    Marketing Cloud Next Growth & Advanced Editions の Spring ’26 新機能として追加された「プログレッシブプロファイリング」では、メール送信時に、データグラフに存在する情報をもとに、Marketing Cloud ランディングページ上で表示するフォームの項目を動的に制御 できるようになりました。

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    これにより、

    • 初回接触時に多くを聞きすぎない

    • 心理的ハードルを下げる

    • 段階的にリード情報を充実させる

    といった設計が可能になりました。


    代表的な段階設計例

    第 1 段階(Identity確立)

    • 氏名

    • メールアドレス

    • 会社名

    • メール送信への同意(Consent)

    ⇒ この時点で Unified Individual が作成


    第 2 段階(基本セグメント属性)

    • 業種(← 会社名がある場合に表示)

    • 職種(← 会社名がある場合に表示)

    目的:

    • Data Cloud のセグメンテーションに即利用可能

    • B2Bセグメント作成の基礎データ


    第 3 段階(スコアリング強化)

    • 役職(← 業種と職種がある場合に表示)

    • 従業員規模(← 業種と職種がある場合に表示)

    ⇒ ここから Sales Cloud 連携や営業活用を意識


    第 4 段階(商談準備)

    • 使用中のツール(← 役職と従業員規模がある場合に表示)

    • 導入検討時期(← 役職と従業員規模がある場合に表示)

    ⇒ 一定のエンゲージメント条件下で表示するのが理想的
    (※ Web サイトの価格ページを見ているなど)


    ⚠ 仕様上の重要ポイント

    プログレッシブプロファイリングにはいくつか制約があります。

    ① 利用できるのは「直接属性」のみ

    • 関連属性は利用不可

    • 計算済みインサイトも利用不可

    ※ フォームを保存する際にエラーが発生します。

    そのため、

    • 「Webサイトを 2 回以上閲覧したら表示」

    • 「資料請求エンゲージメント履歴があれば表示」

    といった制御は簡単には実現できません。
    必要な場合は 事前に直接属性へフラグを持たせる設計 が必要です。


    ② フォームとランディングページは同一データグラフが必須

    異なるデータグラフでは正しく判定できません。


    ③ 非表示フィールドの制御ルールに注意

    • 非表示フィールドには、ルールを追加できません

    • 「常に非表示」設定を解除しないと、ルール設定できません

    • プロファイリングルール設定済みフィールドは、非表示にできません


    設定方法

    1. フォームの作成

    まず新規でフォームを作成し、必要な項目をすべて配置・設定します。

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    Tips:新しく配置した項目の余白を周囲の項目と揃えたい場合は、スタイル設定 > レイアウト > パディング から「小」を選択すると整います。

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    2. Industry(業種)のプログレッシブプロファイリング設定

    次に、プログレッシブプロファイリングを設定する項目(Industry)を選択し、「ルール」タブ >「+新しいルール」 をクリックします。

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    3. Industry の表示条件を設定

    Industry(業種)は、Company Name が取得済みの場合のみ表示されるように設定します。演算子には 「Is Already Knows」 を使用します。

    Tips:事前にデータグラフの Unified Individual に Company Name を「直接属性」として設定しておく必要があります。
    ※ 現在利用できるのは「直接属性」のみです。

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    4. 設定確認

    設定が完了すると、対象項目が紫色で縁取られます。

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    5. Title(役職)の設定

    続いて、Title(役職)にも同様に設定を行います。

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    6. Title の表示条件を設定

    Title(役職)は、Industry が取得済みの場合のみ表示されるように設定します。演算子は同じく 「Is Already Knows」 を使用します。

    Tips:事前にデータグラフの Unified Individual に Industry を「直接属性」として設定しておく必要があります。

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    7. 設定確認

    こちらも設定完了後、対象項目が紫色で縁取られます。

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    8. フォーム公開準備

    フォームの設定が完了したら「保存」し、フォームトリガーフローを作成 → ランディングページを公開 → URL を取得します。

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    9. メールに URL を設定

    取得した URL をメールに設定し、対象リードへ送信します。

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    10. 今回の対象リードの状態

    今回の送信対象リードは以下の状態です。

    • 会社名:取得済み

    • 業種:未取得

    • 役職:未取得

    この状態の場合、

    • Company Name が取得済み → Industry は表示される

    • Industry が未取得 → Title は表示されない

    という挙動になるはずです。

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    11. 動作確認

    実際に送信されたメールを開き、ランディングページの URL をクリックすると、想定通りの表示になりました。

    • Company Name が取得済み → Industry は表示される

    • Industry が未取得 → Title は表示されない

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    12. パラメーター確認

    この URL にはパラメーターが付与されています。

    https://pages.mail.nac-care.com/lp/landing-page/Progressive-Profiling-LP?h=00QTK00000kYUcO2AW&sftoken=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJpYXQiOjE3NzE4NTM2MzcsImV4cCI6MTc3MTg1MzY5NywiaW5kaXZpZHVhbElkIjoiMGVjNWM5NmQtM2E2Ny00NDg4LWI4NTEtMjY0YzkzMzEzOWY4IiwidGVuYW50SWQiOiJhMzYwL3Byb2Q5L2Y3YWY4NGUxMDY3YjQxMzM4ZTc4ZjA4YTI0ZjAyYmY2IiwiY29yZVRlbmFudElkIjpudWxsfQ.L_81-6lXky9nWBpb1wfZgUDe_0GpQCMpfTBjBS9nra

    試しに sftoken のパラメーターを削除します。

    https://pages.mail.nac-care.com/lp/landing-page/Progressive-Profiling-LP?h=00QTK00000kYUcO2AW

    すると、データグラフの情報が失われ、Company Name が取得できなくなり、Industry の項目も表示されなくなりました。

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    つまり、この sftoken のパラメーターがデータ取得の鍵 になっていることが分かります。💡


    いかがでしたでしょうか。

    B2B マーケティングにおいて、プログレッシブプロファイリングは待望の機能と言えるでしょう。

    現時点では「直接属性」のみ利用可能ですが、今後、間接属性や計算済みインサイトにも対応すれば、さらに活用の幅が広がることが期待されます。

    今回は以上です。


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