メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bydaisaw33

【第429回】 Agentforce : 拡張チャット v1 から v2 への切り替え

    Nobuyuki Watanabe

    Agentforce の Winter ’26 リリース により、新たに 拡張チャット v2 が登場しました。この機能は 2025 年 10 月 24 日以降 に利用可能となっています。

    現在、Agentforce の拡張チャットには v1 と v2 の 2 つのバージョン が存在しますが、この記事執筆時点では デフォルトで有効になっているのは v1 です。そのため、拡張チャット v2 を利用するには、管理者が明示的に有効化する必要があります。


    拡張チャット v2 への切り替え方法

    切り替え方法は非常にシンプルです。

    1. 「設定」>「組み込みサービスリリース」 を開く

    2. 作成済みの組み込みサービスを選択

    3. 左上に表示される 「v2 への切り替え」 をクリック

    画像
    画像

    これだけで v2 を有効化できます。
    なお、いつでも v1 に戻すことが可能 なため、安心して検証できます。

    注意: v2 チャットでは、一部利用できない機能があります。そのため、本番環境へ適用する前に Sandbox 環境で十分に検証することをお勧めします。現在利用している機能の中には、v2 へ移行すると利用できなくなるものがあるため、事前に影響範囲を確認してください。


    拡張チャット v2 の特徴

    ① 最大の特徴:将来を見据えた新アーキテクチャ

    拡張チャット v2 は、従来のテキスト中心の v1 とは異なり、将来のマルチモーダル(テキスト、画像、音声、ボタン、カード型 UI などを組み合わせた表示)環境への対応を前提として設計された、新しいアーキテクチャを採用しています。

    • 標準およびカスタム Lightning タイプ の定義・表示が可能

    • チャット内で カスタム Lightning Web コンポーネント を紹介・活用可能

    カスタム Lightning タイプについては、以下の記事で紹介しています。

    これにより、単なるテキストチャットにとどまらない、より柔軟で拡張性の高い UI 表現 が可能になります。


    ② パフォーマンスの改善

    アーキテクチャ刷新により、パフォーマンス面も大きく改善 されています。
    従来と比較して、チャットウィンドウの読み込み時間が短縮 され、よりスムーズな体験が提供されます。


    ③ 見た目の美しさ

    デフォルトのウィンドウ幅が拡大して、より見やすく、より入力しやすくなりました。※ v1 の場合もウィンドウ幅のカスタマイズは可能です。

    画像
    画像
    画像

    v1 で利用可だが、v2 では利用不可な主な機能

    (※ 2026 年 6 月更新)

    • 添付ファイル送信

    • カスタムパラメーター

    • パラメーターマッピング

    ※ カスタムパラメータとパラメータマッピングは、Web サイトのコンテキスト情報(商品 ID、注文番号、顧客 ID など)を Agentforce に引き渡すための機能です。


    v2 で利用可だが、v1 では利用不可な主な機能

    (※ 2026 年 6 月更新)

    将来の拡張性を見据えた新機能

    • カスタム Lightning タイプ
      Agentforce の回答を独自の Lightning Web コンポーネントとして表示できる機能です。従来のテキスト中心のチャットとは異なり、商品カード、予約候補、注文状況などを視覚的な UI として表示できます。
      特に Agentforce のアクションと組み合わせることで、取得したデータをリッチな画面として表示できるため、今後のマルチモーダルなチャット体験を実現する基盤機能として注目されています。

    • コンテキストイベント API
      Web サイト上のユーザー行動をリアルタイムで Agentforce に通知するための API です。これにより、チャット中のユーザー行動を考慮した、よりコンテキストに応じた応答を実現できます。

    • インラインモード
      従来の右下固定型チャットではなく、Web ページ内の任意の位置にチャットコンポーネントを埋め込める機能です。FAQ ページや予約ページなどで、より自然なユーザー体験を実現できます。


    いかがでしたでしょうか。

    v2 バージョンは、「従来のチャット機能を完全に置き換えるもの」というよりも、将来の拡張性(マルチモーダル・カスタム UI)を見据えた基盤 として位置づけられています。

    一部機能が未対応である点には注意が必要ですが、Lightning コンポーネント連携やパフォーマンス改善 という点では、今後の進化を強く感じさせるアップデートと言えるでしょう。

    こんな組織は v2 を検討

    • カスタム Lightning タイプを利用したい

    • 新規導入中である

    • 将来的な拡張性を重視する

    こんな組織は v1 継続がおすすめ

    • 添付ファイルを利用している

    • カスタムパラメーターを利用している

    今回は以上です。


    次の記事はこちら

    前回の記事はこちら

    私の note のトップページはこちら

     
     
     
    Salesforce Marketing Cloud、Agentforce、Data Cloud、Salesforce 認定資格に関する実践的な情報を発信しています。これらの記事が、皆さまの学習や日々の業務に少しでもお役に立てば幸いです。