
【第316回】 Marketing Cloud Next : ドメインウォーミングの必要性
Marketing Cloud Next でメール配信を開始する際に、注意しておきたいのがドメインウォーミング(Domain Warming)です。
Marketing Cloud Next では、最初は共有 IP(Shared IP)を利用してメールが送信され、送信量に応じて専用 IP(Dedicated IP)が自動的に割り当てられる仕組みになっています。
そのため、従来のように IP アドレスを意識してウォーミングを行う必要性は少なくなっています。
しかし、ドメインのウォーミング は別です。
Salesforce からも、Marketing Cloud Next におけるドメインウォーミングについて公式のガイドライン(30 日プラン)が公開されています。
Salesforce Help:Marketing Cloud Next - Domain Warming
※内容が頻繁に変わるので注意してください。
なぜ ドメインウォーミング が必要なのか?
現在、Google、Yahoo、Apple、Microsoft などの主要なメールボックスプロバイダーでは、メールの配信可否を判断するうえで、ドメインレピュテーション(ドメインの評価)が重要な要素となっています。
そのため、新しいドメインやサブドメインを設定して、いきなり大量のメールを送信することは推奨されません。
Salesforce では、新しいドメイン/サブドメインを利用する場合、1 日数百通以下から徐々に送信量を増やす ことを推奨しています。
誰に送るかも重要
単純に送信量を抑えるだけではなく、最初に誰へメールを送るか も重要です。
Salesforce では、ウォーミング期間中は最もアクティブでエンゲージメントの高い購読者から送信することを推奨しています。
特に最初の 1 週間は、
新しく登録した購読者
過去 1 か月以内にエンゲージメントした購読者
などを優先して送信します。
メールの開封やクリックなどの良好なエンゲージメントを積み重ねることで、ドメインのレピュテーションを構築していきます。
いかがでしたでしょうか。
Marketing Cloud Next では送信 IP の管理が自動化されていますが、「IP が自動管理されるから、最初から大量にメールを送信しても問題ない」というわけではありません。
ドメインレピュテーションを構築するための ドメインウォーミングは引き続き必要 です。
特に新しいドメイン/サブドメインを利用する場合は、最初から 数千~数万通 を送るのではなく、500 通程度からスタートして徐々に送信量を増やしていく ことをおすすめします。
Marketing Cloud Next で本番配信を開始する際には、DNS やメール認証の設定だけではなく、ドメインウォーミングのスケジュールについても事前に計画しておきましょう。
より詳しく知りたい方へ
Marketing Cloud Next の IPウォーミングの仕組みや、ドメインレピュテーション、Deliverability(到達性)、バウンスの監視方法などについて、より詳しく知りたい方は、Mateusz Dąbrowski さんの以下の記事も非常に参考になります。
今回は以上です。