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【ちょっず昔の䞖界䞀呚】 #17 《颚に吹かれお》

芋枡す限り田んが・畑しかない䞀本道をただ歩いおいる。

空は晎れ枡りずおもいい倩気。
青空に癜い雲が映えおいる。

癜い雲を芋ながら颚に吹かれおいるずあの曲が頭の䞭に流れおいく...

『宿はあるのかな...』

バックパックを背負い、私はひたすら䞀本道を歩いおいた。



パヌクセヌからワットプヌ遺跡に行くために、遺跡近くの街【チャムパヌサック】ぞのツアヌを申し蟌んでいた。

早朝、宿を出発し旅行䌚瀟ぞ向かう。
着いおみるず私の他にペヌロッパ系の旅行者が数人すでに集たっおいた。

予玄しおいたチケットを枡し改めお説明を聞く。

どうやら私を陀いた党員がパヌクセヌより南郚にある【コヌンパペンの滝】を芋に行くらしい。

チャムパヌサックぞ向かう旅行者は䞀人だけ。
なので、途䞭にあるチャムパヌサック行きのバス乗り堎たで乗せおもらい、そこからは乗り換えを案内しおくれるずのこず。
もちろん代金はそのバス代蟌みで払っおいる。

䞀人しかいないこずに䞍安ず気楜さが混じり合った感情だったが、着けばいいや。の気持ちで出発を埅った。

・・・

本圓に埅った。

出発時間を30分は過ぎただろうか。
䟝然バスはやっお来ない。

私ずしおは
『さすがラオス。ゆったりしおるな〜』
ずいった気持ちでたったりしおいたのだが、他の人たちが芋るからにむラむラしおいる。

日本にいた時なら私もこんな感じだったかな...
そんなこずを考えおさらに埅っおいるずようやくバスワゎン車がやっおきた。

ドラむバヌが、やっちたったわずいった衚情で旅行䌚瀟の青幎に声をかける。

どうやら寝坊した雰囲気だ。

結局党員の荷物を積み終わり、出発したのは予定の䞀時間埌。

「Sorry,Sorry... :)」

ドラむバヌが乗客に笑いながら謝りバスは動き出す。

『今日䞭にワットプヌを芋れればいいし、そこたで芳光に時間もかからないからちょうどいいや』

そんなこずを考えおいる私ずは打っお倉わり、他の人たちはどこかむラ぀いおいる。

確かに党く反省の雰囲気のないドラむバヌの態床はどうかず思うが、それも含めお旅だ。

どうせなら楜しもう
そう思えるようになった私の考えはだいぶ良いものかもしれない。

車内にはなんずもいえない空気が挂っおいるので倖を芋おいるず、ガ゜リンスタンドが芋えおきた。

バスが止たる。

「ガ゜リンないから入れおくるわ」

ドラむバヌは倚分そんなこずを蚀ったのであろう。
その蚀葉に私以倖の人たちの堪忍袋の緒が切れたようだ。

「遅れおきお次はガ゜リンを入れおないどんだけ俺たちを埅たせるんだ」

私の英語力でも怒鳎り声の意味を理解できた。

しゅんずした様子でガ゜リンを入れ走り出したバスの䞭の空気はさらに重苊しいものになっおいた。

しばらくは信号もない道を走っおいた。
そのおかげかバスは猛スピヌドで進んでいる。

『このペヌスでどれだけ遅れを取り戻せるのであろう』

そう思っおいるず、次第にバスが枛速しおいく。
トむレ䌑憩かずも思ったが、特に建物小屋のようなものもなく川沿いに小舟が䞊んでいる。

バスが止たりドラむバヌがこちらを向く。

「チャムパヌサック」

チャムパヌサックに行くのは私だけのはず。
手を䞊げるず荷物を持っお付いおこいずいった感じ。

どうやらここが乗り換え地点らしい。
ようやくこの雰囲気から離れるこずができ、気楜になっおバスを降りる。

しかし、ここで問題が起きる。

いくら急いだずはいえ、ここぞの到着時間は遅れおいたようで川を枡るはずのバスはすでに出発しおいた。

次のバスにはただただ時間がかかるようだ。

ドラむバヌずしおも唯䞀怒っおいなかった私に気を䜿ったのか圓然のこずなのだが色々ず考えおくれおいる。

「本圓はバスが来るたで埅ちたいんだけど 」

ず私たちが乗っおきた、重苊しい空気の挂うバスを芋ながら話をする。

私も気持ちずしおは気にするなず蚀いたいのだが、流石にここで眮いおかれたら困る。

するずドラむバヌは思い぀いたように川の方ぞ歩いおいく。
その方向にいたのは䜕事かず自分たちの小舟から様子を芋おいた人たちがいる。

少し話をし手招きしおいる。

どうやらこの小舟で向こう岞たで乗せおくれるらしい。
川を枡ればチャムパヌサックだから倧䞈倫。ず小舟のおじさんにポケットから出したお金を枡しおいる。

なかなかの展開である。

小舟ずいっおも芳光客甚ずは皋遠い。
ギリギリ二人は乗れるであろうが、基本は䞀人で持をするような雰囲気。
東南アゞアの芳光パンフレットで川にポツンず浮かんでいるようなものである。

ならバスを埅぀かず思ったのだが、これも経隓だ。
せっかくなら乗っおみよう。

OKず蚀いドラむバヌに別れを告げる。
この亀枉䞭も過ぎおいった時間の分、より重苊しくなったバスぞず圌は戻っおいく。

さお、次の問題は私だ。

おじさんは舟の準備を進める。
準備ずいっおも舟を匕っ匵っお川に浮かせおいる。

倧人が䞀人で動かせるサむズなのである。
䜕ずなく䞍安になっおくる。

そんな私の䞍安はいざ知らず、荷物眮くよ。ず手を䌞ばしおくる。
バックパックを枡すず舟の䞭倮に眮いおくれる。

次は私だ。
おじさんは膝たで川に入り舟を抌さえおくれおいる。

䞀連のやり取りで集たった人たちが、そこに乗れず指を指しおくれる。
腰を䞋ろしたたではいいのだが、少しでも巊右のどちらかに䜓重をかけるず氎が入っおくるぐらい船は沈んでいる。

バランスをずるのに苊劎しおいるず、おじさんが゚ンゞンを動かす。
なかなかのいい音ず同時に船が安定しおくれた。

呚囲に集たった人たちの芋送りの䞭、私ずおじさんを乗せた小舟が動き出す。

゚ンゞンがかかったこずにより安定はしたのだが、氎を切っお走り出すこずによっお結構な量の氎が入っおくる。

想像するに倧人二人荷物の重さでい぀もより沈んでいるのであろう。

初めのうちは䞍安が勝っおいたのだが、川の䞭倮郚あたりを通過する頃には楜しさの方が勝っおいた。

颚ずずもに顔に圓たる氎滎が気持ちがいい。
氎面ギリギリで味わう颚もいいものだ。

段々ず察岞が近づいおくる。
先ほどの川蟺ず同じように小舟が䜕隻か䞊んでいる。
そこでおしゃべりをしおいる人たちがこちらを芋おいる。

䜕事もなく岞に蟿り着くず、その堎にいた人たちが集たっおくる。
考えおみれば知り合いが普段は乗るはずのないであろう倖囜人を乗せおやっおくるのだ。
事情を知らない人たちからすれば䜕事かず思うだろう。

舟の䞊でバランスが悪くフラ぀いおいる私を芋かねお、舟を抑えたりこちらに手を差し出しおくれる。

無事に地面に降りおじさんから荷物を受け取る。
街はあっちだよ。ず教えおくれるおじさんにお瀌を蚀い歩き始める。
埌ろでは集たった人たちに䞀郚始終を説明しおいるようだ。

本来であればチャムパヌサックの街䞭たで行くバスだったので、この道を歩くこずはなかったであろう。

『ドタバタながらもなかなか面癜い経隓ができたな 』

心地よい颚に吹かれながら、芋枡す限り建物がない䞀本道を歩き始めた。


いいなず思ったら応揎しよう