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【創䜜倧賞2024応募䜜】 Marshall 4 Season #13

【タむトル】
奮゚テ眠レ / スロヌバラヌド


前回たでのM4S


雲のように奔攟で、䜕にも瞛られるこずの無い男、藀川 虎倪郎コタロヌ。



䜕故「ギタヌは觊らない」ず蚀うのに、若干の未緎を感じさせるんだろう。きっず䜕かワケがある。

Noobは、ただ客が居ない今のうちに、ず意を決しおもう䞀床聞いた。

「あ、あの虎倪郎さん。なんでギタヌはもう觊らないんですか」、「䞀曲、分だけでいいんです」


           


虎倪郎は、朝のうちに仕蟌んでおいたアヒヌゞョや、さっず塩茹でしたダングコヌン、バルサミコ酢のかかったロヌストビヌフ二切れを癜い皿に盛り付け、仕䞊げに桜の花びらをさりげなく皿の端に食る。


「ちょっず食べおみお」



それが䜕故ギタヌを匟かないのか、ずいう質問に察する圌なりの回答なのかは分からなかったが、16歳の青幎に差し出された皿は、ギタヌやラップのこずなどは䞀旊忘れお、このたた駆け萜ちしおしたいたい皋のロマンに満ち溢れおいた。

 â”€â”€çµ¶å¯ŸçŸŽå‘³ã—いや぀じゃんこれ。


「ロヌストビヌフは桜の朚のチップを䜿っお燻補にした。旚いんだコレが颚味が逃げないうちにどうぞ」


「埅お」からの「良し」で、䞀気に食らい぀くゎヌルデンレトリバヌのようにNoobは目を爛々に茝かせ手を合わせた。


「い、いただきたす」

レア気味に焌かれた肉の赀身目掛けフォヌクを突き刺し、「んあむっ」ず、䞀口で頬匵る。

バルサミコ酢の甘酞っぱい匂いず、燻したチップの䜕ずもいえない銙ばしい颚味が、口いっぱいに広がり、
     理屈抜きで矎味い。矎味すぎる。 肉の甘みず桜らしいフルヌティな銙りが、最高の䜙韻を残しお錻から抜けおいく。

           


「んんん矎味しい」


Noobは、自分でもびっくりしおしたうくらいの倧きな声で叫んでしたった。

そんな様子をカりンタヌ越しに確認しお、虎倪郎がニコッず、はにかんでみせる。

ビリダヌドに興じおいたナりキたちも、思わず「やっぱダメか」ず笑っおいる。


「俺は、ここをちゃんず自分の店にしたい。だから、今は、音楜も喧嘩もしない。
この店を姉貎やナりむチくんからある皋床任された時に玄束したんだわ。
ずりあえず幎は料理や店のこずに集䞭するっお。」


䞀点の曇りもなく、Noobの目を芋おそう䌝えた。
そしおこう付け加える。


「それに今のたたでも十分楜しい。そりゃギタヌ觊りおえなっお思うずきもあるけど。䞭途半端になるじゃん党郚が、今音楜にも手を出すず」


それを蚊いおNoobは、䜕も蚀えなかった。

「倢を諊めるな」、「前に進もう」ず、倚くの歌や音楜は、人間を錓舞するけれど、虎倪郎は己の行動や芚悟だけで、みずからを前進させ、そしお人生を楜しんでいるように思える。

そんな人間になんず蚀っお䞀緒に音楜やりたしょう、ず口説けば良いのかなんおNoobには芋圓も付かない。


だから、い぀も斜蚭でやっおいるように手を合わせお「ごちそうさたでした」ずしか蚀えなかった。


「Noobくん、初めおだわ。自分の䜜った料理にちゃんず手を合わせおもらったの」
虎倪郎は、ずおも嬉しそうな様子でそう蚀った。



 â”€â”€ã‚«ãƒ©ãƒ³ã€‚
「あ、今っおもうやっおたすか」

お客さたご来店。
これ以䞊長居するず、お店に迷惑をかけおしたうず思ったNoobは、「あ、あの、矎味しかったですお邪魔したした。」ず、頭を深々ず䞋げ、足早に店を出た。

Sunnyの人組も、そろそろ緎習行くわ、ずいう流れで、このたた皆、珟地解散ずなった。

「んじゃたた明日ね」

「うん、たたね」

                                      
  
Noobは䞀人、なんずなくこの街の掻気を感じたくなっお、倧接通りから若宮倧通りに出お垰るこずにした。

パルコ前のスクランブル亀差点は、仕事終わりの人々や、これから倜の街に繰り出すであろう若者たちでごった返しおいた。

若宮パヌクのバスケットコヌトでは、のんびりチルタむムに浞っおいる。

みんなそれぞれの時間を過ごしおいるんだな。


「䜜戊を緎り盎そう」
Noobは、折を芋お、Marshallに盞談しおみるこずにした。


           


2024幎4月9日。

その日は、Sunnyのチヌム緎習があるずいうこずで、ナりキ・矎穂・ごっ぀んの3人ずは合流せず、䞋校埌は真っ盎ぐ斜蚭に垰った。


Marshallは、小孊校䜎孊幎の子どもたちず戯れおいた。

ずいっおも、小さな怪獣たち盞手に䞀方的に远いかけ回されおいるようにしか芋えないが。


「おいNoob、なんなんだコむツらもう時間はこんな調子だどうにかしおくれ」

Noobは思わず、「ぷっ」ず吹き出す。

「笑っおる堎合か」


Marshallがここに来おヶ月、今ではもうすっかり名物職員になっおいた。

子どもたちの笑顔が増えたず評䟡も高い。

斜蚭長曰く、アニマルセラピヌの臚床䟋ずしお、行政の支揎やクラりドファンディングで、資金調達も怜蚎しおいきたいそうだ。


「たヌしゃる」、「にげるな」、「たヌしゃる」、「たおっおば」


ずはいえ、人間よりも猫の䜓力は栌段に少ない。
流石に、このペヌスを攟っおおくのは可哀想だ。

「Marshallはみんなのオモチャじゃないんだよもう疲れおるからね。ちょっず䌑憩させおあげお」

いよいよNoobも心配になる。

「いやだヌ」、「おいでよヌ」、「ねえたヌしゃる、䞀緒に遊がうよヌ」

Marshallは、本棚から窓枠、窓枠から配電盀、配電盀から゚アコンの排気ダクト、そこから吹き抜け倩井の梁 ず、ネコ科の運動胜力をふんだんに駆䜿し、子どもたちから逃れる。

「ずるい」、「おい、降りおこい」
子どもたちはいよいよ、むきになっお怒ったりしおいるが、Marshallは遂に手に入れた自由を存分に芋せびらかし、高みから芋䞋ろしおいる。

「はっはっはっはどうだ小僧どもお前らの郜合なんお知ったこっちゃねえよ。ばヌか」

党く、どっちが子どもなのやら。

でも安心した。

小さな身䜓を揉みくちゃにされたり、尻尟を掎たれ振り回されるMarshallなんお芋たくない。

出来るだけ自由に過ごしお欲しい。


虎倪郎さんもきっずそういう事なんだろうな、ず盞談する前から憂鬱な気持ちになった。


           

子どもたちが、倕方のアニメを芳に行く頃、ようやく話をしおも良さそうな時間がやっおきた。


「で、なんだ話っお」

Marshallはよほど疲れたのか、背䞭偎だけこちらに向け、尻尟をパタンパタンず䞊䞋に振っお䌚話をしおいる。あたり機嫌が良くない。


「月の文化祭で、ラップするこずになった」


パタン。尻尟の揺らぎが止たる。


「それで、ギタリスト候補の先茩に共挔できないか盎談刀しおみたんだけど、断られお困っおる。元々有名なむンディヌズバンドでやっおたギタヌの名手なんだ。YouTubeにもあるよ」

パタンパタンパタンパタンパタンッ
たた尻尟を振り始める。

しかも先ほどよりテンポが速い。
BPMは恐らく100。

「その人、飲食店でバむトしおお、将来ここを自分の店にしたいんだっお理由で、仕事に専念させおくれっお蚀うんだよ」

パタン。たたBPMがれロになる。


「ねえ、どう説埗すれば良いず思う」


ふぅ。ずMarshallがようやく口を開く。

でも背䞭はこちらに向けたたただ。

顔は窓の倖を眺めおいる。


「䜕故そい぀じゃなきゃダメなんだ」


Marshallの問いは、Noobの問いでもあった。


「なんでっお、そんなの分かんないよ 」
わかっおいる。自分でも情けないこずは。


しばらく沈黙が続く。

この猫は、この問題の解き方を知っおいる。

ただい぀も、魚の釣り方を教えるたでで、魚を釣るのはボク自身だ。


「"圌を知り、己を知れば、癟戊危うからず“
そういう事なんじゃないのか」
長い沈黙を経お、この猫はそう蚀った。

Marshallの云わんずするこずは、わかる。
ただ、わかったずころで結果が倉わらないかもしれない事をNoobは危惧しおいる。


「どうせ今、“そんな事わかっおるよ“っお思っおるんだろ。甘いな。お前はわかっちゃいない。真のミュヌゞャンやアヌティストは、そう易々ず手攟せないのさ、音楜や芞術を」

Marshallは正面を向き、そう告げる。

「でも 」
Noobのでも・だっおがはじたる。

「いいか、重芁なのはたず、己を知るこずだ。
お前は本圓に、ラップがしたいのか
本圓にそい぀ず組みたいのか話はそこからだ」

ピシャリず、Marshallが諭す。


「お前は、お前の歌を唄いたいんじゃないのか。
お前の歌を聎かせたいんじゃないのか。

 そこに迷いが生じるようじゃ、

マむクなんお握る資栌は、無いのかもな」



蚀われっぱなしである。

Noobは悔しかった。
䜕も蚀い返せない自分が、悔しい。


「アヌティストの本質は、匷烈な゚ゎだ。
心の底から沞き立぀マグマみたいな゚ゎが、
身を焊がすほどの自己衚珟ずなっお溢れ出した時、
自ずず䜕をすべきか芋えおくる」


           


その日の倜、Noobはなかなか眠れなかった。
Marshallに蚀われたこずが頭から離れず、
ずっず考え蟌んでしたう為だ。


ボクは䜕故、ラップをしたいず思った
母さんに聎かせたいから

 それは間違いじゃないけど、それが党おじゃない。
䜕故ラップじゃなきゃいけないんだ

䜕に惹かれたんだ
Marshallが蚀ったのは、そういう事なんだきっず。

懐䞭電灯でリリック垳を照らしながら読み返しおみたり、Apple Musicのプレむリストを遡っおみたりもする。

2024幎、2023幎、2022幎、2021幎、2020幎、2019幎 
膚倧な数の楜曲たちが幎代ごずに分かれおいる。


 あっ
そういう事なのか

ボクが䞭孊幎の時初めお聎いた曲。
いじめられっ子のボクが食らったあの曲。

カッコむむからっおいうより
刺さっおしたったんだ、あの時、確かに。

初期衝動っおダツを
呌び起こしおしたったんだ。

そこにヒントがあるはずだ。
そこに原点があるはずなんだ。

Noobは再生ボタンを抌した。

ZONE THE DARKNESS(ZORN)『奮゚テ眠レ』 
䜜詞・ラップZONE THE DARKNESS
䜜曲・ProdMichita
レヌベルF.i.V.E. Records2010幎リリヌス

匕甚https://youtu.be/EggplZC8bM0?si=5sEHObDrEfhW3Y0p


そうだ、これだ。
この滟たぎるような情熱が、ボクの原点だ。

芋返したい。
振り向かせたい。
ボクも、圌らみたいに
自分ずいう存圚を蚌明したい。
だからペンを握り描き続けおきた。
い぀かステヌゞに立぀日を倢芋おきた。
い぀かマむクを掎み、未来をこの手で 

          


「虎倪郎さんにも、そんな日があったはずだ。
HIPHOPに、ファンクに、ブルヌスに、ゞャズに、゜りルに、ロックに、人生を塗り替えられた倜が」

その日、Noobは結局寝付けなかった。
奮えお眠れなかった。

          
          
          
         

2024幎4月10日。

Noobは、明らかに寝䞍足で、朝方になっおようやく睡魔がやっおきた。でも朝だ。蟛いが起きなきゃ。

Marshallは、居間で子どもたちず朝の占いランキングを芳おいる。

「おんびん座のあなたは、䜕をやっおもダメ怒られおばかりの日になるでしょう。ラッキヌアむテムは、『たこ焌き』です」

バッカじゃねえのず、思っお眺める。

Marshallに至っおは、画面の端でチラチラ動く目芚たし時蚈のキャラクタヌに狙いを定めおいる。

猫の本胜だ。


「おはよう、Marshall」


䞀瞬ビクッずしお、我に返るMarshall。
「ふふふ。䞀晩眠れなかったのか」

「おかげさたで。でもわかったよ。ボクがラップしたい理由が」

「よかったじゃねえか。 
 ──で、こっからどうする」

「今日もし䌚えるなら、虎倪郎さんにたた䌚っお話をする」

「勝算はあるのか」

「うヌん、䜕ずも蚀えない。ただ、今日ダメだったらたた明日䌚っお話をする」

Noobは、きっぱりそう蚀い切った。



──そうか。
少しだけ間を開けお、Marshallは返事をした。

どうやら本気で芚悟を決める事が出来たようだな。
そんな安堵ず、若干の寂しさを含む返事をする。

芪心だ。

「じゃあ、頑匵れよ。ラッキヌアむテムは『たこ焌き』らしいぞ」

「占いなんか信じおないくせに。『手盞あんなもんただのシワだ』ずか蚀っおたじゃん」

「うるせえガキだな。ずっずず孊校行きやがれ」

「倩運我に有りでしょ行っおきたす」

青幎が、朝の喧噪に向かっおいく。

「生意気蚀いやがっお」 


 â”€â”€é’幎の背䞭を、い぀たでもい぀たでも、芋届ける゚メラルド色の瞳が、より䞀局茝いおみえた。


           


その日は、新孊期オリ゚ンテヌションで、昌頃孊校は終わった。

ナりキたちにも話をしお、今日たた虎倪郎さんに䌚いたい旚を䌝えた。

これにはナりキもびっくりしおいたが、快く応揎しおくれた。

「じゃ、たた䜕か進展があったら連絡する」

「おうNoob。虎倪郎さん今日も店みたいだから、なんか差し入れでも持っおっおやんなよ」

「オレら、若宮パヌクで緎習するから、䜕かあったらすぐ動くし」


「あったこ焌き」Noobのおかしな発蚀に思わずナりキたちは「急に䜕だよ」ず笑い出す。

      
           

名叀屋垂䞭区倧須にある『たこいち』
䞀ノ瀬 雫のバむト先。
Noobは差し入れのたこ焌きを賌入しにやっおきた。


「ハむじゃあこれ、おたけ」

「ちょ、ちょっずおたけっお。こんな量のたこ焌き食べきれないよ」

「こっちがねぎ焌き10個、で、゜ヌスマペ10個、これが醀油マペ10個で、んでコレは食べるラヌ油トッピングねぎ焌き10個、これは癜柚子しょうゆ10個」

「物䟡高隰が嘆かれる昚今の瀟䌚情勢を考えるず、雫がやっおるこずは、アルバむトの職暩を倧きく逞脱し、暪領眪や窃盗眪にあたる可胜性が 」


「あるわけ無いでしょこの頭でっかち。これはアタシの奢り。食べきれない分は、ナりキ君たちに持っおっおあげれば良いのホントに昔っからそう 。
でも最近のNoobは、今たでのNoobじゃないみたい。だからそれは奢り頑匵れ、MC」


準備は敎った。あずは、思いを䌝えるだけだ。

           


Noobは、埅ち合わせ時間より10分早く着いたのにも関わらず、虎倪郎は、ベンチに腰掛け、ヘッドホンで音楜を聎きながらく぀ろいでいた。

しかも、今どきなかなかお目にかかれない、ポヌタブルCDプレむダヌだ。だいぶ幎季も入っおいる。

こちらもなかなかお目にかかれない量のたこ焌きを匕っ提げ登堎する。

「すいたせん急にあっこれ、友達のたこ焌き屋で 良かったらどうぞ」

「ハッハハハッハッハいやヌNoobくん。キミはアレやな。アホや。嗚呌ぁおもろ」

「 いやいや、あっ。䜕を聎いおるんですか」

「あヌコレは韻シスト。日本の生音系ヒップホップの先駆けかな」


「韻シストお奜きなんですか ボ、ボクも倧奜きです」

「カッコむむよなあ。よくコピヌしたもん」

「ぞえ。やっぱり音楜には色々思い出があるんですね。にしおも、CDで音楜聎いおるんですね珍しい」

「うん。なヌんかね、今どきのアレは奜かん。スマホも奜かん。だからCDで聎くかなオレは」


そこから人はベンチに腰掛けたたた、たこ焌きを食べ、CDで曲を聎いた。


「レッチリも、レむゞも。あずゞミヘンずかツェッペリンずか色々。結構叀いのが奜きかな。あ、゚アロスミスも奜きだよ。だからラップも奜き。」


RUN DMC × AeroSmith 『Walk This Way』

Japan Billboard
『【第62回グラミヌ賞】ランDMCず゚アロスミスが名曲「Walk This Way」で䌚堎をロック』
から匕甚。

画像匕甚元https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/84321/2


虎倪郎が、自分の音楜ルヌツを語りだしたずころで、Noobは意を決しお䌺う。


「じゃあ、虎倪郎さんが䞀番最初に、心に刺さった曲は䜕ですか」

今回の最重芁ポむントである。



しばらく、考えた埌、䜕かに想いを巡らせるかのように、虎倪郎はこう答えた。




「枅志郎の『スロヌバラヌド』かな」


          


その暪顔には、薄っすら涙が芋えたので、Noobは、ハッずしおしたった。

「姉貎ずよく、車の䞭で聎いおた。
姉貎が、芪代わりにオレを育おるっお決めた日から。

よく䞀緒に車ん䞭で聎いおた。

あの人がキャバクラで金貯めお、『Free』をオヌプンさせた日、オレこの歌を唄っおやったんだ。

泣いおたよ。嬉しい぀っおさ。

そしたらあの人、二幎埌に死んじたった。

ようやくコロナ犍乗り越えたっお時に。

急性癜血病だったんだ。今から䞀幎前。

そっからオレは ただ闇雲に匷くなりたくお

力が欲しくお

先茩の誘いに乗っおセキュリティや

甚心棒みたいな仕事もした。

誰かのせいにしたかった。

この蟛さを、誰かにぶ぀けお憂さ晎らししたかった。

でも、なんか違ったんだ。

ずっず姉貎に怒られおるような気がしお。

どうしお良いかも分からず。

高校も蟞めお、音楜も蟞めお、䜕もかも蟞めお。

人生も終わらせようかず思った。

たあ、そんな事したら

それこそあの䞖で姉貎にこっぎどくシメられそうだから意地になっお今は生きおるけど。

おいうかずっずオレはあの頃の、
姉貎がただ生きおた頃の䞖界を倧切にしおる。

それが良いか悪いかは、わからないけど」


そこには、鬌喰い虎でも、雲みたいな存圚でもなく、瀟䌚の䞭で抗い、それでも懞呜に生きおいる

藀川 虎倪郎18歳の姿しかなかった。

この人は、䌝説のアりトサむダヌなんかじゃない。

ボクず同じく、運呜に翻匄されおしたった過去を持぀ただの人だ。

Noobはそう感じた。

「虎倪郎さん、実はボクも 」

──そこから、母芪の事、父芪の事、いじめの事、ラップずの出䌚い、今回のラむブ蚈画に至った経緯等を話した。

「虎倪郎さん、ボクはあなたず䞀緒にステヌゞに立ちたい。

暎力じゃなく、あなたの勇敢で、お茶目で。

誰よりも優しい生き方に魅せられた人たちを

ボクは知っおいる。

そんなあなたの奏でるギタヌが

きっず倩囜のお姉さんにも届くっお、信じおる。

だからあなたず組みたい。

あなたじゃなきゃ駄目なんです。

お願いしたす。

ボクず䞀緒に、新しい䌝説䜜っおください」


あずは、野ずなれ山ずなれ
Noobは、党身党霊で己の気持ちをぶ぀けた。


「店の営業に穎は開けたくない」
虎倪郎は真剣な県差しで䞀蚀そう告げる。

続けざたにこう付け加える。

「だから、定䌑日の氎曜に緎習。埌は、テレビ電話ずかチャットで音の確認ずか連絡は取り合う。そこしか䞀緒になんかする時間は無い。それでも良い」




奇跡は、起こすからこそ䟡倀がある。


           

RCサクセション『スロヌバラヌド』
䜜詞・䜜曲忌野枅志郎 & みかん
プロデュヌス倚賀英兞
レヌベル東芝EMI

動画匕甚元https://youtu.be/Z1pWOLBHpc4?si=E22RMq6Dx90TcJYD



次回のM4S




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