
シュールな小部屋002(2006年9月25日・ショートストーリー)
次は、002号室に案内いたします。
あなたがこの部屋に入ると、まず最初に大きな鏡が目に入るでしょう。
否応無しにその鏡にはあなた自身の姿が映るはずです。
次に、その鏡の傍らに幾つかの道具が置いてあることに気づくでしょう。
ハサミ、絵の具など。
次に あなたの頬をつねってみて下さい。
すると、あなたの顔はつねられた状態のまま、元に戻らないことが分かるでしょう。
あなたの顔は粘土になったのです。
顔だけではなく、身体も。
次につねった頬を、ちぎってみて下さい。
粘土ですから、痛くはないはずです。血も出ません。
これで、あなたはあなたの思うように自分を作り変えることが出来ます。
お金もかけずに、自分の思うように。
うまく自分を作り変えることが出来たでしょうか。
その姿のまま、外に出ると一生元の自分の姿にもどることは出来なくなります。
また002号室の中と、現実では ものの見え方が全く違うということにも留意しておいてください。