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OPAL #7 エピローグ

    わたしたちは オパールとなった人魚の骨を削り
    願いを叶える代わりに 人魚を生み出している
    それはどんな営みだろう
     
    潮騒が その想いを掻き消すように 声を上げ続けている
    波に揺れ 波に行け 波に乗れ
    聞こえる声は 遠くで歌う
     
    海に抱かれる喜びを思う
    海に揺れる楽しさを思う
    尾ひれを見せ合う瞳を思う
     
    彼らは出会うだろうか 
    広くきらめく海の底で 海藻ゆらめく波の狭間で
    泡にくるまれ 波に運ばれ
    イルカと遊ぶだろうか 鯨に寄り添うだろうか
     
    何を見て歌うだろう
    何を見て求めるだろう
    彼らは互いに分かるだろうか
     
    何億光年も先の骨から生まれた彼らは
    違う個体なのだろうか 何を話すのだろうか
    零れる光の中を泳ぐのは どんなに楽しいだろう
     
    わたしたちには聴こえない声で 
    歌う姿を思う

    わたしから わたし達から 生まれた彼らは
    どんな風に息をするだろう
    同胞の骨が光るのを見つけ 
    そこから生まれる自分に 何を思うだろうか

    互いを見つけ 会えるのだろうか
     
    笑っていたらいいと 願っている
    生まされた体に過ぎないけれど 願っているよ

    海では今日も何かが生まれている
     
    わたしたちは常に あの大きな存在に生かされている
     
    海に抱かれて生きている




    全話まとめ

    #創作大賞2026
    #ホラー小説部門

     
     
    日々の記録と、記憶の整理。 小説『オパール』投稿中(#創作大賞2026 /#ホラー小説部門 に応募しています)

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