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75.短文 両親と美術館へ浮世絵を見に行く。

    行った。

     最初は話す事に意識が向いていて心配していたが、だんだんと絵に集中するようになっていって、感嘆していた。自分の知らない両親の顔をそれぞれ見ることができて楽しかった。私も含めて年を取った今だから生まれた時間のような気がする。良い一日だった。


    以下雑感

     葛飾北斎と歌川広重の二人展だった。北斎は、代表作である『神奈川沖浪裏』を見ながら青色の登場って革命だったんだろうなあ、と思う。同じく有名な赤富士(作品名『凱風快晴』)を青色単色で摺ったバージョンも展示されていて、それが前日食べた茄子の漬物に似ててなんか良かった。さらに、その青富士のキャプションに「どういう経緯で摺られたかは不明」とあり、物語を感じられてニコニコになった。

    富嶽三十六景 - ジャパンサーチ

     広重は『名所江戸百景』が大好きで、一点に集中する寄りの構図や漫画の大ゴマやポスターのような形は、きっと若いときから風景画や遠景を描いていたからフォーカスをする力やピントを合わせる力が育っていったんだなあすごいなあ、と勝手に解釈した。

    名所江戸百景 | NDLイメージバンク | 電子展示会

     この前、東京で新版画を見てきた時にも思ったことだけど、その当時の空の色や海の色、つまり世界の色を確かめる手段っていうのはなくて、だからこそ版画には、どこかここではない場所のような夢遊感があって、そういうところが好きなんだろうな、と思う。ロマンがある。本当に当時の世界はそんな色だったのかもしれないしね。

    おわり


    0.短文 書いた短文をまとめてる。|サトウのび

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