64.短文 本当は俺もクリスマス・プレゼントが
欲しかったんだって気づいた。当日に。今、俺は販売の仕事をしていて、クリスマス包装とかお客さんのプレゼントの相談にのっているからそういう気持ちが強くなったのかもしれない。
だから古本屋で1冊200円の古本を買った。感覚で買った。片岡義男の『魚座の最後の日』片岡義男の文体は好きだ。
結局誰からも「メリー・クリスマス!」言われないまま、クリスマスが終わった。お疲れさまでした。
大人になってもクリスマス・プレゼントは欲しい、なんて書くと安いキャッチ・コピー見たいだし、言っているのはめちゃめちゃオジサンだしで、見ちゃおれん。見ちゃおれんのだが、欲しいものは欲しい。
そう考えると自分は恵まれているんだ、と思う。クリスマス・プレゼントを当たり前にように思っているんだから。そう思うとすごく恥ずかしくなってくるんだけど……やっぱり欲しいものは欲しいのだ。面目ない。
そんじゃ、メリー・クリスマス。
おわり
余談(物欲)