67.短文 むかし有楽町に無印の本屋さんがあって
そこが大好きで東京へ行った時には必ず寄っていた。広々としたフロアで、アパレルとか化粧品も置いていたけれど、本の割合が圧倒的に大きかった。世の中には自分が面白いと思っている範囲の外にも面白い本があるのだ、ということをそこで学んだ。ZINEというものに初めて出会ったのもそこだった。
カフェも併設されてて、そこのソフトクリームがのっかってるメロンソーダとか飲んでたな。席札が漢字一文字書いてある席札でそれも好きだった。
今はもうない場所を思い出すときに悲しみがくっついてくるんだけど、最近は行くことが出来て良かったな、という喜びもくっついてくるようになった。年をとったのもあるし頭がこなれてきたのかもしれない。
今は近場だと仙台にMUJIBOOKSがあって、そこは売り場の片隅だけれど、でも大好きだった本屋の名残のようなものを感じて、今は仙台へ行くたびに用事がなくてもそこへ寄るようにしている。
おわり