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50代、人生の具材を全部テーブルに並べてみる。「焼き鳥理論」で考える、これからの生き方

    前回、「自分軸はどこから見えてくるんだろう?」ということについて考えてみました。

    私は、自分軸は「これだ!」と探し当てるものではなく、これまでの人生を振り返りながら、
    少しずつ「見えてくるもの」なのではないかと思っています。
     
    そして、そのためには、
    「好きなこと」だけではなく、

    • 好きなこと

    • 得意なこと

    • 大切にしたい価値観

    • それを誰のために使いたいのか

    そんなものを、いったん全部眺めてみることが大切なのではないか。
    そう考えました。
     
    ▶︎ 前回の記事

    でも、ここで一つ問題があります。
     
    じゃあ、
    「自分の好きなことは?」
    「得意なことは?」
    「大切にしたい価値観は?」
    と聞かれたら、すぐに答えられるでしょうか?
     
    私は、なかなか難しいと思います。
     
    少なくとも、40代の頃の私はそうでした。
    仕事ではそれなりに経験を積んでいました。
    何ができるのかも、ある程度は分かっている。
    周りから見れば、順調だったのかもしれません。
     
    それでも、
    「このままでいいのだろうか?」
    という感覚が、どこかにずっとありました。
     
    今振り返ると、
    「自分が何を持っているのか」
    「これから何を大切にしたいのか」
    が、頭の中で整理されていなかったのだと思います。


    🍢 だから、まずは「具材」を全部出してみる。
     
    焼き鳥を作るとき、
    いきなり「最高の一本」をつくることはできないですよね。
     
    まずは、
    鶏肉があって、
    ネギがあって、
    しいたけがあって、
    野菜があって、
    塩やタレがあって。もしかしたらチーズもあって。
    いろいろな具材をテーブルに並べる。
     
    そのあとで、
    「これは合いそうだな」
    「これは意外と合うかもしれない」
    「これは今回は使わなくてもいいかな」
    と思考錯誤を繰り返しながら見つけていきますよね。
     
    人生も、もしかしたら同じなのではないでしょうか。
     


     
    人生の具材は、最初から整理しなくていい。
     
    例えば、
    「もっと人と関わりたい」
    「新しいことをやってみたい」
    「家族との時間を大切にしたい」
    「海外で仕事をしてみたい」
    「昔から料理が好きだった」
    「人の相談に乗るのが好き」
    「数字を見るのは苦にならない」
    「新しいアイデアを考えるのが好き」
    「誰かと一緒に何かを作るのが楽しい」
    「もっと社会の役に立ちたい」
    「もう無理をしすぎる働き方はしたくない」
    「昔、あの仕事をしていたときは楽しかった」
    「逆に、あの環境はどうしても合わなかった」
    「いつかやってみたいと思っていることがある」
    ……。
     
    こういうものも、全部「人生の具材」だと思います。
     
    きれいに分類する必要はありません。
     
    仕事なのか。
    家族なのか。
    趣味なのか。
    お金なのか。
    健康なのか。
    夢なのか。
    過去の経験なのか。
    失敗なのか。
    まだ分からないものなのか。
    まだやってないものなのか。
     
    最初は、ごちゃまぜでいい。
     


     
    「こんなこと、関係あるのかな?」も大切な具材。
     
    ここが、私が今回一番伝えたいことです。
     
    人生を振り返るとき、
    「これは仕事とは関係ないから」
    「こんなの趣味だから」
    「昔のことだから」
    「たいしたことじゃないから」
    と、自分で捨ててしまうものがあります。
     
    でも、もしかしたら、
    そこに自分らしさのヒントが隠れているかもしれません。
     
    例えば、
    なぜか人の相談に乗ってしまう。
    なぜか新しいものを見るとワクワクする。
    なぜか人と一緒に何かを作るのが好き。
    なぜか未来のことを考えてしまう。
    なぜか、困っている人を見ると放っておけない。
    なぜか、一人で完成させるより、誰かと一緒に完成させる方が楽しい。
     
    こういう「なぜか」を集めてみる。
     
    私は、ここに結構大きなヒントがあるのではないかと思っています。
     


     
    私自身の「具材」も、実はバラバラでした。
     
    私の場合も、最初から
    「自分は人や組織の未来を照らす伴走者になる」
    なんて分かっていたわけではありません。
     
    P&Gで研究開発をしていた。
    新しい商品を考えていた。
    新しい技術を考えていた。
    海外の人たちと仕事をしていた。
    人と関わることが好きだった。
    チームでスポーツが好きだった。
    未来のことを考えるのが好きだった。
    メンターとして人の話を聞くことも好きだった。
    そして、50代になってシンガポールで会社を経営するようになった。
     
    一見すると、バラバラです。
     
    でも、振り返ってみると、
    「人」
    「未来」
    「新しいものをつくる」
    という共通点が、何度も出てきていました。
     
    そして、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を何度か受けても、私の場合は、
    1. Futuristic / 未来志向
    2. Ideation / 着想
    3. Analytical / 分析思考
    が繰り返し上位に出てきました。
     
    未来を見る。
    可能性を考える。
    そして、分析して道筋を考える。
     
    私は、それを自分なりに、
    「未来を照らす」
    と表現しています。
     
    これも、後から少しずつ見えてきた「具材」の一つでした。
     


     
    だから、まだ「串」に刺さなくていい。
     
    ここで急いで、
    「私の自分軸はこれです!」
    と決めなくてもいいと思います。
     
    むしろ最初は、
    具材を集める。
    それだけでいい。
     
    そして、
    並べてみる。
    眺めてみる。
     
    少し時間を置いてみる。
     
    また並べ替えてみる。
     
    すると、
    「あれ?」
    と気づく瞬間があるかもしれません。
     
    「このこと、昔から何度もやっているな。」
    「結局、私はこういうことが好きなんだな。」
    「これをしているとき、自分らしい気がする。」
     
    そんな小さな気づきが、少しずつつながっていく。
     


     
    そして、いつか「1本の串」が見えてくる。
     
    私が考えている「焼き鳥理論」では、
    人生の具材を集めていくと、
    やがて自分が納得のいく「1本の串」が見えてきて、
     
    そして、
     
    人生の目的(Purpose)とミッション
    ↓
    未来像(Vision)と具体的なGoal
    ↓
    戦略 / 武器
    ↓
    日々のAction
     
    という形に、少しずつ整理されていくのではないか、
     
    「これからの人生のMAP」
     
    が見えてくるのではないか、と思っています。
     
    これは、最初からこの順番で考える・見えてくるという意味ではありません。
     
    むしろ逆です。
     
    最初は、
    ごちゃまぜ。
     
    そこから、
    気づく。
    つなげる。
    選ぶ。
    試してみる。
     
    そして、また変わる。
     
    その繰り返し。
     
    そして、それら全体を貫いていくのが、
    「自分らしい判断・行動基準」
     
    つまり、
    1本の串なのではないか。
     
    私は今、そんなふうに考えています。
     


     
    50代だからこそ、できること。
     
    20代、30代の頃は、
    「これから何者になるか?」
    を考えることが多かった。
     
    でも、50代になった今は、
    少し違う気がします。
     
    これまでの人生で、
    すでにたくさんの具材を持っている。
     
    成功も。
    失敗も。
    仕事も。
    人との出会いも。
    家族との時間も。
    好きなことも。
    苦手だったことも。
    諦めたことも。
    まだやっていないことも。
     
    全部、自分の人生の具材です。
     
    だから、50代からは、
     
    「ゼロから新しい自分を作る」
     
    というより、
     
    「今まで持ってきた具材を、これからどう組み合わせるか」
     
    そこから
    「これからの人生のMAP」
    が見えてくるのかもしれません。
     


     
    🍢 今回の問い
     
    もしよかったら、少しだけ考えてみてください。
     
    あなたの人生のテーブルには、今、どんな「具材」がありますか?
     
    仕事でも。
    家族でも。
    趣味でも。
    人との関係でも。
    昔の経験でも。
    まだ実現していない夢でも。
     
    「こんなこと、人生に関係あるのかな?」
    と思うようなことでも構いません。
     
    まずは一つだけ。
     
    よかったら、コメントで教えてください。
    私も皆さんの「具材」を見ながら、一緒に考えてみたいと思います。
     


     
    次回は、
    「バラバラに見える人生の具材に、共通点はないか?」
    について考えてみたいと思います。
     
    人生の「1本の串」は、
    もしかすると、
    ずっと前から、自分の中にあったのかもしれません。
     
    50代からは、残りの人生ではなく、
    これからの人生。
     
    まだまだ、どんな焼き鳥を作るかは分かりません。
    でも、まずはテーブルに具材を並べるところから。

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