
【写真とAI】色編集の“方向性づくり”についてのメモ
普段、Lightroom や Photoshop を使って写真の色味を編集しています。
最近はそこに AI を絡めて“ベースづくり”をする のが定番になってきました。
今回は、自分用のメモも兼ねて
AI × 写真編集の、小さな使いどころ をまとめてみます。
■ 結論:色の 方向性 は AI に聞くと早い
すでに作風が固まっているカメラマンや、
プリセットを自作している人には、もしかすると不要な話かもしれません。
ただ、
これから自分のトンマナを探したい
リファレンス写真みたいな色味に寄せたい
編集のスタートで毎回迷う
Lightroom の調整項目が多くてつまずきがち
といった人には、かなり有効な打開策 になると思います。
■ やり方:とても簡単です
① 編集したい写真と、色味の参考を用意する
編集前の写真
方向性の参考(サンプル写真、色の雰囲気、キーワードなど)
② ChatGPT にまとめて入れる
「この写真を、Lightroom(または Photoshop)で、この方向性にしたいです」
と伝えるだけで、AI が 細かい数値・調整ポイント を提案してくれます。
③ 出てきた数値を反映する
特に注意したいのは、
Lightroom と Photoshop で数値の表現方法が違う
±表記の違い
トーンカーブの扱いの違い
などです。
(これらは後ろのプロンプトでカバーできます)
■ Before → After(作例)
📸 作例:AI に方向性を作ってもらった色編集
■ Before

■ AI に「方向性」だけ作ってもらう
この写真に対して、ChatGPT に以下のように依頼した想定です:
「Lightroom を使って、白はクリーンめで、柔らかい階調 と、都市の空気感を残したトーンにしたいです」
すると、AIが返してきた数値がこちら👇
■ AI が返した Lightroom 設定(例)
【基本補正】
露光量:+0.30
コントラスト:-10
ハイライト:-45
シャドウ:+25
白レベル:+18
黒レベル:-12
【色温度】
色温度:+12
色かぶり補正:+4
【HSL】
グリーン:彩度 -25、輝度 +12
イエロー:彩度 -18
ブルー:輝度 +10(空を淡く)
オレンジ:輝度 +6(人物の肌対策)
【トーンカーブ】
ハイライトを少し持ち上げる
シャドウもわずかに持ち上げ、全体的に柔らかいカーブ
■ 実際にはここを微調整しました(人間の仕上げ)
AIの数値をそのまま入れてみたところ、
空が少し明るく飛び気味
木の影がちょっと浮きすぎ
芝生のグリーンがややくすみすぎ
だったので、以下のように調整しました👇
● ハイライト:-45 → -60
空の白飛びを抑えるため、少し強めに抑制。
● 白レベル:+18 → +8
AIの提案はやや強かったので、
“白をクリーンにしつつも飛ばない” ギリギリに調整。
● グリーンの彩度:-25 → -10
自然な緑を少し残し、フィルムらしさを保ちました。
● トーンカーブ:ハイライトを少し下げる
柔らかさを保ちながら、空と木の階調をより滑らかに。
■ After(完成イメージ)

■ この作例から分かること
AI は、
色の方向性(青を淡く、白をクリーンに、影を潰さない)
具体的な数値のたたき台
を作るのが非常に得意です。
一方で、
階調の“粘り”
飛び・黒の締まり
緑や空の「気持ちいい具合」
これはやっぱり 最後は自分で微調整する必要がある ということがよく分かります。
■ AIを使う時に意識したいこと
AI が出してくれるのは、
「完成」ではなく “方向性の地図” です。
特に、
ハイライトの粘り
影の締まり方
透明感
肌のニュアンス
コントラストの“気持ちいい場所”
ここは結局、
“誰が撮ったか” が出る部分なので
最後の仕上げは自分で触る方が良い です。
あくまで、
「ベースを整える作業をサクッと短縮するための一手」
くらいの気持ちで使うのがちょうど良いと思います。
最終的には、こちらをベースに色々やってみた結果こうなりました。

もうちょっと、色々と自分の個性みたいなのを探っていける気もしますね。
(やりだすとキリがないのが、困りどころ・・・)
■ 実際に使っているプロンプト(Lightroom/Photoshop両対応)
最後に、実際に参考用のプロンプトを用意したので、気になる方は使ってみてください。
写真のカラー編集の方向性を作りたいです。
Lightroom と Photoshop では数値の表記が違うため、
両ソフトで適用できるように、以下の形式で設定を教えてください。
【目的】
・◯◯の写真のようなトンマナに寄せたい
・白をクリーンに、彩度は控えめ、ハイライトは飛ばしすぎない etc.
【使用ソフト】
・Lightroom / Photoshop
【入力】
・編集したい写真
・参考写真(方向性の例)
【出力フォーマット】
1. Lightroom 用の設定(色温度・色かぶり・基本補正・HSL・トーンカーブ)
2. Photoshop 用の設定(Camera Raw の対応数値)
3. Lightroom と Photoshop の値の違いがある場合は補正の目安も提示