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宗教二世の元彼 10

    このお話は続きです。
    お時間があれば「宗教二世の元彼 1」から
    ご覧下さい。

    ___

    ざわざわ。どんどん大きくなる。
    私の、宗教への不信感。

    翌朝。

    頭はぽわぽわしていましたが、
    彼の家で目覚め、隣には優しく笑う彼がいる。

    約束通り、朝起きてキスをしてくれました。

    恋人になったと実感した出来事でした。

    モヤモヤした気持ちもあったけど、
    彼の愛おしいと向けてくれる笑顔や、言葉。
    それを受け取れる相手になれたことが、嬉しかったです。

    その後、約1ヶ月は、幸せな日々を過ごしていました。

    彼の家で過ごしたり、私の家に来たり。 
    外デートもたくさんしました。

    よく行ったのが、彼の趣味だった、シーシャ屋巡り。
    私はシーシャを吸ったことがなく、初めて連れて行ってもらいました。

    最初は空間や雰囲気に呑まれ、上手く吸えなかったのを覚えています。

    彼は、シーシャが好きで、宗教施設巡りも好きで、絵を描くのも好き。

    私の趣味は、旅行に行ったり、アニメや映画を見たり。当たり障りのないもので。


    本当に、私の知らない世界から来た人。


    彼の趣味に共感は無かったですが、
    彼の好きな物を私も好きになりたい。
    そんな気持ちは持っていたと思います。

    あとは、やっぱり。
    彼の世界に私も入れて欲しい。
    そんな気持ちもあったと思います。

    "依存"なのか、"愛する"なのか、。

    はたまた、寂しさ、なのか、執着、なのか。

    全てだったり。


    だから、たくさんシーシャ屋に行きました。
    最初は全然好きじゃなかったけど。

    シーシャ吸いに行こう、そう誘うと
    嬉しそうにしてくれるから。

    ちゃんと幸せだったし、
    すごく好きでした。

    もちろん彼も、たくさん愛を渡してくれたし
    愛されているという実感もありました。

     
    でも、苦しくなるんです。

    どんどん、どんどん。

    毎週日曜日、お互いが休みの日。
    前日からどちらかの家にお泊まりするのが日常でした。

    朝、話し声で目が覚めるんです。

    隣の部屋で彼が誰かと話している。
    私は布団の中で、耳を澄ませる。

    暗い日曜日。

    電話の相手は毎回同じ人。

    彼のご両親です。

    彼の元に毎週送られてくる、教団の動画と、近況報告の電話。

    そこから聞こえてくる、宗教の話。
    私の心は常に緊張状態。

    いつ、また、お見合いの話がでるのだろう。
    彼はそれを、受けてしまうのだろうか。
    それは、いつなんだろう。

    そう思いながら、電話が終わるまで
    私はいつも寝たフリをします。

    電話が終わって、彼が私の隣に戻ってくるまで。


    彼もご両親に対して、嫌な態度をとったり、連絡を無視することはしていません。
    当たり障りなく、何事もないように会話をしています。

    もちろん、私の存在は一切口にしません。

    刺激しないように、と言った方がわかりやすいかもしれません。

    だから私も、物音をたてないように、静かにしています。

    心がボロボロになってしまうのを感じながら。



    瞑想、友達、私の似顔絵。シーシャ屋になる私。

     
     
    人生のテーマ 「生きていて、ごめんなさい」 私の腕に入っているタトゥーです。 これは母に向けた言葉。 そんな私が人生を振り返った、日々を綴ります。 色んなところで生きてた29さい。 双極性障害|社交不安障害| タトゥー|ギャンブル|借金|水商売 🌷 私の生きてきたすべて。

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