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最近MVを見ていない

 最近、MV見てますか?

 コメント欄によくいる人みたいになってしまった。2026年も見てる人ー?ってやつ。

 音楽を聴く、ということは多くの人が毎日やってることだと思うのだけれど、YouTubeで、その曲のMV、ミュージックビデオを見てますか?

 僕はこの頃、ぜんっぜんMVを見ていない。音楽はしょっちゅう聴くんだけど、だいたいSpotifyで聴いているからミュージックビデオを見ることはない。

 それがいいとか悪いとか言いたいわけじゃないけど、最近気づいてしまって。


 昔は、中学のころなんかはとくに、音楽を聴く手段はYouTubeだった。Spotifyの存在も知らなかったし、ほかの音楽アプリがあるのはわかってたけど、なんかお金かかるんでしょ、とか、YouTubeにあるからそれでいいのにな、と思っていた。

 だからいつもYouTubeで曲を聴いていたし、つまりMVも結構見ていた。なんなら全ての曲にはMVがあるとすら思っていた。凝視こそしてないが、何か作業しながらでも、ふとiPadを見るとボーカルが歌っていたり、MVの主人公が走っていたりして、それを見るのはたのしかった。


 Spotifyはというと、バックグラウンド再生できるのが相当ありがたくて、いつも頼ってしまっていて、それはいいんだけど、画面から得られる情報は本当に少ない。せいぜい歌詞が出るくらい。曲によっては映像がついていたりするけど、その数は少ない。

 なんか、音楽がBGMになりすぎてるなと思う。今だって音楽を聞きながらこれを書いているし、勉強するときとかも、ついかけてしまう。でも、それはちょっと音楽がサブになり過ぎていないか。

 音楽は欠かせないものだし、いつも我々の身近にいるようで、中心にはいない。我々の作業のお供になってくれはするけど、ミュージシャンのライブに行くとかしない限り、「音楽を聴く」ということがど真ん中に来ることがなくなってしまった。と思う。いや、みんながそうかはわからないけど。少なくとも僕は。

 
 冬の寒い日、寝る前に布団をかぶって、両耳にイヤホンをして、back numberの「ヒロイン」をぎゅーっと聴いていたのを思い出す。もちろん、そのときはMVと一緒だった。画面の中の雪景色に魅了され、清水依与吏の歌声に心が溶けていく。

 自分は歌っていないのに、一音一音丁寧に、音を拾うように聴いていた。その行為は音楽を目的としていたし、音楽のためであり音楽が中心にあった。

 
 今日、音楽は「ながら消費」されるものになっている。最近知った曲はタイトルと歌手はわかるけど、実はどんな意味があるのかとかは、MVを見ていないからわからない。僕みたいな人はたくさんいるんじゃないか。

 たまにはBGMとしてじゃなくて、音楽を率先して聴きにいきたいし、MVと一緒にもっと作品として楽しめる部分があったはずだ、と思い出した。

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