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#13|和菓子の話が経営相談を変えた理由

    効率だけでは見えない、雑談の本質的価値
    「2時間の経営面談のうち、実に1時間が和菓子の話で終わった」

    こう聞くと、あなたはどう思われるでしょうか。
    おそらく「時間がもったいない」「もっと数字や戦略の話をすべきでは?」と感じるのではないでしょうか。

    ところが、社長さんは満足そうな顔で面談を終えられました。
    なぜでしょうか?



    1.社長の孤独、わかりますか?


    中小企業の社長をやっていると、最終的な決断は全部自分です。
    「この設備投資、本当にやっていいのか?」
    「あのスタッフ、どう説得しようか?」
    夜も眠れないほど悩むこともあるでしょう。

    でも、誰に相談できますか?
    スタッフには弱音を吐けない。
    家族に話しても専門的なことはわからない。
    銀行の担当者には本音を言いづらい。
    社長って、実は孤独なんです。

    だからこそ、「安心して何でも話せる相手」の価値は計り知れません。


    2.仕事以外のことも受け止めてもらえる重要性


    ここが大事なところです。
    売上や原価の話だけじゃなく、その人の趣味や好きなもの、つまり「人間そのもの」を受け止めてもらえることが重要なんです。

    今回の和菓子の話がまさにそうでした。
    専門家として偉そうにするんじゃなく、一人の人間として社長の話を面白がって耳を傾けた。
    その姿勢そのものに価値があったんです。


    3.結局、人を動かすのは「気持ち」


    いくら立派な経営計画を作っても、最後に「よし、やるぞ!」と決めるのは人間です。
    数字やデータも大切ですが、経営者の決断には信念や情熱、時には不安といった「気持ち」が大きく影響します。

    部下を動かすのも同じです。
    彼らの気持ちをつかんで、やる気を出してもらわないと、どんな良い計画も絵に描いた餅で終わってしまいます。


    4.和菓子の話の真の価値


    和菓子の話に使った1時間は、決して無駄な脱線ではありませんでした。
    それは社長の気持ちを動かすための準備、信頼関係をつくるための大事な時間だったんです。

    一見関係なさそうな雑談を通じて、社長は「この人は自分の話を真剣に聞いてくれる」「自分のことを大切にしてくれる」と感じました。
    その結果、心を開いて、本当の悩みを話せるようになったんです。

    この安心感があったからこそ、残りの1時間で経営の本質的な話ができたわけです。


    5.あなたならどっちを選びますか?


    A「今日は原価率の話だけします。2時間みっちりやりましょう」という相談
    B「社長、最近どうですか? そういえば、あの機械の調子は?」から始まって、仕事の話も雑談もできる相談

    効率だけ考えればAかもしれません。
    でも、答えのない経営の問題に毎日向き合って、孤独な決断を迫られている社長にとって、雑談もできる相手、人間的なつながりを感じさせてくれる相手の価値は、お金に換えられないくらい大きいんじゃないでしょうか。


    6.雑談力は立派なスキルです


    ビジネスのコミュニケーションというと、つい効率重視になりがちです。
    「今日の議題は3つ。30分で決めましょう」それももちろん大切です。

    でも今回の話は、そういう効率一辺倒では見落としてしまう人間的な側面、気持ちのつながりの大切さを教えてくれます。

    雑談力は、相手との心の距離を縮めて、深い信頼関係を作る、実はとても高度なスキルなんです。

    これは、わたしのような社外No.2経営パートナーだけの話じゃありません。

    部下との関係でも
    作業の進み具合を確認するだけじゃなく、「週末、釣り行ったんだって?」「お孫さん、小学校入学だっけ?」そんな一言が、チームの一体感を強くします。

    取引先との関係でも
    製品の納期や価格の話だけじゃなく、「最近の業界、どうですか?」「社長の趣味の盆栽、どうなりました?」そんな会話が、長い付き合いにつながります。

    バランスが大事
    もちろん、雑談ばかりで仕事が進まなければ意味がありません。
    かといって、効率ばかり追いかけて人間関係を無視すると、どこかでひずみが出てきます。


    7.ちょっと振り返ってみませんか?


    あなたの周りのコミュニケーションを思い出してみてください。
    目の前の仕事の話から少しだけ離れて、相手の関心事や、その人となりが見えるような会話を取り入れる余地はないでしょうか。

    ほんの少しでも、そうした「寄り道」のような対話を意識的に増やしてみると

    • 相手との関係が変わったり

    • 思いがけないアイデアが生まれたり

    • 相手のストレスが軽減されて、結果的に仕事の効率が上がったり

    そんな可能性があります。

    効率化で失っているもの
    効率化、合理化、それ自体は悪いことじゃありません。
    でも、効率ばかり追いかけて、かえって大切なものを失っているのかもしれません。

    意識的に「和菓子の話」をする時間、つまり人間的なつながりに目を向ける時間を作ってみる。
    そこに価値があるんじゃないでしょうか。


    8.まとめ


    雑談は単なる世間話や時間の無駄じゃありません。
    強い信頼関係を作り、相手の気持ちをサポートし、結果として本当の問題解決につながる大事な要素なんです。

    効率や生産性が叫ばれる今だからこそ、こうした人間的なつながりの価値を見直すことに、大きな意味があるんです。

    社長さん、明日からちょっとだけ、部下や取引先と「和菓子の話」をしてみませんか?

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    ✨️この記事書いた人✨️

     
     
    「漠然としたお金の不安」「社員とのズレ」に悩む社員20名以下の中小企業の社長向けに書いてます。 - 資金繰り、お金が残る仕事の選び方 etc - 社員とのズレを整える対話のコツ etc - 毎週木曜日に発信|㍿N-manage|大阪

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