
本日、会社が嫌になりまして。#13「それでも、仕事に行けてしまう」
ここまでお読みいただいた方の中には、
これだけ会社が嫌だとか、
限界だとか言いながら、
なぜ辞めないのか。
不思議に思った方もいるだろう。
正直なところ、自分でもそう思う。
仕事の日は憂鬱だし、
売場に立てば帰りたくなる。
接客も好きではない。
暇な時間も苦痛だ。
数字を見るのも疲れる。
責任も重い。
それなのに、私は今日も出勤している。
もちろん、生活のためという理由はある。
すぐに辞められるほど余裕があるわけではない。
でも、それだけではない気がしている。
私はたぶん、
仕事そのものが嫌になったわけではない。
今の働き方や、
自分に合わない役割に疲れているのだと思う。
だから、
どれだけ嫌でも最低限やるべきことはやる。
売場も整える。
接客もする。
新人にも伝える。
数字も確認する。
決して優秀な管理職ではないと思う。
でも、投げ出してはいない。
昔の私は、もっと頑張っていた。
いや、正確には、
頑張っている気になりたかったのだと思う。
やることがなくても仕事を探し、
帰れる時間になっても残り、
自分で自分を追い込んでいた。
忙しい自分。
必要とされている自分。
責任を背負っている自分。
そんな姿に価値を見出していた部分もあった。
今思えば、会社の利益になっていたのかどうかも分からない。
ただ、その頃の私は、
頑張っている実感が欲しかったのだと思う。
でも、その頃の私は、
今よりずっと余裕がなかった。
人にも、自分にも。
今は違う。
やるべきことを終わらせたら、少し力を抜く。
時間になれば帰る。
以前ほど会社に気持ちを向けてはいない。
それでも、
あの頃より人に優しくなれた気がする。
少なくとも、世界を敵だと思う日は減った。
無理を続けた結果、自分が壊れてしまえば元も子もないことも知った。
だから今は、自分を守る方を選んでいる。
そしてもう一つ。
最近は、仕事以外に考えたいことができた。
思ったことを言葉にすること。
文章を書くこと。
もし将来、人を雇う経営者を目指していたなら、この仕事もまた違う意味を持っていたかもしれない。
人の動かし方。
数字の見方。
利益の作り方。
学べることは沢山ある。
でも今の私が向かいたい先は、少し違う。
思いを言葉にすること。
それが誰かの役に立つこと。
そちらの方に心が動いている。
だから、今の仕事に全力になれない。
会社から見れば、
良い社員ではないのかもしれない。
でも、自分の中では少しずつ理由が見えてきた。
私は怠けたいわけではない。
何もしたくないわけでもない。
ただ、自分が向かいたい方向と、今いる場所が少しずつズレてしまったのだと思う。
それでも、今すぐ辞められるわけではない。
だから働く。
働きながら考える。
働きながら、次を探す。
それが今の自分にできる、
いちばん現実的な選択だと思っている。
今日もまた、
そんなことを考えながら会社へ向かっている。