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塩麹、それはドラクエの冒険初期に出てくる青い普通のスライムみたいなもの。

    皆さんは
    「スライムといえば?」と聞かれたら

    どんなスライムを思い浮かべますか??

    わたしは完全に、
    ドラクエ冒険初期に出てくる
    あの超シンプルな青いスライムです。

    ああ・・・塩麹って、これかも知れん。
    と思ったお話。

    「はじまりの町」の登場人物は青いスライムしか知らない

    冒険の最初の町にいる
    「最近は外の魔物も強くなってきているから気を付けるんだよ」
    的なアドバイスをくれる町人。

    あの町人にとって、
    「スライム」はあの青いスライムだけなんですよね、
    ・・・きっと。

    ドラクエには
    いろんな種類のスライムが出てくるけど、
    あの最初の町の人たちは、そんなこと知らない。

    町の周りには、青いスライムしか出ないから。
    「スライム」=青いスライム

    麹界の「はじまりの町」から来店されるお客様

    わたしのお店では、
    麹の自家製発酵調味料で作った
    食事を提供させてもらっているのですが...

    来てくださるお客様の中には、
    「麹って身体にいいんでしょ〜」

    というラフなスタンスの方も
    一定数おられます。

    ラフな感じからでも、
    健康的な食事に興味を持ってもらえるような
    キッカケになればいいなという考えもあり、
    『カフェ』という形を選びました。

    あまり身近で意識することのない
    「麹」を軸に置いている分・・・
    『レストラン』や『創作料理』という形態だと、
    グッと敷居が高く感じるな、と思いまして。

    なので、「麹」に詳しい人ばかりが
    来るわけではないんです。

    すると、どうなるか・・・

    ・スーパーなど、市販で気軽に手に入るのは「塩麹」
    ・「塩麹って流行ったよね」という印象の強さ

    これらの情報が脳にしっかりと住み着いているので
    「麹」=「塩麹」である
    という概念が出来上がってしまっている。

    そんな方々も、来店してくださるんですよ。

    ぶちスライムやスライムベスの説明が難し過ぎる件

    たとえ「麹」のことを知らなくても
    店に来てくださったら、
    色々な「〇〇麹」があることも
    知ってもらえるだろう・・・
    と、軽く考えていました。

    あの頃のわたしは。

    ですが、一筋縄ではいかない方が
    ごく稀にいらっしゃいます。

    その人の中で出来上がってしまっている概念を
    崩すということの難しさ・・・

    痛いほど思い知った日でした。

    お客様 「これ全部、塩麹で作ってるん?」

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    麹の一汁八菜ランチ

    という質問に、意気揚々と

    「これは、たまねぎ麹を使っていて、
    こっちは醤油麹、それは出汁麹です。
    色々な麹調味料で作ってますよ」

    と話した、わたし。

    お客様 「塩麹って、醤油混ぜたり出汁溶かしたりできるんや!」

    (たぶん、顆粒だしを液体塩麹に溶かしたものだと認識されている)
    さらに・・・

    お客様 「え?たまねぎ入ってる塩麹なんかあった?」

    (たぶん、固形のたまねぎが入っているという意味で認識されている)

    急激に脳内が慌ただしくなる、わたし。

    「いや、醤油麹は........という感じで作って、
    出汁麹は........という風に作っていて、
    仲間ではあるんですけど、
    塩麹とはちょっと違うんですよー。」

    と・・・
    麹調味料の作り方の説明をしてしまったのでした。

    お客様 「え?麹使ってるんじゃないの?スーパーで売ってるペットボトルのやつじゃないん?」

    ...数秒の間。

    〈わたし〉
    それは・・・塩麹ですね。
    また違うものなんですよー。

    お客様 「え?そうなん?まぁいいわ!身体にいいしな!」

    〈わたしの心の中〉
    ...なんかたぶん、ミスったぁーー!

    そうなんです・・・
    おそらく、このお客様にとって
    「麹」は「塩麹」でしかなかったんです。

    口頭で説明した内容では、
    塩麹の呪縛から逃れられない状態で、
    結局同じ状態のまま帰ってしまった・・・
    と後になって気付きました。

    青いスライムに
    斑点を付けたのが、ぶちスライム

    青いスライムを
    赤く塗ったのが、スライムベス

    そんな認識の状態で
    帰ってしまう結果になったのは、
    完全にわたしのせいでした。

    絶対的エース「塩麹」の信頼度の高さに感服

    反省こそしたものの、
    ひとつ気付いたことがあります。

    「麹」にまったく興味がない人でも、
    塩麹だけは知っているのだということ。

    あのお客様のおかげで、確証を得ることができました。

    青いスライムだけは、
    「はじまりの町」の住人でも知っている。

    これと同じでした。

    絶対的エース「塩麹」の存在。
    その背中を見て育つ
    醤油麹やたまねぎ麹・生姜麹・にんにく麹。
    彼らが、有力なレギュラーメンバーとして
    輝きを見せる日を心待ちにしたいと思います!

    そのためにも、
    もっと「麹」の発信をがんばらないと!
    と思った1日でした。

    おわりに:麹界の賢者も存在する

    もちろん、逆のパターンもあります。
    店に来てくださる方の中には、
    お家で「生麹」を作っているという人もいます。

    不特定多数の人が、様々なタイミングで
    入ってくる「店」という環境では、
    専用室を用意しない限り、
    温度・湿度の管理も難しく、
    衛生的な観点からも
    販売・提供できるような生麹は作れません。
    (おそらく、保健所の許可もおりないと思う)

    そんな賢者(お家での麹作りの達人)の
    お客様が来られた際は・・・
    会話の節々から、
    何か盗めそうな説明技術はないだろうかと、
    勉強させていただく姿勢で
    話を聞くようにしています。

    麹の良さを、美味しさを
    もっと伝えられるように・・・
    まだまだ努めていきます。

    ◆◇◆◇◆◇

    Cozy Cafe & Bar beyond
    ~麹・発酵で内側から「整う」カフェ~
    大阪府茨木市西駅前町6-23 2階


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