
【アルバムレビュー】 放課後ティータイム/放課後ティータイムⅡ
みなさんこんにちは ぎぶそんです
今のアニソンというとかなりの人が知っているような超大物アーティストを起用しその物語の話題性を広げるものとして認識されてる方が多いと思います
例えば最近だと忘却バッテリーのOPであり ミセスグリーンアップルさんの曲ライラックなんかは音楽番組を見ていたら名前を聞かないことは間違いなくないほどの曲です
もうアニソンが昔のように受け入れ難いものとして見られてる時代は終焉を迎えました
しかし今から約18年前でしょうか涼宮ハルヒの憂鬱という原作小説のアニメが名を轟かせていた頃のメディアはアニメをオタクのものとして唾棄していました
そんなイメージを一転させた作品“けいおん“
あえて言いましょう この作品がなければ今のアニメ文化は全く違ったものになっていたと
今日はそんなアニメのオリジナルアルバムである【放課後ティータイムⅡ】を見ていきます
それでは参りましょう
まずはけいおんについてから
過去記事のいくつかで再三語ってきましたが一応解説しておきましょう

原作はかきふらい先生でまんがタイムきららという漫画雑誌の四コマ漫画として連載された作品です
登場キャラや作品内容については割愛します
そこら辺は私の過去記事におまかせしようかなと思います⬇
アルバムについて

ポニキャンという業界ではかなり名の知れた会社から出されたアルバムなのですが全くこのアルバムは売れすぎました
オリコン週間1位を初動で勝ち取り発売初日で5万枚売り上げました
10月リリースなのにその年のオリコンの36位に入る大健闘を見せアニソンをオタクのものから大衆のものへと進化させました
私も足しげく通っていたレコードショップでお取り寄せしてもらうという初めての経験をしてしまったのを覚えています
「もう、売れてしまってて…」と重く言われたあの言葉を忘れちゃいません
そのくらい衝撃でした
さてこのアルバムなのですが功績とけいおんブームのみだけが色濃く残ってて内容を褒める方をあまり見た事がありません
曲構成、リミックスの秀逸さ、サウンドの果てしない重厚感、5人編成が活きまくっているグルーヴ感、ツインボーカルの独特な魅力
この全てを高水準で持っているのです
売れるべくして売れたというとちょっと誇張ですが売れた理由が頷ける内容です
一応ディスク1と2の両方が入っていて私は両方好きなのですがどちらかというと2の方が好きだったりします
会話があるとかそういうのではなくシンプルに曲目の順序が好きなんですよ
曲目はこちら⬇
会話→ふわふわ時間→カレーのちライス→
わたしの恋はホッチキス→ふでペン〜ボールペン〜 →ぴゅあぴゅあはーと→いちごパフェが止まらない→honey sweet tea time→ときめきシュガー →冬の日→五月雨20ラブ→
ごはんはおかず→U&I
最初の会話部分で部屋中が音楽室の桜高軽音楽部の雰囲気が広がるのが好きなので1分弱ですが絶対に飛ばさないでください
その後アニメでも嫌という程テーマ曲として深く爪痕を残すふわふわ時間がやってきます
初っ端ふわふわ時間は2番で涙がキラリ☆を入れたハチミツくらいの英断です代表曲を早めに切るというのはかなりの劇薬で結果的に名盤にできるかどうかを左右する要素ですが
この初っ端ふわふわ時間というのがかなり効いたかなと思います
ていうか序盤4曲は1期時点のミニアルバムで存在した曲をいい感じに5人編成でミックスしたバージョンなのですがここを散らばらせることなく凝縮させるのが凄いですよね
そして劇中歌でもあるぴゅあぴゅあはーとを新たなる曲として据えてからいちごパフェが止まらないという隠れた名曲を差し込みます
後述のレビューで愛が爆発してしまいますがいちごはめっちゃくちゃいい曲ですアップテンポの中でも超絶早いビートで最後まで燃えに燃えて去っていくという6番目にふさわしい曲です
honey sweet tea timeはキーボードの弾き語りです 何気にベースがかっけぇ
そして結局澪ボーカル最強だろゾーンに突入しますときめきシュガーから冬の日(これは唯だけども)そして五月雨20ラブ
全部アルバム曲ゆえに知名度も低いです
しかし頭抜けた神曲です
最後に文化祭ライブで発表された新曲とアニソン史に残る神曲を据えてアルバムは終わります
この一切無駄を感じさせない佳作の数々
単体として弱い曲でもアルバムにしてみたら驚くほどいい曲になった!なんてパターンは聞いたことがありますがこれこそそうなのではと思います(単体で弱いとは私は思わんが)
1曲ずつレビュー
今回は長すぎるとかは考えないことにする
これは読者様を苦しめるためではなく前に投稿したハチミツ、MusiQとは違って初心者用ではなくあくまでアルバムレビューであるためだ
ハチミツレビューロングバージョンももちろん考えている正直一曲1000文字は話したかったのだスピッツのアルバムとか
今回は私の愛の爆発劇でその爆発に従って殴り書きすることにする
是非とも見てやって欲しい
ふわふわ時間
1度聞いたら忘れられない前奏、サビで覚醒するドラム、目立つのが嫌だけど誰よりも目立ちたがりなベースとか転調の仕方とか本当に女子高校生バンドかよとツッコミたくなる本曲
この強烈なグルーヴ感こそけいおんの演奏の本当の魅力だと思う
そりゃ本物のプロが演奏してるとは思うのだがキャラを重ねないとそのプロにも失礼だと思うので私はキャラに重ねて考えている
間奏のギターソロがやっぱりいつ聞いてもかっこいいしロックしているなと思う
ボーカル面は褒めるところしかない本参照動画はツインボーカルバージョンでは無いのでそこはアルバムをお手に取ってもらうしかないのだが
唯も澪も全く違う系統の声質、音域なのにどちらもいい声すぎる
1番では唯のふっわふわのボーカルを堪能し2番で澪のキレッキレのボーカルを堪能する
1曲で2つのボーカルを楽しめるお得パックな本曲!歌詞についても見ていこう
あぁカミサマお願い
1度だけのmiracle timeください
もしすんなり話せれば
その後はどうにかなるよね
ただただ純愛というか恋する乙女の歌詞なのだがなぜか心にくる
恋をしたことがあるのかないのかはさておき男絡みに疎い澪からこんな歌詞が思いついた気はしないがどうやら小学校時代作文で賞をとってるので作詞にはかなりの腕があるのだろう
この前の歌詞で自然に話せればとかだけどそれが難しいのよとか言ってるけど結局はどうにかなるよねという楽観的で愚かでとても良いメッセージ性も要注目だ!
カレーのちライス
律のカウントで始まる本曲だが前奏のなんとも言えない超早いビートから生まれるボーカルがとにもかくにも素晴らしい
唯及び豊崎愛生氏はその独特すぎる声質から生み出されるキャラクター性と広い役柄からけいおんヒット後も着々と名声を上げ今や超人気声優の仲間入りしているわけだが
この曲を聴くとハスキーな声質や色んな発声を彼女なりに使い分けてるところが伺える
ボーカリストとしての唯の魅力は可愛さだけと見せかけて心底には7色の変化球を持つとこだと思っている
彼女にしか歌えない曲はいくらでもある 似せることはできても彼女を完コピできている歌い手など見たこともない
ドラムも最高だな ビートの速い曲だから叩くのも一苦労だと思うがそれに対応しきっている律は独力で身につけたらしいし憧れはどうやらキース・ムーンらしい
20代前半インディーズとしてデビューした放課後ティータイムが律のパフォーマンスで澪の耳を破壊しないかのみが心配だ
歌詞もついでに見ていこう
キミがいなくちゃさみしいテーブルなの
いつか仲良く銀のスプーンの上
なぜか異様にこびりついているフレーズ
このキミが恋する乙女から見た意中の相手を刺すのかシンプルにご飯とかルーを差すのかは知ったこっちゃないが
なぜか異常に残っていた
この独特な語彙が絵本作家志望(適当)の秋山澪の本来持つ魅力かもしれない
わたしの恋はホッチキス
数ある名ギターフレーズを生み出してきた最高のメロディメイカーであるけいおん
中でもこいつの前奏は最高だ
スピッツのサウンドには晴れた空の日陰のようなそんな後ろめたさや寂しさを感じるが
けいおんのサウンドは猛暑日って感じだ
ギラギラしすぎてちょっとやられそうなそんなサウンド
底抜けに明るく尚且つ速いテンポというかなりというかめっちゃくちゃに王道な曲でありがちな構成とも唾棄される構成
なのに異常に心に残る
なぜかはもう心理学者とかに請け負ってもらうとして私はこの曲を聞かれて思い出せなかった日はない
確か梓が加入を決めたのはこの曲のおかげだった気が…うる覚えだからそこは見逃してやって欲しい
ちょこっと歌詞を見ようか
好きの確率割り出す計算式 あればいいのに
私は愛とか恋とかいう単語に少し重いイメージがある
音楽リスナーの皆さんは恐らく共感してもらえると思うがこの世にはシンプルな告白ソングや失恋ソング、そして恋する乙女ソングなどが繁茂しているわけだ
ブルーハーツですら愛や恋の曲は探せば一曲くらいある
しかしその中にも究極の愛というか愛の極地ジャンルがあることを知っているだろうか
その名も心中
私が愛してやまないスピッツとかが多用するこのテーマなのだが、だからこそ好きという言葉の重みや愛してるの響きがどれだけ怖いかを実感しているのだ
だから逆にこんなシンプルな歌詞は斬新だったりする
誰もが恋をする しかしこれが本気なのかは自分自身で自覚しないといけない
計算式なんて曖昧でちょっと大人ぶった言葉で好きという気持ちを自覚させようとするのがちょっとばかしバカだが素直で笑けてくる
もちろん超前向きな意味での笑いだ
ふでペン〜ボールペン〜
前述した通りけいおんの前奏は異様な程に耳に残る
恐らく麻薬かなんかだろう
そうとしか今は表現できないが この前奏はにしてもカッコいいというかちょっと中毒的過ぎないか?
この曲より聞いた前奏なんて下手すりゃロビンソンとかハネモノとかだけかもしれない
いや…スピッツの話をしだすとそちらに持っていかれるので今はよしておこう
うーんベースも最高だ
Aメロ、Bメロこの2つを締めるというよりかは締め付けるというのがよーく似合う強引でそして頼れるベース
澪はメンバーの中でも特に上手いみたいな設定があったような気もしなくもないがこれを聞いたらちょっと納得する(創作の話なのでプロのうんちゃらだぞーという指摘はNG)
今回はあえて澪ボーカルの方を選んだが個人的にはこの曲は澪バージョンのが好み
高音の安定感がやはり澪及び日笠陽子氏は他女性声優と比較してもだいぶいい具合のレベルにいる気がする
あんだけ音程が高いのに全くいじけたりクセをつけたりせずに語尾を跳ねあげる独特な語尾の処理の仕方以外は基本に忠実
なのに本人の声質が良すぎるからかそれだけで様になる
こんだけ高音が伸びていくのだから声優じゃなくてもボーカリストとしても活躍したんじゃないかと錯覚してしまう
歌詞を見ていこう
キミの笑顔想像して
いいとこ見せたくなるよ
情熱を握りしめ 振り向かせなきゃ
この曲はタイトルから見ても察すると思うが(難しい)意中の相手に告白の文章でも送る曲である
手書きにこだわる少女が筆ペンかボールペンのどちらで書くか迷っているみたいな曲なのだが結局はふでペンにするよーって曲だ
何枚も何枚も書き直してそれでも決着がつかなくて挫けそうになっても君の笑顔を想像していいとこ見せるためにまた書き直す
みたいな!
情熱というのは恐らくペンを握る腕に込められた思いなのだろうかどうかは知らないが、君を手に入れるためによっぽど努力しているようだな
さぁ頑張ろうぜ!と声掛けたくなる
ぴゅあぴゅあはーと
数ある名曲をギュギュッと詰め込んだ本作でもかなりの人気を誇る曲だ
前奏の海辺で見つけた綺麗な石のような透明感からもう私は初聴の時点で虜だったのだがどうやらこの曲の主役はキーボードらしい
てか主役はキーボードだ
最後のサビに入る前のタララララーンみたいな音がとてつもなく好きだ
キーボードを主役にするためにはギター、ドラム、ベース全てがキーボードを主役に据えるために逆に抑えを効かせるという思いっきり弾くよりも辛いことをしなくちゃいけない
というのにここまでしっかりと譲りつつ自分の持ち味はガンガン出す感じがたまらない
放課後ティータイムの作曲担当は作中だと一応紬ということになってるが先程の曲も全て高校生の身で作ってると考えるとちょっと並外れた才能すぎだろと思う
宇多田、椎名林檎がバンド内にキーボードで鎮座してると考えて欲しい
そりゃ売れるだろ…両者の偉大さを改めて再認識する
いつか両者の特集もしたい 特に宇多田は私の超青春だし
話がちょこっと脱線したが澪及び日笠陽子のボーカルが本当に好き
ボーカルは目立つため一番拘らなきゃいけないというのは耳が肥えたリスナーさんもそうでないカジュアル層の皆様も周知の事実とは思う
しかし日笠陽子の声は一種の楽器だ
インストを聞いてもしっくり来ないのが日笠陽子ボーカルがひとたびついてしまえば名曲へと様変わりしてしまう
それほどまでに楽曲に染み付いてとてつもないほどの陰を残してしまっている
歌の技術面は矯正できても声質までは本来持つもので勝負しなくちゃいけないのが世の理だが
こんなにいい声質だと少し自信を失ってしまうのは私だけか?
もうひとつのポイントは唯のコーラスだ
どんすとっぷざみゅーじっ!ってやつだが、ツインボーカルで幅を格段に広げている本作の曲たちなのだが
コーラスも有能ばかりだ
どちらがどちらもを際立たせるボーカルの妙を抑えた2人
この2人をけいおんに抜擢したアニメスタッフ及び監督様には頭が上がらない
ちょうどいいし歌詞も見よう
綿菓子よりもあまいメロディ
花火よりもあついリズム
何気に口ずさんで歩こう
なんの曲だよと気になる
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTかな?とも思ったが、澪は熱心な洋楽リスナーなので意外とメタリカとかスレイヤー、アンスラックスとか聞くのかな…
口ずさんで歩けるということは英語の歌詞ではなく日本語の歌詞の曲か
ならば私の好きなハードロック一曲と共にそれを口ずさんでる澪でも皆様には想像していただきたい!
LOUDNESSはいつ聞いてもかっこいい
澪もこういうの聞いてるのならばいつか語り明かそう
いちごパフェが止まらない!
どのバンドもマイナー曲に名曲が転がっているという通説を聞いたことがある
どの音楽情報誌とかにも載るような隠れた名曲とやらのことだ
しかしファンからしたらそんなもの隠れてねえよ!と批判したくなるような曲ばかりで少しばかり肩透かしを食らうこともある
私は生来のスピッツファンなのでよくスピッツ紹介記事みたいなのを見るが知らない曲を見た事がないがこれを紹介してくれるとは目の付け所が凄まじい…!と感嘆することが毎回ある
さてこの曲ははっきり言ってかなりマイナーだと思う
よくあるアルバム曲のひとつという位置づけだし作中に登場する訳でもない
そもそも存在を知らない人もいる
だからこそけいおんを深く知るためにはこの曲は通るべきだと思う
前奏はうん、いつも通りだ
いつも通り私の心を覆ってもう外させてくれない いい前奏
そしてちょっとだけだがパンク味を感じさせるのがやはりこの曲の魅力だ
単なるアルバム曲だと唾棄するのではなくなぜこの曲をこのアーティストはアルバムに入れたのだろうというのを考えるのもアルバムを聞くうえではかなり乙な趣味だ
この曲の存在価値は恐らく終盤まで中だるみさせないようにそして疲れさせないようにあえて唯及び豊崎愛生氏のボーカルを入れたのだと思う
ここら辺から終幕というか最後を意識するような曲目になっていると感じる
それは次の曲にもよく現れるはずだ
歌詞についても見ていこう
とろける前に急がなきゃ
心に栄養あげなきゃ
スピッツのような深みもなければミスチルのようなメッセージ性もない
だけどなぜか忘れさせてくれない
そんなツボを抑えた歌詞が多いと思う
まぁ真面目な話トラックメイカーとして優れた有識者の皆様が楽曲を緻密に作りあげてるからだとは思うがそれにしても耳に残りやすいフレーズを作るのは難しいと思う
浅瀬のような歌詞だからこそ深くてギュッと愛をこめた歌詞が見れるのだと思う
Honey Sweet Tea Time
劇中歌では無いが存在が示唆されている曲だ
確か律がドラムではなくキーボードを触って喋らせてくれた(律は鍵盤ドシラとか打ってただけに見えたが)おかげで浮かんできた曲のようだ
紬の天才エピソードとしては申し分ないと私は思う
さてこの曲だがやはりキーボードが唸る名曲であると言える
ベース以上に存在が疑問視されているキーボードだが彼女の曲を聴くと必要だと再認識させられる
前述のぴゅあぴゅあはーとでもう話したが、メインサウンドはギター、ドラムであることが多いバンド界隈でこういった楽器を主役に据えるにはいくつか捨てなきゃいけないものがある
それなのに全楽器隠れるどころか要所要所で姿を見え隠れさせている
ごくごく普通のことを当たり前のように語っているように見えるがそれを可能にするには余白をきっちりと埋めたうえで更に余白を生み出す必要があると思う
つまりは横幅の拡張、縦軸を最小限に縮小させなければならないということだ
この要素は売れるバンドの条件だと思う
そりゃ売れる、売れなきゃ困る
ボーカル面は様変わりの一曲であるのに怪物がまだいたのかと驚いた
ジョン・レノンがいるのにポール・マッカートニーいるみたいな
紬及び寿美菜子氏のボーカルはなぜか各方面で褒められづらい
なぜなら我々素人は日笠陽子氏という大スターと豊崎愛生氏というミラクルモンスターに目が行ってしまうからだ
しかし寿美菜子氏は本当に歌が上手い
まず音域がとてつもなく広い
この曲の地声最高音であるhiDはスピッツの涙がキラリ☆の心と心を繋いでる〜の最後のるの部分と同じだ
それを地声で軽々しく出してしまっている(てかこの音を出せる草野さんもやばいけども)
キャラのイメージを保ちながらこの美しさ、ピッチの良さ、気高さはけいおん放映当時学生だった寿美菜子氏がその後も売れ続ける要因になったと思う
歌詞も見ていこう
笑顔の花咲く空の下
溢れてしまうの好奇心マキシ
この曲は普段の桜高軽音部 部室の様子を最高に美化した曲であると言える
はちみつ色の午後が過ぎてくという歌詞がある通りあまあまでうっとりしてしまうような時間であると紬は思っていることになる
かけがえない時間、美しすぎる日々でも永遠じゃない
どこかお調子者で楽観的な歌詞なのに少しの切なさを孕んでいると思う
まぁアルバムも後半ということでここでちょっと芳醇な白ワインのような味わい深い曲を入れてきたのだと予測できる
しかし良くも悪くも最高にけいおんらしさ全開の歌詞で少し安心する
急に誰も触れない2人だけの国とか言われてもびっくりしちゃうからな…
ときめきシュガー
秋山澪 この女の歌詞は色んな意味で幻想的すぎる
あなたにちょっとカラメルソースという歌詞は注文の多い料理店くらいでしか使えない表現なんじゃないか
しかしこんないい意味で独特な歌詞からこんな神曲に仕上げてくるのだから紬の作曲センスはずば抜けている
最初のベースから演奏に入る所がめちゃくちゃ好みなのだがわかって欲しい
しかも曲の完成度も恐らくアルバム内でも上位である(てかいい曲が多すぎ!)
アニメキャラ名義のアニメに出てくるガールズバンドの曲というのは正直当時から見ても今見てもかなり前衛的な手法だと思う
そのアニメキャラのイメージ、担当楽器に合っているキャラ構造と音楽構造
これを高水準に満たしてくれるのが今回のアルバムだ
解釈不一致のものを出されてうーん…となってしまったアニメバンド名義のオリジナルアルバムは正直かなりある
仕方ない 全曲が全曲切り札なんてのはそうはいかない
そんなアルバムを聞きたいならはっきり言うがベスト盤だけ聞いておけという話だ
そういううーん…という曲が1、2曲あるのは実は果てしなく大事な要素なのだ
引き立てるというとちょっと表現が少しいい加減な気もするがいいエッセンスにはなってくれるはずだ
しかしこのアルバムの異常なところはどの曲もキラーアンセムとなっている点だ
けいおんらしさを損なわないように気を使っているのにこの密度
凄まじいの一言だ
歌詞についても見ていこう
味見したくなったら言ってね
ほっぺが落ちるよ
あっまあまでほろ苦 それが恋なのかもしれないなと思う歌詞
この歌詞は曲の中でも特に好きだ
なぜならこの意中の相手は恐らく私に気づいていないからだと思う
歌詞の雰囲気だが超絶片思い少女がお菓子作りをして意中の相手に渡すみたいな内容と勝手に推察してるが
具体的な人物像が全く出てこない
甘さ控えめなあなたという情報以外はからっきしなのだ
そこがいい
多くは語らないスタイル なのに歌詞はずっとあなたのことを思い続けてる
このちょうどいいアンバランスさが神曲を更に上への段階へと押し出してる要因かもね
冬の日
けいおん最大(勝手に言ってるだけ)のラブソングがついに芽を出した
この曲は番外編で律の家に送られてきた恋していますよみたいな手紙の内容をそのまま歌詞にしただけの曲だ
律はそれを意識してちょっとドギマギするのだが澪のやつだと気づいてこの曲は絶対なしなーとか言うのに結局作られてしまっている
りっちゃん隊員…ご武運を…
さぁ演奏だがかなりニュートラルというか意外とシンプルだったりする
このシンプルさがむしろ味になっている気がする
ひっさびさの豊崎愛生ボーカルも懐かしさすら感じさせる
やはりあそこまで褒めちぎった日笠陽子氏も寿美菜子氏も大好きなのだがこの曲が来て平沢唯の声がした時はやっぱり豊崎愛生も自分の中でそれと同等くらいに好きなんだなと毎回自覚させられる
単なるけいおんのオリジナルアルバムになっていないのがこのアルバムの素敵なところだ
恐らく私はけいおんではなく放課後ティータイムというワンアーティストとしても名盤という評価を下すだろう
歌詞は薄い、演奏はノーマル、歌唱はツインボーカルという以外は普通
どれもこれも的外れだ
どこまでもピンク色でそしてその中にしっとりとした青と愛を残す麗しの曲たちが普通なわけが無い
そもそも5人編成であるため演奏はめちゃくちゃいいはずだしというかそんな批判をされたことがないのでここら辺にしておこう
トムハック氏は本当にいい音楽を作るよな
こんなに心躍る前奏とAメロを作り上げて更にはサビの盛り上げ方も熟知している
本人のギターテクも素晴らしいので良ければ検索して聞いてみて欲しい
歌詞も見よう
何から話せばいいのかな
「好き」からはじめていいかな?
ここまで直球なラブソングはむしろ不安になってしまう
こんな淡くて可愛くてキュンとする歌詞を書けてしまう澪は天才だ
前述のときめきシュガーの時は不調だった可能性が高い
てか休日にひとりで新幹線に乗って海を見ながら作詞する女の子がクソみたいな歌詞書くわけがない!とちょっと思う
やっぱ優しかった時の心を取り戻すことが澪に必要なことだと思う
告白の文章としても秀逸だと思う
中々好きという気持ちを言語化できないもどかしい男の子が話せる言葉なんてひとつしかないのだ
好きという2文字だけ
愛してるだとか幸せにしたいだとか明日君がいなきゃ困るとか幻よ醒めないでとか君の耳や鼻の形が愛おしいみたいな言葉は出てこなさそうだ
だからこそ好きからはじめていいかな?と問いかけるのは非常にロマンチストだと思う
ロマンティックあげるよと澪に言われたみたいだ
こんな歌詞書けてベース上手くて顔もめっちゃくちゃ可愛くてプロポーションもいいのだから澪の将来は安泰だな
五月雨20ラブ
私のアルバム内で1番好きな曲だ
前奏のベースソロがとてつもなくかっこいいと感じてしまうからだ
ベースソロなんて今どき珍しくもない
SuchmosのSTAY TURNは世界的にも有名な曲だし
でもなぜかこの曲のベースソロは印象に残った
例えるなら不良が捨て猫に傘をあげているという展開に近しい現象かと思う
けいおんというものにどのようなイメージを読者様が抱いてるから全く分からないが
少なくとも硬派でガッチガチのロックバンドというイメージは全くないと思う
まぁ別にけいおん自体ロックではないしやはりポップバンドのような明るいイメージを抱くと思う
しかし私はこの曲を聴いて初めてR&Bやポップを突き抜けて世界的なスターになったマイケル・ジャクソンのような高みを見た
そうか、これが大ヒット作けいおんなんだと
アニソン文化を文字通り1枚で覆したけいおんの曲なのだと実感した
私は元来ベースが大好きだったりするしバンドをやるならベーシストになりたいと思っていた
専門化ぶる気もバンドマンぶる気もいっちミリもないがこのアルバムを単なるけいおんの可愛い曲詰め合わせセットではないことを愚かにも証明しているのがこの曲だった
歌詞も見ていこう
雨雲ちぎる手を ポケットから出すよ
比喩とかに使われる表現であり君の膵臓をたべたいに象徴される何かを暴力的に成し遂げたいみたいなそんな感じの言葉はまぁ昨今かなりの確率で見るだろう
雨雲をちぎるという表現はベタながら全くと言っていいほど意味がわからない
雨粒を数えている少女の曲だと思うが実際は恋が実るための光を求めていると読み解ける
しかし自分で待っていても光は訪れない
ならば自分で雨雲をちぎってやろうということだろう
澪ながら粋な表現だ
澪は真面目に書かせたらいい歌詞ができるのはとてつもなく分かる
とはいえうさぎさんとダンスダンスのように変な曲名で内容はとても聞けたものでもないものをよくお出しできるな
澪という天才の感性はどこまでも分からないものだ
ごはんはおかず
平沢唯が一晩で考えてきたというは快適ワード多用のけいおん定番曲 ごはんはおかず
恐らく名前を知らない人はいないと思う
けいおん的お気楽ソングの頂点でありOP曲を除くとこの曲が1番らしい曲と言える
本当にシンプルでむしろ評価に困ってしまうのが現状だ しかし最近になってようやくシンプルな曲がどれだけ素晴らしいか理解してきている
コードも単調しかしアレンジとか音響次第でどこまでも違うんだってこの曲が証明していると勝手に思う
バンドマンや編曲家は是非ともシンプルな曲をどれだけアレンジできるかにフォーカスを当ててくれると私としても助かる
それが恐らくあなたがたの本当の色だと思うから
しっかしこうして聞いてみていると思ったのはどの曲もベースが肝心だということだ
ベースを蔑ろにしている曲を聞くと気味が悪く感じてしまう
メインサウンドはあくまでギター、ドラムそしてボーカルなのは間違いない
しかしベースは言わば土台
それを鑑みて考えて曲を聴いて見てほしい
違う景色があるかもしれない
歌詞も見ていこう
ごはんはすごいよ ないと困るよ
やっぱりごはんは主食だね
変に回りくどい表現を使われるよりはこっちくらいどストレートの方が伝わる
君を愛してるなんて言えない草野さんはめちゃくちゃ回りくどい
しかしどの表現も根底にあるのは君への愛だ
歌詞というのは伝え方ではなく伝わり方だと思う
この曲の歌詞はどれもこれも読み切れるほどに真っ直ぐだ
しかしけいおんの曲の真っ直ぐは藤川球児であると私は言える
来るとわかっていても刺さる
来るとわかっていても嬉しい
来るとわかっていても驚く
それがこの曲のリリックの真の美しさであるかもしれない
U&I
けいおん史上最高の家族ソング
締めの一曲にはピッタリどころか最高の曲選であると私はベタ褒めしたい
まるでハチミツの君と暮らせたらや三日月ロックのけもの道に通ずる
締めの1曲はそのアルバムの雰囲気を完成させると共に完結させなければならない
宿命づけられたまるで悪魔の一曲
キラーフレーズはもちろんのこと演奏、歌唱全てが超高水準でなければこの命題はクリアできない
更には代表曲を完全に食わないように配慮もしなければならない
ましてやけいおんなんて当時は風来坊的扱いであった最初のきちんとしたアルバム
じゃあ最後の曲はふわふわ時間か?ホッチキス?ふでペン?と会議がなされたことだろう
完全新規オリジナルソングで締めるというのも手だ
しかしあえてこの曲を最後に持ってきたのには圧倒的センスと共にけいおんスタッフ皆様のけいおんへの深い理解があってこそ得られるものであると言える
この曲の大きな特徴というかサブタイトルは平沢憂である
知らない人のために一応解説すると平沢唯の妹であり守護者であり保護者であり誰よりも平沢唯を愛する人物だ
相思相愛の持ちつ持たれつの姉妹だが平沢唯はそんな憂に感謝を伝えるためにこの曲を執筆したはず
そんな美しい愛を文字に起こした最高の歌詞をみていただこう
君がそばにいるだけで いつも勇気貰ってた
いつまででも 一緒にいたい
この気持ちを伝えたいよ
こんな曲を身内に歌われた日には嬉しくて上ばっか見ちゃうだろう
本当にただただ素直に心に刺さる だからこそけいおんは面白い
嫌味を一切感じさせないただただ相手を思いやれる優しさに溢れている歌詞
世の中の鬱屈や鬱憤を叫ぶ曲も好きだがやはり曲は前向きでなくちゃいけないという私ならではの美徳がある
だから放課後ティータイムが大好きなのかもしれない
あとがき
なっが! 長すぎる!
あとがきまで読んでくれた貴方は余程お人がよろしいのかもしれません!
本当にありがとうございます!
けいおんファンの皆様はこれからもけいおんについては次々に手口を変えてやっていきますのでよこればフォローやスキをしてくださると誠に光栄です
さて次回は放浪の旅です
それではまたお会いしましょう
さようなら〜👋