
今年も葛西臨海公園
先日、同期4人で葛西臨海公園に行ってきた。
この「初夏に葛西臨海公園に行く」というイベント。
今や僕達の中では毎年恒例である。
何だかんだで2021年から欠かさず行っている。
"これがなければ夏は始まらない"
毎年夏に対して妙に気合入ってる太ったおじさんは本気でそう思っているのだ。
始まって結局そのまま何も無く終わっていくのも毎年恒例だが。
今回のメンバーは
にっしゃん、石井ちゃん、たっちゃん、酒井くんの4人。
3月の末に集まった4人である。
最近東京?に来たばかりの酒井くんはもちろん今回が初。
葛西臨海公園の素晴らしさを堪能してもらいたい所である。
ちなみに葛西臨海公園とは読んで字の如く、すぐそこに海がある非常に大きな公園である。
海を眺めながらゆっくりくつろぐのが最高なのだ。
そしてそんな葛西臨海公園の素晴らしさは夕方に最大限に発揮されると僕は思っている。
夕暮れの海岸のエモーショナルさは他の何事にも代え難い。
あれこそエモーショナルである。
頑なに正式名称を言ってくるタイプのおじさん。
そんなこんなで僕達は16時に集合する事に。
最寄り駅から約1時間かけて向かう。
なかなかの長時間だが、僕の場合ほぼ1本で行く事が出来る。
なので睡眠を取りながら快適に移動する事に成功。
これが西武有楽町線の実力じゃい。
葛西臨海公園駅に到着し、とりあえず駅のトイレへ。
すると中には石井ちゃんが先にいて、そのすぐ後に酒井くんもやって来て、3人トイレで集合する。
おっさんどこで集合してんねん。
たっちゃんは自転車で向かう途中、道を間違ったので少し遅れるとの事。
ちなみにこれ、去年も全く同じ理由で遅れており、激しいデジャヴに襲われる。
おそらく来年も全く同じ理由で遅れるのだろう。
というわけで僕達3人はポテチや飲み物を買い、先に海岸に行っておく事に。
歩きながら酒井くんの移動時間の話になる。
この酒井くん、前回も書いたがなかなか遠い所に住んでいる。
都道府県で言うと、神奈川県になるのである。
葛西臨海公園は千葉県なので、神奈川→千葉と移動した事になる。
乗り換えた数は何と4回。
これはこれは長旅を、、、と自分より遠い所に住んでる人が三度の飯より好きな僕はニタリと笑いながら労った。
そうこうして海岸に到着し、少ししてたっちゃんも合流し、僕達は会を始めた。
"会"と書いたのは何会なのかが分からないからである。
飲み会でもないし、お茶会でもない。
これは一体何会になるのだろうか。
ただまあとにかくひたすら楽しい。
やはり持つべきものは同期である。
孤独な事も多い東京において、この時間はひとときのオアシスと言える。

そしてそれを目を瞑りながら聞く酒井くん。
目を開く石井ちゃん。
と、そんな楽しい時間が続く中、ある出来事が。
この葛西臨海公園、大変素晴らしいのだが、唯一の難点がトイレが少し遠い所。
まあ自分が陣取る場所にもよるのだが、景色的にちょうどいい場所からは少し離れてしまうのだ。
全員同時にトイレに行きたくなったので、僕達は各々のカバンを持ち、お菓子や飲み物はその場に置いておいて、全員で移動する事に。
みんなでゆっくり歩きながら夕暮れ時を堪能する。

本当にこの葛西臨海公園の夕暮れは最高である。
用を足した僕達は自販機でアイスを買い、それを食べながら夕暮れの中を歩いた。
沈む夕日。
オレンジに染まる海。
僕のアイスの食べ方にケチをつける石井。
これ以上他に何を求める事があるのか。
そんな最高な気分で元の場所に戻った僕達。
とその瞬間。
!?!?!?
信じられない光景が。
数匹のカラスが僕達のお菓子に群がっていたのだ。
ああああああああああ!!!
やられた!!
俺らのお菓子が!!
おい!!
カラス!!
離れろ!!
僕は一目散に走り始めた。
自分の中では一足飛びでカラスに襲いかかっているイメージなのだが、
遅い。
我ながら遅すぎる。
周囲一帯ゴツゴツした岩場なので、デブが駆け抜けるには足場が悪すぎるのだ。
その間にもお菓子をバクバク食べまくるカラス達。
エッホエッホとまるでスローモーションの様に岩場を移動する太ったおじさん。
それを後ろで見て「おせえ笑笑」とニヤつく同期。
おい、笑ってないで先行ってくれ。
ようやく到着し、「こら!!!」とカラスを追い払った時には時すでに遅し。
すっぱムーチョ、消滅。
おい!!!
カラス!
お前らどんだけ食うねん!
金払えや!
などと吠えてもカラス達はどこ吹く風。
完全に無くなったお菓子の前に佇む全員40オーバーのおじさん達。
悲しすぎるやろ、おい。
その後もチャンスを伺うカラス達が僕達の周りをひたすらうろつく。
めちゃくちゃ鬱陶しい。
カラスをこんなに鬱陶しく感じるのバイオハザード1以来やで。
もうさすがに気になるので場所を移動する事に。
とりあえず来年はお菓子出しっぱなしでトイレ行くのは絶対にやめよう。
しかし、この移動が功を奏し、めちゃくちゃいい場所が見つかる。
屋根つきベンチあり、景色も綺麗。
まさに言う事なし!
普通に解放されていたので、誰でも入っていい場所のはず。
というわけでとりあえず記念撮影。

直立不動一択。
もうしばらくここでゆっくりしますか、とベンチに座った瞬間、
何者かの鳴き声が響き渡った。
今度は何や!と草むらの方を見る。
1匹、2匹、何かがいる!
するとたっちゃんが叫んだ。
「ネコだ!タヌキだ!いや、ハクビシンだ!!!」
僕はいや何でそんな昔のスーパーマン風やねんと思ったが、グッと飲み込んだ。
飲み込んだ理由は自分でも分からない。
とにかくハクビシン(もしくはタヌキ)がいる。
いつの間にこんなに野生味溢れる場所に。
去年から1年で生態系が変わったようだ。
僕達はしばらく観察した後、「まあ、いいか」となった。
そうなのだ。
まあ、いいのだ。
ハクビシン(もしくはタヌキ)がいたところで特に何があるわけでもないのだ。
そんなこんなで僕達はしばらくベンチでゆっくりし、たっちゃんの
「あの遠くにある変な形の建物あれなんだ?あ、あれ橋か!うお、夜になったらめちゃくちゃ光ってるよ!すげえ!」
という
去年と全く同じくだりを聞きながら、会を終えた。
おそらくたっちゃんは来年も謎の建物に興味を持ち、夜になったら光る事に驚くのだろう。
同じ事の繰り返し。
それもいい。
いや。
それがいいのだ。
と、深いのかどうなのかよく分からない事を考えながら、僕達は葛西臨海公園を後にした。
今年も楽しかった。
これで夏を始められる。(たぶん何も無く終わるけど)
来年もまた行きたい。