#02 初めてのろくろ体験
福井県で、人生で初めてろくろを回した。
大人の習い事。そんなイメージが強かった私は一度体験して面白かったら習いに行こうかなと思い今回旅の思い出作りも兼ねて行ってみることにした。
同時に若いカップルの方やご家族で来ていてお子さんのみ体験していた方も居た。
ふと隣にいる6歳年下の彼と私はどんなふうに見えているんだろうと思った。
最近はよくご夫婦ですかと言われるが、その際の返答に少し困る時がある。
話を戻してまずは何を作りたいかを決める。
私はお皿、彼は湯呑みを作ることにした。
早速説明を受けて実際に土を触ってみる。
先生がすでに土台は作ってくれているので後は形を作っていくという作業だけだった。

土をそっと撫でながら、まずは中心に穴を開けしっかりと深さを出していく。お皿を作りたい私は結構奥までいくように指示された。
よくテレビでは崩れてしまったりする場面を多く見るので繊細な作業を想像していた。
けれど、実際に土に触れてみると、思っていたよりずっと力が必要だった。
優しく慎重に深さを出し、これくらいかな?と思ったタイミングで先生に確認をお願いすると「まだまだですね。」と一蹴されて驚いた。
そして力加減の手解きを頂いたのだが私が思ったより数倍大胆に力をいれていいことが分かりさらに驚いた。
こういうとこで人の性格は分かりやすく出るのかもしれない。
ネイルをしていた私は爪の間に土がどんどん入り込んでいったがそんなことお構いなしに、夢中で穴を作り続けた。
隣にふと目をやると彼は私とは真逆で大胆に作業が進んでおり何やら湯呑みというか花瓶のような大きい筒状のものが出来上がっていた。

ある程度深さを作ったところでお皿を作りたい私は縦に長い状態のものを広げていく作業に移る。個人的にはこの作業が一番楽しかった。
この頃には土にも慣れてきて、優しく育てるように撫でて形を整えていく。
焼くと一回り小さくなるとの事だったので、出来上がりイメージのお皿の倍広げようとした。
が厚みを均等にする事を意識しすぎたのか上手く大きく広げることが出来なかった。
完成したものは少し歪んでいて厚みも均一ではない。
全然完璧ではないものだけど、後日届くのが楽しみで仕方なかった。
そして忘れかけた頃に、自分で作った食器が届いた。
箱を開けた瞬間思ったより小さくなっていたがとても愛おしいに近い感情が溢れ出た。
ただの「食器」が、自分の手を通った瞬間にこんなにも思い出の詰まった特別なものになるかと。
少し不格好で、でも愛おしい。
思い出が詰まった大事な宝物としてこれからも大切に使い続けていこう。
ちなみに彼の作品は湯呑みには大きすぎたので花瓶かペン立てのどちらで使うか検討中。

