
【閑話休題② 海外文通で、スウェーデンという国を知る】
誰でもその国の外交官になれる
私がスウェーデンに強く惹かれるようになったのは、インターネットで出逢ったペンフレンドのTildeがきっかけだった。
Tildeは私と同い年のスウェーデン人で高校生。
ブロンドが輝くそれはそれは美しい女の子だった。
彼女はとてもマメな性格で、私に手紙をくれる度、必ず手描きの可愛らしいイラストや、時には雑誌などの切り抜きを貼り合わせてスウェーデンの文化や習慣、有名人やファッション、学校のことなどを紹介してくれた。
それが本当に楽しみで嬉しくて、私も同じように日本のことをイラストや写真で紹介した。
彼女と知り合ったときは、名前くらいしか知らなかったスウェーデンという国が、いつしかとんでもなく身近に感じていた。
そんなとき、私の17歳の誕生日に彼女から送られてきたプレゼントは、スウェーデンついて美しい写真と共にスウェーデン語と英語で紹介する小さな本だった。
当時今ほどYouTubeも普及しておらず、北欧を扱うテレビ番組もほとんどなく、海外を映像で身近に感じるのはまだまだ難しかった時代。
写真というのはいつもその国の距離を一気に近づけてくれる。
衝撃だった。
春夏秋冬すべてが美しかった。
いつかこの写真の中の国に行きたいと、心から思った。
こんなに心を揺さぶられたのは初めてだった。
そのときから私は、飽きることなく毎日この本を眺め続けた。
そして3年後。
ついに憧れ続けたその国に、渡航できることになったのだ。
③に続く