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助手席の悲劇 ~笑う女と私の夜~(前編)


    20代前半の頃、私にはよく週末の夜に遊びにでかける男女6人ぐらいの遊び仲間がいた。みんな一緒に遊びに出かける時もあれば、3人や ときには2人だけという時もあった。

    ある時、その中の一人の女性「加奈子」と呑みに行く話になり金曜の夜に居酒屋近くにて集合となった。加奈子は、友人に送ってもらってきたらしく帰りも迎えにきてもらうといっていたのだが、私は田舎っていう土地柄と若かったってのもあり、飲み会の時はパーキングに車停めて車の中で寝て帰る事が多かった。

    代行業者は、まだなかったよなぁ確か…

    しかし、あてにしたパーキングが金曜ということもあり停められず、しかたなしに少し店から歩いたところの河川敷。夜間も解放されている駐車場へ車を移動させた。

    夜に車が走ってくるような場所でなかったこともあり、呑み会後の「寝床」に決定!(今の物騒な時代にそこで寝る勇気はないが…)

    なにはともあれ、呑み会開始!

    加奈子は、シラフの時にはみんなの話に頷いたり聞き役に徹する感じ。

    しかし…

    大好きなビールを飲むとポジティブになり、会話も主導権を握るというか周囲の人を楽しませてくれるような感じで、一緒にお酒呑んでて楽しくなる女性だった。

    この日までは。


    その日の加奈子はいつも以上にハイペースでジョッキを平らげ、

    「私、大ジョッキを40秒で飲み干せるの!」

    頼んでもない魂の一気飲みを見せられ、満足気な彼女のゲップのそよ風を顔に受けた。

    けっこう、やばいね…これ。

    最初は楽しんでた自分もどんどん呆気にとられる展開がつづき、撤収を決断。

    (自分)「そろそろ帰ろうか?
        友達来てくれるんでしょ?」

    (加奈子)「ハハハハハハーー
         ハァッハハハハーーー」

    (自分)「・・・・・」

    やべ~!!止めるのが遅すぎた…

    ずっと笑いっぱなしの壊れた女に恐怖を感じながら、何度か友人に電話をするよう促したんだけど。

    ダメだ…

    自分も仲間内に連絡を試みましたが、繋がらなかったり遠方にいたり。
    タクシーに乗せようと思ったんだけど…

    住所知らねぇしなぁ…

    都会で呑んでて下心ありありならば
    そのままお泊りなのでしょうが

    田舎は車がねぇとどこにも行けん!!

    自分と彼女にその気があればタクシーにて
    ホテルへGO!なのですが、意思疎通が図れず
    完全にテンションがおかしくなった加奈子さん。

    な~んも下心わいてこない。

    時折、ふらふらしながらトイレにいく加奈子を
    介抱しながら地獄の苦行に耐える自分。

    自分の酔いがどんどん醒めていき
    疲労困憊。

    周りの白い視線に耐えられなくなり
    自分の車で寝かせる事を決断!!

    (自分)「でよっかー?俺の車で寝る?」
    (加奈子)「ふふふふ、へへへぇぇぇ」

    会計を済ませ、加奈子の肩を抱えて外にでる。
    歩くのはきつそうなので、

    おぶっていったぜ。しんどかったよ!

    おんぶしてあげる姿勢になると素直に
    乗ってくれて助かった。

    車に乗せた瞬間、爆睡する加奈子。

    「イビキがすげぇ」

    しかし…

    夜はまだ終わっていなかった。

    タバコに火をつけて一服。

    少し窓を開けたそのとき…

    聞き覚えのない妙な音にハッとした。


    この後、本当の地獄が訪れます。

    ※後編は数日以内に投稿予定です。
    「あの“音”」の正体とは??
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    ※この体験談は
     実際の出来事が元になっていますが
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     混ぜています。ご容赦ください。


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    クリエイターなんて大げさですが、書くのは好きです。 掌編小説とエッセイ中心に、笑いあり、モヤモヤあり、たまにほろり。気軽に読んでもらえたら嬉しいです。

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