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夏をあきらめて~ぼくと、どくしょかんそうぶん。~

    やぁやぁ、もうすぐ夏休みも終わりだね。

    ちびっこ諸君は夏休みの宿題終わったかな?

    工場長少年は、今頃から始めるタイプだったね。

    当然間に合わないよ。

    もう怒られることに慣れてたからな。
    もう夏をあきらめてたよ。

    夏休みの宿題と言えば、
    【読書感想文】

    誰得だよ、あれ。

    読むだけなら納得もするけどな。

    なんで感想書かなきゃならないんだよ。

    普段読書をしないような奴が、
    わざわざ図書館で本を借りて、
    必死に眠い目をこすりながら読書をする。

    もうこれだけで十分じゃないか?
    快挙だよ。

    そこをまず評価してほしいんだ、先生!

    しかもだ。
    普段鉛筆は転がすものだと思っていた工場長に、
    原稿用紙2枚だと?

    そんなに文字書いたら、
    白魚のようなおててにペンダコが出来るじゃねーか!

    おい、【原稿用紙】。
    お前はダメだ。


    何故枠がある?

    俺は
    枠
    にとらわ
    れるのが一
    番嫌いだ
    !


    400字詰め?

    なに俺に向かって、
    「お前は400字書け」
    と命令しているんだ?

    文字数は俺が決める、偉そうに決めるな!

    「、」「。」は1マスに入るのか?
    毎年俺を悩ませる。

    先生によっては、

    「入りません」
    「前の文字と一緒に入れなさい」

    ふざけるなよ!


    俺は句読点にも魂を込めて書いている!
    何故相乗りさせなくちゃいけないんだ!

    句読点を発明した人に謝れ!
    誰かしらんけど。

    まぁ1マスをいかに稼ぐか、
    というみみっちい攻防戦だったけどな。

    結局俺は毎年泣きながら、1マスをいかに稼ぐかを考えながら書いていた。

    今ウチの子がそんな屁理屈言ってたら、

    『屁理屈言ってねーでサッサと書け!』

    って怒るけどな。


    読書感想文から得られたもの。
    それは文章力でも、読解力でもない。

    いかにごまかすか。


    まぁ、今も役に立ってる。

    のか?


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