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Photo bygreat_tulip6754

#11望月麗子シリーズ 疑問

    一年が過ぎて、
    二年が過ぎた。

    ⸻

    私たちは、少しずつ変わっていった。

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    最初は“特別だった時間”が、
    いつの間にか“当たり前に忙しい日々”に変わっていた。

    ⸻

    雑誌、撮影、イベント。

    気づけば、名前も知られるようになって、

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    「麗子ちゃん、可愛いですね」

    そんなふうに声をかけられることも増えた。

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    あの頃の私からは、想像もできない世界。

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    彼も同じだった。

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    テレビ、ライブ、撮影。

    どんどん遠くなっていく。

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    「最近どう?」

    そんな何気ない電話も、

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    「ごめん、今忙しくて」

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    それだけで終わることが増えた。

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    連絡も、少しずつ減っていく。

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    会いたい。

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    でも、その言葉を送るタイミングさえ、わからなくなっていった。

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    そんなある日。

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    街で、見てしまった。

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    彼が、誰かと歩いているところを。

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    隣には、綺麗な女の人。

    楽しそうに笑っている。

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    私は、立ち止まったまま動けなかった。

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    私とは、連絡も取れないのに。

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    どうして?

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    胸の奥が、ざわつく。

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    信じたいのに、

    疑う気持ちが、勝ってしまう。

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    「……そっか」

    小さく呟いた。

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    その日から、

    何かが少しずつズレていった。

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    私は、

    連絡を待つのをやめた。

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    代わりに、

    声をかけてくる人と、少しだけ話すようになった。

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    「今度、ご飯行かない?」

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    「……いいですよ」

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    最初は、ただの気まぐれだった。

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    でも、

    誰かといる時間は、

    あのモヤモヤを一瞬だけ忘れさせてくれた。

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    気づけば、

    私は“彼以外の人”と一緒にいる時間が増えていた。

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    本当は、違うのに。

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    心の奥では、

    ずっと同じ人を見ているのに。

    ⸻

    それでも、

    寂しさを埋めるように、

    少しずつ、

    違う道を歩き始めていた。

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     
    看護師/シフト勤務。子供五人シングルマザー! 人生を再構築中 哲学、量子力学、現場のリアルを書いています。 YouTubeにも挑戦中。 趣味はボクシング ヨガ ボーリング  note総閲覧数18,717回、YouTube総視聴475万回。介護・節約・体験談・創作を発信しています。

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