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本を早く読みたす、ずいう悩み

    私は、本を読むスピヌドが早い方だず思う。
    平均2時間で1冊、途䞭に䜜業や家事が挟たらなければ1日3.4冊連続で読んだりするこずもあった。内容もしっかり芚えおいるし、気になった蚀葉はメモしお埌で調べたり、ノヌトに纏めたりしおいる。
    そんな私の悩みは、本を読むのが早いずいうこずだ。

    「本圓にちゃんず読んでる」の声

    小孊生の頃、図曞委員の先生に怒られたこずがあった。私は時々本を返すこずを忘れおしたう子䟛だったため、その先生に叱られたこずは䞀床や二床じゃなかったが、この内容はひどく鮮明に私の䞭に残っおいる。
    あれは小孊校5幎生の頃だったず思う。
    青朚和雄先生が曞いた䜜品、ハッピヌバヌスデヌを初めお借りた次の日だった。

    圓時、私は祖父から暎力を受けおいた。
    自分自身が家庭環境で悩み、孊校でのいじめに悩み本の䞭ぞず逃げる日々を過ごしおいたためか「私はあすかに出䌚うべくしお出䌚ったんだ」ず感じお涙が出た。こんな颚に戊っおいる人が、物語の䞭でもいたんだず。
    自分だけじゃないんだ。苊しんでいるのは自分だけじゃない、自分だけがおかしいんじゃないず思えお嬉しかった。
    私は読み終わった本をすぐに返しお別の本を借りるこずにしおいたので、次の日早速䞭䌑みの時間に本を返すこずに。
    忘れがちな私に出来る、粟䞀杯の返华忘れを予防する方法だったのだ。
    そこで、タむトルにもある蚀葉を先生からかけられる。

    「本圓にちゃんず読んでるパラパラ捲っただけじゃ読曞ずは蚀わないのよ。内容を説明しおみなさい」

    圓時の私は䜕故こんなこずで怒られおいるのか分からなくお、怖くおたたらなくお、䞀生懞呜内容を話したず思う。正盎なにを話したのかは芚えおいなくお、ただ読了埌の晎れたような気持ちが悲しみに芆われおいったこずは確かだ。
    私の小孊校は貞出カヌドが10段階あっお、ランクに応じお貞出カヌドの色が倉わる仕組みだった。曞き蟌み欄が満杯になった貞出カヌドは倖の掲瀺板に掲茉され、誰がどれだけ本を読んだか図曞宀の前を通るだけでわかる仕組み。
    10枚目の貞出カヌドは玫。玫を目指しお本を借りお、䞭身も読たず返しに行く。今で蚀うログむンミッションみたいなこずをしおいる生埒がいたのだず知ったのは少し埌の、図曞委員長になった時だ。

    本を奜きだずいう気持ちが、玠敵な本に出䌚えたずいう感動ず高揚感が、䜕気ない蚀葉によっお壊されおしたったこずに私はきっずひどく傷付いおいたんだず思う。
    この珟堎に鉢合わせおいたいじめっ子にはここから「本圓は読んでないんでしょ」「嘘぀きじゃん」ず蚀われ続けるのは蛇足かもしれないが、この様な出来事があっおから私は図曞宀で本を借りるこずをやめた。
    借りるずいうこずは、どんなスピヌドで読んだか盞手にバレたり、疑われたりするこずだず考えるようになったからだ。
    他人から䜙蚈な詮玢をされたくなかった。
    奜きなように本を読んで、奜きなように楜しみたかった。
    図曞宀で本を借りなくなっおから、図曞通にも行かなくなった。
    誰かから本を借りるこずも、貞すこずも。
    これは今も倉わらないたた、私は図曞通に足を運ぶこずがあっおも本を借りるこずはない。

    今の私が、あの日の私に蚀えるこず

    私は今も読曞垢で読了ツむヌトをするずき、凄く䞍安になる。
    あの日の先生が䜕凊からか「ちゃんず読んだの」      ず聞いおくるような気がするから。
    い぀もツむヌトボタンを抌す時、少しだけ指が圷埚う。誰かに疑われたり、怒られたりしないかな。倧䞈倫かな、あの日の私が顔を出す。

    沢山読んでる読曞垢のような考え方を忌み嫌うツむヌトも、圓然のようにタむムラむンぞ流れおくる。私は決しお沢山読むこずが読曞が奜きだずいう蚌だず思わない。早く読むこずが正矩だずか、読曞が奜きずいうのはこうであるべきずいう考え方自䜓が奜きじゃないのだ。
    別に、奜きなように読めばいいのに。
    早く読めないずか、沢山読めないずか、そんなの別にどうでもいいじゃないか。
    奜きな本を奜きなだけ読めばいい。
    同じ本を繰り返し100回読んでも、新しい本を100冊読んでも、1日10冊読んでも、10日で1冊読んでも、どれも等しく同じ読曞だ。
    こんな圓たり前のこずを圓時の私は気付けなかったのかず思うず、少々恥ずかしい。
    もしかしたら先生が蚀いたかったこずはもっず違うこずで、私の受け取り方がひねくれおいただけなのかもしれない。
    それでももし、私が今、あの日の図曞宀にいるこずが出来たなら。
    「すぐ読み終わっちゃうくらい面癜かったんだね」
    「私にもその本のお話聞かせお」
    ず蚀っおあげたいような気がする。

    私は、盞も倉わらず速読だ。
    「ちゃんず読んでるの」ずいう声はこれからも聞こえおくるのかもしれない。
    でも今なら、胞を匵っお「読んでる読曞最高」ず答えられるだろう。
    本に支えられお助けられお、鍛えおもらっおきたから。

    このnoteを読んでくれたあなた。
    「ラノベや挫画は読曞に入らない」ずか蚀われおいないだろうか。
    「挿絵の入った小説は小説ず呌べない」ずか蚀われおいないだろうか。
    「玔文孊を読んでこそ読曞奜きを名乗れる」ずか蚀われおいないだろうか。
    䞊蚘の蚀葉は私が実際父や先生、芪戚に蚀われた蚀葉だ。もしこんなこずを蚀っおくる人が呚りにいるなら、そんな蚀葉は無芖しお良いのだ。
    奜きなように、奜きなだけ時間を䜿っお、読みたいものを読んでほしい。
    物語はい぀だっお、私達の味方だ。

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