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ストラディバリウスの音色に魅せられて その4 ついにバイオリン製作を開始する

    ストラディバリウスの原理は構造的倍音のあるギターと同じ原理だと確信していたので,2024年にバイオリンを製作をする決定をしました。まずは製作の途中で私に加工を許してくれる職人さんを探す必要があります。ストラディバリウスの原理を知っているから加工させてくださいと言ってもそう簡単に信じてもらえるはずもありません。

    日本のバイオリン製作者の中にはSNSもウェブサイトもない人もいるのです。日本国内のウェブサイトがある職人さんにオーダー価格を聞いてみると100万円は当たり前で,納期が6ヶ月も当たり前でした。私は中国語が出来るので台湾に行ったついでに台湾の工房にも尋ねてみました。価格は130万円で納期は1年もかかるというのです。これでは実験になりません。中国のSNSでWeChat (ウィーチャット)というのがあります。ついに勇気を出してここに書き込んでみました。「バイオリンを作りたいのですが,どなたか職人さんを知りませんか?もちろん製作家でも工場でも良いです」と。すると数人からすぐに連絡がありました。中国のSNSは助け合いの精神で溢れているのです。

    その中に40年の経験をもつ職人さんのお孫さんから連絡がありました。見積もりを聞いたらこれなら作れるという価格でした。ついに日付を決めて全く知らない中国の江蘇省のある街へ行きました。そして着いたところは村の中でした。パット・メセニーが使うギターはカナダの女性ギター製作家のものでしたが,彼女の本のタイトルが「森の中からジャズが聞こえる」だった事を思い出しました。

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    家の前が毎日この景色
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    左がグァルネリ 右がストラディ のコピー

    ストラディモデルとグァルネリ(ウィキペディアの表記を参考にするとアが小文字のァになります。)モデルの違いもここで初めて知りました。この2つのボディ形状にはいくつか違いがあります。もちろん年代によりどちらも変わるので,傾向だと思ってください。

    1 ストラディバリウスはウエストの上下幅が狭い,つまりお尻と肩の部分がより広いのです。コピーモデルを作っても音のバランスが良いと感じられる。この部分が大きいことは豊かな倍音を作る上では有利と言えます。

    2 グァルネリはトップとバックのアーチがより大きい,つまり中の容積も大きくなり,アーチトップ&アーチバックのギターはフラットなトップバックより倍音感が強くなります。中低音が強く出るので演奏家ではない先生レベルの演奏技術の場合にはグァルネリモデルの方が良い音と判断する人が多いようです。

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    バイオリンを作った経験がない人がバイオリンを40年作っている人に,「ここはこうした方が良い」と意見するのはもし自分は先生だと思っている製作家の場合かなり難しいです。しかし,幸い彼は一言「普通はそうしないよ」とか何か言いますが,その通りやってくれる人だったのです。

    製作の工程の途中で私が秘密の加工をします。これが倍音の秘密なのです。ここは公開できないのですが,秘密でない範囲でバイオリン製作通して学んだ音を豊かにする技術と工場製よりも製作家のバイオリンが良い理由をここにシェアいたします。楽器は外からは見えないところに価値があるのです。

    倍音があるバイオリンとないバイオリンはこのように違います。1弦E5を弾いた時の音です。

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    これが多くの一般的バイオリン 値段が高くても同じ
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    構造的倍音を持つバイオリンの音

    この音が出たらストラディバリウスの音の秘密をついに300年ぶりに再現したと思えます。倍音が出るバイオリンはバイオンリンと呼んだらどうかと言う意見もありますが,製作の物語は その5へ続く


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    #OTS #倍音 #macauviolin #マカオバイオリン #宗次ホール



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