
お笑い好きではなかった
THE SECOND 2026が終わりました。
めちゃくちゃ長かった。
日本お笑い賞レースのメインどころと言ったら、M-1グランプリ・キングオブコント・THE SECOND・ダブルインパクトかなと思うけどみなさんどう思いますか。
歴史的にはR-1、優勝賞金的にはTHE Wも肩を並べるけれど、王道のコンビ(もしくはトリオ)漫才・コントを主軸に派生を考えると私の中ではこんな感じかな。
昨年ダブルインパクトが始まった時にはものすごく興奮した。漫才・コントの二刀流だって!?こんな大会を待ってた芸人がたくさんいるだろ!!!(ニューヨークとかさらば青春の光とかビスケットブラザーズとかななまがりとかロングコートダディとかジャルジャルとか云々かんぬん)と思っていたら、ちゃ〜んとニッポンの社長が優勝していって、なんか冷めた。
私が勝手に高めた期待値を回収してくれなかったダブルインパクトは「あいつは賞レース四天王の中でも最弱」となってしまった。M-1とKOCが権威のままで、そこへの温存のために次点のネタ出すことになるのならばあまりにも面白くなさすぎるよなーと。
M-1とキングオブコントはネタの被りようがないからOK。ダブルインパクトは上記どちらにも出られる中でどっちも強い人を決める、だから、ネタがかぶることもる。全国ネットでそんなものを披露したら本命の賞レースでウケなくなるかもしれない。
そう考えると、セカンドは被りがない。というか私が勝手に決めてる四天王の定義がだいぶザルだ。
こないだ組閣の変更があった職場で、新たにお笑い好きの人材と出会った。オフィスから歩いて行ける距離にある『神保町漫才劇場』に懇親のために早速二人で行ってみた。出場者全組面白くて、やっぱり寄席は楽しい。ただ楽しいだけではある。私が見たいのはアツさである。
一本のネタが持つ力の最大値を見たい。だからエバースよりもカベポスターよりも、この日全てを出し切っているように見えたボダリギボバイのネタが一番面白く感じた。

私はお笑いが好きというよりも賞レースが好きらしい。みんながいっぱい練習した、噛んだら終わりのヒリヒリするネタが見たい。4分なり6分なり、持ち時間を使い切って唾を飛ばしているところが見たい。下ろしたてのネタを叩いていく様ではなく、叩かれ切ってセリフが口にへばりついた完成品の芸術が見たい。だから賞レースが好きなのだ。
一緒に漫才劇場に行った同僚には「ダブルインパクトも観てるの?すごいね」と言われた。お笑い好きが全員観るものでもないらしい。そうなんだね。
今年もセカンドの日を楽しみにしてきたけど、なんだか楽しみにしているのは私だけだったらしく、いつも通り私の周りのお笑い好きな人に「今日セカンドだねぇ」と話しかけても、全員から「そうなの?」と言われた。なんでなの?
中身に関して、なんか今年は例年までの盛り上がりに欠けるように感じてしまった。なんだろなー、なんかなー。
みんな絶対に優勝できてほしいけど、賞レースが増えすぎて、別にここで結果を出さなくても何かしらでは楽しく生きられるんだろうな、みたいな気持ちになっている。16年目以上の芸人さんには、そのチャンスは少ないのだろうけど。彼らが世界のどこかでどうにかなっても私には何も関係がなく、そこがよかったのに、何も関係がないんだよなぁという気持ちに今回はなってしまった。
トットが勝ってよかったね。本当におめでとう。でもリニアが優勝だと思ったな私は。私が勝手に自分の中のセカンドの権威をあげすぎたのかもしれない。本当は見逃してTVerで後から視聴してもいいくらいの温度感なのかもしれない。だって観客審査員だし。なんでもいいけど。なんでも良くなかったものがこの世界から一つ消えて、なんでもいいものになってしまった。悲しいな。私32歳になったな。足首にタトゥー入れようかな。