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私の人生の証

    子供の頃、父から
    「何でもいいから、この世界に自分が生きた証を残せる人間になりなさい」
    と言われ育った。

    図工が好きだった私は、
    歴史に残るような、
    人の記憶に残り続けられるような、
    そんな作品を作りたいと思った。

    寝食を忘れ、
    作品を完成させるためだけに、
    全てを捧げた。

    でも現実は甘くない。

    懸命に作った作品は、
    全く人に評価されることはなかった。

    悔しさで一杯だったが、
    流石にお金も無く、
    このままで生きていけない。

    私は就職することにした。

    初めのうちは、空いた時間に
    自分の創作活動も行なっていたが、

    その内、仕事に追われ
    創作する気力も失われていった。

    そんな日々を過ごしつつ、
    私もとうとう結婚した。

    今までの独りよがりの人生ではなく。
    二人寄り添い合って。

    そして子供も生まれた。

    新たな命。
    私が命をかけて、
    次へ繋いでいく宝物。

    だから仕事が
    どれだけ忙しくても、
    どれだけ辛くても、

    家族との時間を過ごすため、
    私はがむしゃらに頑張った。

    月日が経ち、
    子供も自立していった。

    昔とは違い、
    時間と心に余裕ができた。

    そしてふと思い出す。

    あの頃の創作に対する気持ちを。

    あれから自分も色々な経験を重ねてきた。

    今なら、
    今だからこそ、
    これまでを積み重ねてきた
    自分らしい作品を生み出せるかもしれない。

    そして今日、
    ついに完成し生まれた。

    私の生きた証。
    人生の結晶。

    そう、







    尿路結石。

     
     
    noteでエッセイ、漫才、コント的なものを投稿 あと、たまに何とも言えないものも投稿 TALESで短編小説を書いてます

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