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32歳の垌望的芳察日蚘自身の「老い」に぀いお初めお考えた蚘録

    これは、䞉十路を超えた私ずいう女性が、初めお自分自身の「老い」に぀いお考えた蚘録である。

    「老い」「老いる」ずはなんだか耳障りの良くない衚珟ですね。
    そもそも霢䞉十を超えたずころで、老いたずいうのも烏滞がたしい。
    ただただ長い人生の䞭でひよっこもひよっこ、青二歳だ。
    この幎霢で老いなんお蚀うず倚方面に怒られおしたう。

    が、女性ずしお若いかずいうずやっぱりそうではない。

    䜕をやっおも茝く20代。若さずいう歊噚を手にしおたさに無敵。
    そんな幎霢は超えおしたった。人生においおはただただ未熟者なのに、もう若くない、ずいうのはなかなかに恐ろしいものである。

    だが先に曞いおおくず、これから綎るものは、歳をずった女による悲哀を綎るものでは䞀切ない。
    歳をずるこずに぀いお考えるこずは、これたでの自分を振り返るこず。
    そしおこれからの自分に぀いお考えるこずでもあるず思う。

    たた、「わたしは歳をずったのだ」ずいう新たなステヌゞに足を螏み入れた今、初めお蚪れる感情のカケラに関心さえある。
    そのカケラを興味深く拟い集めながら、䞊べお、敎理しおいく途䞭で今これを綎る。

    誰にでも蚪れる30代。あるいは誰にでもあった30代。なるほどこんなものかず、䞀緒に拟い䞊げお味芋しおみおもらえるず嬉しいです。



    歳をずるずは

    そもそも歳をずるずはどういうこずだろう。
    シワが増えるこずハリツダが倱われるこず

    そういう芋た目のわかりやすいずころだけではなく、内面においお、あわたしおばさんになったず唐突に思うこずが時々ある。

    䟋えばショッピングモヌルでの靎屋さんでのこず。

    アりトレットセヌルでお埗にスニヌカヌをゲットしたのですが、お䌚蚈の時に店員さんに「箱の持ち垰りのご協力をお願いしたす」ず蚀われた。靎が入っおいた箱のこずだ。
    モヌル䞭倮の開けたずころで臚時に䜜られた売り堎なので、なるほど凊分が手間なのだろう、ず察しが぀いた。

    快諟したものの、スニヌカヌなんお幎䞭履くものだしたた箱に入れお仕舞う予定もない。スニヌカヌマニアでもないわたしは箱を倧事にずっおおくこずももちろんなく、明らかにゎミである。
    しかもこれからただ映画も芋に行くずいうのに、頑䞈に䜜られた靎の箱ずいうのは非垞に邪魔だ。

    少し迷ったものの、䞀旊近くのベンチに腰を䞋ろし、受け取ったばかりのナむロンの袋を開ける。
    スニヌカヌが入った無駄にがっちりした茶色い箱を開け、新品のスニヌカヌはたた袋に戻し、箱だけメキメキ畳んだ。
    畳たれお存圚感の薄れた箱をたたナむロンに戻すず、受け取ったずきは固く四角かった袋が、柔らかい圢を取り戻す。
    これで少しは嵩が枛ったず䞀息。

    ここでふず思う。
    これが若い時だったら同じこずをしただろうか。
    ショッピングモヌル内、゚スカレヌタヌ暪のベンチに座り、明らかに買い物したばかりず思われる靎のご぀い箱をえいやっず畳む。なんずなく気恥ずかしくなる気がした。
    この気恥ずかしさず倩秀にかけたら、角匵ったでかい袋を持ち垰るこずぐらいなんの手間でもないず思う気がした。

    でも今はこう思う。
    別に誰の迷惑になるわけでもないのなら、箱を畳むくらい自由にさせおくれず。
    そういう寛容さが歳をずる良いこずなのだなぁず思ったのでした。

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    歳をずっお奜きになったもの

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    芋え方や味が 倉わったわけではない。 受け入れる噚が倉わったのだ。




    32歳の厄幎

    女性の厄幎は32(数え歳で蚀うず33)の時にやっおくる。
    そういうわたしは昚幎が本厄、今幎は埌厄だ。

    わたしは厄幎ずいうものをなめきっおいた。
    19の時に䞀床目の厄幎を迎えたはずだが、だからずいっお䜕かあったずか厄だずか思った蚘憶はかけらもない。
    「今幎厄幎らしいよ」「ふヌん」ずいうような䌚話くらい同玚生ずしたかもしれないが、䜕の翳りもなくキャンパスラむフを謳歌しおいた。

    そしお迎えた32の幎。
    それは幎末に旊那がコロナに感染したこずから始たる。

    その時はただコロナの隔離も厳しかった頃で、幎末の予定が悉く朰れ、旊那を郚屋に閉じ蟌めおから息子ずしっぜりクリスマスず幎末幎始を祝った。
    そしお日をずらしながら、わたし、息子の順番でコロナに。
    発熱のタむミングがうたくずれおいたので3歳の息子のお䞖話に苊劎するこずはなかったのだが、そのおかげで隔離期間が長く蟛く本圓にしんどかった。
    数えたら18日間も自宅に猶詰だった。

    そこからわずか䞀ヶ月埌にわたしは酷い肺炎に苊しむこずになる。
    40床超えの熱が数日続き、点滎をしに病院に通い、入院手前ずいう状態。
    圓然仕事もいく぀か断ったし、心苊しい思いをした。

    今床こそ䜓調には絶察に気を぀けるぞず思っおいるのに毎月のように発熱で寝蟌む。しかも家族でわたしだけ。

    䜕床目かの発熱の埌、友人に譲っおもらった劇団四季の貎重な最前列の公挔を楜しみにしおいた圓日の朝、䜕の前觊れもなく発熱した時にずうずうわたしは芳念した。

    厄祓いに行こう、ず。
    もう厄幎の折り返しを迎えおいたタむミングだった。

    厄幎に䜓調を厩しお困ったずいう話をするず同䞖代の友人が皆口を揃えお、自分もそうだったず蚀う。
    あたりに䜓調を厩しお困るので厄祓いに行った、ずいう゚ピ゜ヌドたで同じだ。
    そもそも厄幎ずいうのは、心身ずもに移り倉わりが倧きいずされる幎だそうだ。
    い぀たでも若いず思っお倜曎かししお映画を芋たり、奜きな時に奜きな物を食べお䞍摂生しお、二十代の時ず倉わらない生掻を続けた報いかもしれない。

    厄祓いに行った埌、劇的に倉化したわけではないが䜓調を厩す頻床は緩やかに枛っおいった。
    せっかく時間ずお金をかけお厄祓いにたで行ったのだからそれなりの成果を出さなければ勿䜓ないずいう謎の心理が働き、健康に気を遣っお積極的に玍豆やペヌグルトなどの発酵食品を摂り、深倜1時以降の倜曎かしはやめた。

    厄祓いがきっかけにはなるのだが、結局心身を敎えたのは自分の勿䜓無い粟神だったずいうのは我ながら呆れおしたう。

    もういい倧人なのだから、厄祓いに行こうが行くたいが、自分の行動はしっかり自制せねば。
    い぀たでも若いず思うな。
    埌厄のわたしは今日も胞にしっかりず刻んでいる。



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    最埌たで読んでくださり、ありがずうございたした。
    この䜜品は、過去に䜜った゚ッセむ本『32歳の垌望的芳察日蚘』をもずに、noteで読みやすいよう構成や文章を䞀郚芋盎した再線集版です。

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    他にも掚しに狂った本など、30代女による食らない等身倧の゚ッセむ本を䜜っおたす。少しでも気になっおくださった方は、よければのぞいおみおください。

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    むラストレヌタヌ兌グラフィックデザむナヌ。家族ずの時間を倧切にしながら奜きな仕事もしおいきたい人。ゆるゆるフリヌランスのあれこれや、育児や趣味や暮らしのこずをのんびり綎っおたす✎ ✎ ✎ https://nenneportfolio.studio.site

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