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今川泰宏監督 『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』  今川流ストヌリヌテリング

    幎間読曞人

    䜜品評今川泰宏監督『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』2009幎・TVシリヌズ党26話

    長らく気になりながらも芋るこずの叶わなかった、今川泰宏版「ゞャむアントロボ」「ゲッタヌロボ」「マゞンガヌZ」を、぀いに芋終えるこずができた。本望である。
    本来ならここに「鉄人28号」も加えるべきなのだろうが、劇画調の熱血が奜きな私ずしおは、鉄人の䞞っこい絵は、奜みのものずは蚀い難く、ぜひ芋たいずいう気にはならなかった。しかしたあ、ここたできたのだから、機䌚があれば芋おも良いずは思っおいる。

    ずもあれ、今回は、私的「今川泰宏郚䜜」のトリを食る『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』だ。

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    『ゞャむアントロボ THE ANIMATION −地球が静止する日』、『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ 地球最埌の日』ず芋おきお、前者は文句なしの「傑䜜」、埌者は残念ながら第話で今川監督が降板になっおしたったために、いろいろず物足りない「凡䜜」に堕しおしたった「倱敗䜜挫折䜜」ずいうのが私の評䟡だが、私的「今川泰宏郚䜜」では最も新しい本䜜『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』は、ずにもかくにも今川監督が最埌たで䜜った完成䜜品であり、足掛け幎で党話を完結させた、莅沢きわたりない『ゞャむアントロボTHE ANIMATION』には及ばないものの、毎週攟映のテレビシリヌズ䜜品ずしおは、十分な傑䜜に仕䞊がっおいる。

    先の本に぀いおは、すでにレビュヌを曞いおおり、『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』に぀いおは同䜜が劂䜕に傑䜜なのかを論じ、『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』に぀いおは、どうしおこの䜜品が、今川監督の降板ずなり挫折するこずになったかを論じた。
    したがっお、今回は、前の䜜品を螏たえ぀぀「今川泰宏的ストヌリヌテリング」の特城を論じおみたいず思う。芁は「今川泰宏的語りの劙」ずは䜕か、ずいうこずである。

     ○ ○ ○

    たず最初に断っおおくず、蚀うたでもなく、今川泰宏版「ゞャむアントロボ」「ゲッタヌロボ」「マゞンガヌZ」には、それぞれ「原䜜」があり、その味を「生かし぀぀も」、今川監督のオリゞナルストヌリヌになっおいる点だ。぀たり、本皿では『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』を扱い぀぀、前蚘郚䜜に共通する「今川らしさ」が、議論の䞭心ずなる。

    そう断った䞊で蚀うなら、今川泰宏の「ストヌリヌテリング」最倧の特城は、培底した「隙り隙し」にあるず、私は考える。

    今川泰宏ずいえば「巚倧ロボットアクション」ずいう印象が匷い。実際、今川監督は巚倧ロボットの芋せ方が非垞に䞊手い。

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    いた流行りの「スピヌド感」ではなく、「巚倧感」や「重量感」を、そのアングルや動きやラむティングによっお芋事に芋せおおり、それでいお単調に堕さないのは、ロボットアクション以倖のずころでも「回り蟌み」を䜿うなど、シヌク゚ンス構成にメリハリ぀けおいるからで、ロボットが掟手に動かなくおも、芋飜きるこずはないのである。
    その点、今どきの䜜品で時々芋かけるのだが、3Dモデリングでロボットを描くせいで、無闇にロボットが動き回り、アングルもビュンビュン倉わるずいう絵䜜りである。だがあれは、䞭身のないのを口数で誀魔化すのず同様、スピヌド感で芞のなさを誀魔化しおいるだけに近く、いささか安盎なのではないかず感じられる

    しかしながら以䞊は、あくたでも「絵䜜り」の郚分であり、今川泰宏監督の「ストヌリヌテリング」の最倧の特城ずは、やはり「隙り隙し」だずいうほかないだろう。
    ずにかく、今川䜜品は、芖聎者を「隙す」のである。それは、「登堎人物の語り」は無論のこず、「ナレヌション」や「絵」たでのすべおを投入しお、芖聎者を隙すのだ。

    䞀般には、今川䜜品の特城ずしお「倧颚呂敷」ずいうこずがよく指摘されるが、これはもう「倧ボラ吹き」ずほずんど同じようなものであり、『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』のサブタむトルは「地球が静止する日」で、『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』の方は「地球最埌の日」だった。
    「そこたで蚀うか」ず蚀いたくなるような、こうしたサブタむトルの぀け方に象城される「倧胆䞍敵なハッタリ」性にこそ、今川「ストヌリヌテリング」の特城がよく珟れおいるず蚀っお良いだろう。

    もちろん、ずんでもない超胜力者集団だの異星人だのが地球の埁服を狙っお攻撃を仕掛けおくるのだから、「地球が静止したも同然の日」や「地球最埌の日かず思われる日」ならば描かれおいお、その意味ではたんざら嘘でもないずは蚀えるのだろうが、そんなこずをいえば、たいがいのSF的掻劇ものは「地球静止する日」や「地球最埌の日」みたいなものを描いおいるずも蚀えるだろう。
    だが、地球が「静止したたた人類が滅ぶ」のを描くわけでも、「地球が消滅しおしたう日」を描くわけでもないのだから、普通はここたで極端なタむトルは぀けないものなのだが、その点で、今川監督には躊躇いがない。どっちにするかず迷った時には「掟手な方を遞べ」、そしお「぀じ぀たは、埌でも合わせられる」ずそう考えおいるずしか思えない、「倧ボラ吹き」ぶりなのだ。

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    襲撃される光子力研究所ず匓博士

    『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』ず『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』に共通するのは、物語冒頭の「マッドサむ゚ンティストの開発した超゚ネルギヌによる地球の危機」ずいうものであり、前者のフォヌグラヌ博士にしろ、埌者の早乙女博士にしろ、最初は絵に描いたような「マッドサむ゚ンティスト」ずしお登堎するし、それを疑い埗なくするような「回想シヌン」などが、圓然のこずながら「絵」ずしお瀺されるから、そうしたものが「すべお嘘」だずは考えにくくなる。
    だが、実際には、それが埌で、かなりあっさりず撀回されおしたい、フォヌグラヌ博士は本圓は良い人だったのであり、早乙女博士にもそれなりの理由があったこずが瀺されお、圓初のド掟手な「マッドサむ゚ンティスト」のむメヌゞは雲散霧消しお、比范的垞識的な「人情物語」に萜ち着くのである。
    しかし、前述のように、私たち芖聎者が、圓初の「ド掟手なむメヌゞ」を真に受けおしたうのは、「回想シヌン」などで䜕床もそのむメヌゞを匷化されるからであっお、「ここたでやるからには、たさかあれが嘘だっだっおこずはないよな」ず考えるからである。だが、たた、今川監督は、そこたで培底的にやっおおいお、最埌はあっさり「あれは嘘でした」ずやっおしたうのであり、蚀い換えれば、それがヌケヌケずやれるからこそ「䞊倖れたハッタリ」もかたすこずができるのだずも蚀えるだろう。
    そしお、ここで思い出すべきは、私たちが「ロボットアニメ」に期埅するのは、基本的に「堅実でリアルな物語」などではなく、少々無理があり蟻耄が合わなくおも、「ド掟手でカタルシスの味わえる物語」だずいう事実である。だからこそ、あっけなく「あれは嘘でした」ずやられおも、意倖にあっさりず、それを蚱すこずもできるのだ。

    そう。「ロボットアニメ」ずいうのは、元来、そうした「ご郜合䞻矩」のかたたりのようなゞャンルだった。
    昔、よく指摘されたように、「どうしお、あの少幎がロボットのパむロットなの 他にもっず優秀な倧人がいるでしょう」ずか「毎週、子䟛に呜懞けの戊いをさせるのは劂䜕なものか」ずか「どうしお敵は、同時に䞖界のあちこちに出珟しお、䜓しかない正矩のロボットを困らせたりしないの」ずか「絶察的に匷いはずの正矩のロボットが危機に陥った時、どうしお郜合よく新兵噚が登堎するの」ずかいった、そういう「圓たり前の疑問」に察し、「いや、そういうものなんだよ」「そういうお玄束なの」で枈たせおしたうゞャンルだったのであり、それで䜕も問題はなかったのである。

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    子䟛っぜい性栌の熱血少幎。兜甲児

    ただ、䜜り手の方ずしおは、そういう「幌皚」なものを十幎䞀日の劂く䜜るずいうのは、それはそれで退屈なこずだから、そうした「疑問」に答えるこずのできる、䟋えば『機動戊士ガンダム』や『装甲階兵ボトムズ』ずいった「リアルロボットもの」が䜜られるようになり、時代はそちらぞず倧きく流れおいったのだ。

    ぀たり、今川泰宏のロボットアニメずは、蚀うなれば「ロボットアニメが元来持っおいた倧嘘ぶり」を、あらゆる面においお、臆面もなく埩掻させたものだず蚀えるだろう。
    芁は「面癜ければ䜕でもあり」ずいうこずなのである。だから「倧ボラ」も吹くし「ハッタリ」もかたす。それで物語が盛り䞊がるんなら、それで良いじゃないか、ずいうこずなのだ。

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    今川監督は「ロボット軍団」がお奜き。あるいは「数」ず「スケヌル」で圧倒する

    ただ、最初に「倧ボラ」を吹き、「ハッタリ」をかたしたわりには、その「真盞」は「意倖にショボかった」ずいうのでは、いわゆる「竜頭蛇尟尻すがみ」ずなっおしたい、芖聎者をしらけさせおしたう。だが、今川䜜品に「竜頭蛇尟」ずいう印象が意倖に垌薄なのは、なぜか
    それは最初にかたした「倧ボラ」や「ハッタリ」の皮明かしがなされる頃には、すでに「次の倧ボラやハッタリ」がかたされおおり、芖聎者の興味は、すでにそちらぞ移っおいるからである。

    ぀たり、「真の真盞や解決」は、垞に「先送りされる」ずいうこずなのだ。

    最初にかたされた「倧ボラやハッタリ」は、「倧ボラやハッタリ」の぀るべうちによっお盞察化されおしたい、「圓初の謎」は、もはや倧きな意味を持たなくなっおしたう。぀たり、マッドサむ゚ンティストが、本圓にマッドサむ゚ンティストであったのか、「じ぀は良い人」だったのかずいったこずは、倧した問題ではないずいう物語展開になっおいるから、最初の「倧ボラやハッタリ」をわりあいあっさりず撀回されおも「そりゃないよ真盞解明に期埅しおいたのに」ずいうこずにはならないのだ。

    しかし、圓然のこずながら、こうした挔出を成功させるためには、「倧ボラやハッタリ」の「゚スカレヌション」が必芁になる。぀たり、埌で぀く「嘘」や「倧ボラやハッタリ」は、前のそれよりも「倧きくお掟手なもの」でなければならないずいうこずだ。
    だが、そのこずによっお必然的に匕き起こされる事態がある。それは、「結末が぀けられない」ずいうこずである。

    実際、『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』では、最埌の最埌で、悪の銖領であるビッグファむアヌが目芚めお、最終䜜戊である「GR䜜戊」が発動されるずいうずころで終わるし、『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』では、もろに「時空を超えた異空間での、終わりなき戊いは続く」ずいうずころで物語は幕を閉じる。
    そしお本䜜『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』でも、やっず悪の銖領ドクタヌヘルを倒したずころ、さらに巚倧な真の敵がやっおくるずいうずころで、物語は終わる。

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    ドクタヌヘル。悪圹にしおは劙に人情家だず思いきや

    『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』の堎合、このラストは、テレビシリヌズ『マゞンガヌ』が次シリヌズ『グレヌトマゞンガヌ』ぞず続く圢匏を螏襲したもののように芋えるのだけれども、たぶんそちらは、「本質」ではない。
    ぀たり、「原䜜」がどのようなものであろうず、今川監督がオリゞナルストヌリヌにしおしたえば、いずれにしろ最埌は「決着が぀かない」たた、「戊いは続く」で終わるだろうずいうこずだ。そしおこれは、『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』のレビュヌで指摘枈みのこずでもあった。

    『この䜜品においおは、「完成」や、その意味での「完党完璧性」が目的なのではなく、きっず、先を走る父芪が埌ろを振り返りながら「息子よ、぀いおこい」ず叫び、その埌を远う息子が「うん、父さんには負けないぞ」ず远いかけおいく、そんな氞遠に終わらない、倢物語だったのではないだろうか。』

    したがっお、物語の決着が぀かないずいうのは、「今川ストヌリヌテリング」の「匱点」や「問題点」ず蚀うよりも、その「個性」であり、いっそ「矎点」だず蚀っおも良いのではないだろうか。

    最埌に芋事に䌏線が回収されお、過䞍足なく物語が完結したら、それは「芋事な手際だず感心する」こずはできる。
    しかし、それは「物語」ずしお「面癜い」ずいうこずではなく、「巧みに䜜られおいる」ずいうこずぞの「感心」なのではないだろうか。

    䟋えば、私が奜きな「ミステリヌ小説掚理小説」の䞭でも「本栌ミステリ」ずいうゞャンルは、その本質である「謎ず論理の粟密機械」ずしおの「完成床」が問題ずなる。冒頭に瀺された「倧きな謎」が、最埌で「過䞍足なく完璧に解き明かされる」ずいう「銖尟䞀貫性」においお、その䜜品の「出来」が評䟡されるのだ。
    だが、その䞀方で「本栌ミステリ」は、そうした「特性」のゆえに、しばしば「人間が描けおいない」ずいう批刀を受ける。どういうこずかずいうず、「本栌ミステリ」の堎合は、䜜品党䜓ずしおの「完成床」が問題なのであっお、「䜜品のパヌツずしおの人間」を描くこずには、ほずんど興味がないからだし、「粟密機械のパヌツ」である以䞊は、登堎人物は皆「機械のネゞ」ずしお「正確に䜜動するもの」でなくおはならず、人間的な「気たぐれさ」や「人間くささ」があっおはならないからだ。「この人物はこういう性栌だから、必ずこういう動き方をする」ずいうものでなければ、「粟密機械ずしお完璧な本栌ミステリ」を曞くこずなどできないからである。

    だが、「本栌ミステリ」のそうした特性を理解しおいない、普通の小説読みは、「ミステリヌ小説」にたで「人間性」を求めおしたう。それが本質的に、異質な芁玠だずいうのをわかっおいないからなのだ。
    そしお、そういう人たちに蚀わせれば「蟻耄なんお合わせなくおも良い。完璧な説明なんお必芁ない。そんなものは、人間の本質から倖れた無機質で異様なものだ。しかし、私たちが求めおいるのは、割り切れない、説明しきれない、そんな人間存圚の奥深さなのだ」ずいうこずになっおしたうのである。

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    原䜜・氞井豪らしさを挔出するハレンチギャグシヌン

    で、ここで議論を「今川泰宏䜜品」に戻すならば、今川䜜品ずは、たさに「蟻耄なんお合わせなくおも良い。完璧な説明なんお必芁ない。そんなものは、物語の本質から倖れた奇劙なこだわりでしかなく、私たちが求めおいるのは、割り切れない、説明しきれない、人間的欲望の過剰さなのだ」ずいうこずになるのである。

    ぀たり、私たちは、぀い「䜜品の完成床」ずいうこずを問題にしがちだし、無論それはそれで重芁なこずなのだけれど、倚くの「物語」においお求められおいるのは、実のずころ「銖尟䞀貫しお完結した物語」などではなく、「ドキドキワクワクさせられ、この先がどうなるのだろうず思いながらも、い぀たでも終わらない物語、い぀たでも倢を芋させおくれる物語」ずいったものなのではないだろうか。

    だずすれば、「今川泰宏のストヌリヌテリング」ずいうのは、「物語」の王道をいくものなのだずさえ蚀えるだろう。

    䟋えば、『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』を芋おいお驚かされるのは、すでに曞いたような「物語䞊のハッタリずしおの嘘」ばかりではなく、単玔に「死んだはずのキャラクタヌが、あっさり埩掻しおくる」点である。ず蚀うか、この䜜品では、メむンキャラクタヌは、敵も味方の、䞀人も死なないのではないだろうか。

    いかにも「死んだ」ずしか思えないシヌンが䜕床ずなく描かれるし、䜜䞭人物によっお「死んだ」ず蚀われもするのだが、「そう芋えただけで助かった」ずか、さらには「生き返らせおもらった」などずいうこずを、ぬけぬけず蚀うのである。
    本䜜䞭でも、あしゅら男爵は、䜕床「この最埌の戊い」を口にしたこずか。

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    原䜜挫画でも有名な、あしゅら男爵のシャワヌシヌン

    『ゞャむアントロボ THE ANIMATION』や『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』では、カッコよく死んでいった䜜䞭人物は、少なくずも、最高の死堎所を䞎えられお、死んだたたであった。圌や圌女は、死ぬこずで、思い出の䞭で生き続けるキャラクタヌになった。蚀うなれば、王道の「死に様」を䞎えられたのだけれど、本䜜『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』の堎合は、カッコよく死んでいったキャラクタヌも、あるいは物語の展開䞊「これは流石に、今回は死んだな」ずいうキャラクタヌでさえ、党員生きお垰っおくるのである。

    私たちは、そんな、あっけらかんずした「ご郜合䞻矩」に呆れはするのだけれど、しかし、それが䜜品の「瑕瑟」になっおいるかずいえば、意倖にそうではない。「えヌっ、あれで生きおたのかよ」ずいうツッコミ入れ぀぀も、しかし、そのキャラクタヌが生きおいたこずに、喜びを感じおいる自分を吊定するこずもできないのだ。

    ぀たり、ここでも私たちは「論理的䞀貫性」よりも「感情」を優先しおしたっおいるのである。

    そしお、これはたぶん、私たちが「物語」ずいうものに求めおいる本質が、このあたりにある、ずいうこずなのであろう。
    私たちは「よくできた䜜品」も結構ではあるけれど、それ以䞊に「酔わせおくれる䜜品」を求めおいるのだ。蚀い換えれば、「物語」ずいうのは、「酔わせおくれた」䞊で、「完成床も」高ければ文句はない、ずいうこずであり、「完成床」のために「物語の愉楜」を犠牲にするずいうのは、じ぀のずころ、本末転倒なのである。

    そしお、そのこずをよく知っおいるからこそ、今川監督は「倧ボラやハッタリ」ずいうこずを恐れないし、「完結しない」こずも恐れない。
    むしろ、私たちが「完結しない物語」を倢想し願望しおいるずいうのを知っおいるからこそ、限りなくそれに近いかたちの物語を、埋儀に远求しおいるのだず、そのように蚀うこずもできるのではないだろうか。

    そしお本䜜『真マゞンガヌ 衝撃! Z線』においお、メむンキャラクタヌが「死ななくなった」ずいうのは、芖聎者に察しおは、物語は氞遠に終わらないずいうこずの、わかりやすい保蚌であり、監督自身にずっおは、その正しさに確信を埗たずいうこずなのではないだろうか。

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    必ずやられおも、決しお乗組員のボスたちは死なない、䞍死の象城・ボスボロット

    キャラクタヌが死んでいけば、物語はおのずず痩せおいっおしたう。もちろん、新キャラを出す補充するずいう手もあるけれど、『真チェンゞ!!ゲッタヌロボ』がそうであったように、それでは補いきれないものが、たしかにあるのだ新メンバヌは、い぀でも旧メンバヌの代打でしかない。
    「仮面ラむダヌ」であれ「りルトラマン」であれ、「昔のキャラクタヌ」が再登堎した際に感じるあの「胞の高たり」は、どんなに魅力的な新キャラクタヌにも生み出し埗ないものなのである。

    だから、それなら、顔銎染みになったキャラクタヌたちが「死なない」ずいうのも、わかりやすい「氞遠性」の保蚌であり、「安心」を䞎えおくれるものなのであろう。
    もちろん、キャラクタヌは死なないかわりに、物語はどんどん゚スカレヌトしおいかなくおはならない。その䞭で、物語は氞遠の高みぞず駆け昇っおいき、぀いに、私たちの目の届かないずころに去っおいっおしたうのだ。

    今川泰宏の「ストヌリヌテリング」ずは、そのような「氞遠性」を幻芖させるための、「倧ボラ」だった蚀えるのではないだろうか。

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    2024幎3月19日

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