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私は、お客さんを一人もNGにしなかった【風俗】


    風俗で働いていた頃、

    私は一度も、お客さんをNGにしたことがありません。

    これを話すと、

    「え、本当に?」

    と驚かれることがあります。

    「我慢していたんですか?」

    「嫌なお客さんはいなかったんですか?」

    そんなふうに聞かれることもあります。

    でも、

    たぶん、そのどちらでもありませんでした。

    もちろん、

    合わない人はいました。

    「今日はちょっと難しいかもしれないな。」

    部屋に入って数分で、そう思う人もいました。

    でも私は、

    そういう人をNGにしようとは思わなかったんです。

    というより、

    NGにする必要がないと思っていました。

    どうしてそう思えたのか。

    今日は、その話を書いてみようと思います。



    風俗で働いていると、

    「面倒なお客さん」という言葉を聞くことがあります。

    実際、

    他の女の子から、

    「あの人ちょっと苦手だった」

    という話を聞くこともありました。

    でも私は、

    その人が私のところへ来ても、

    「ああ、そうなんだ」

    くらいにしか思わなかったんです。

    もちろん、

    簡単だったわけではありません。

    ただ、

    私は接客を、

    少し変わったゲームみたいに考えていたところがありました。

    この人はどんな人なんだろう。

    今日はどんな空気で入ろう。

    どうしたら、この時間を穏やかに終えられるだろう。

    そんなことばかり考えていました。

    だから、

    「嫌だからNG」

    という発想には、

    あまりならなかったんです。


    誤解してほしくないのは、

    我慢していたわけではない、ということ。

    私は、

    仕事は仕事としてちゃんとやりたかった。

    だから、

    接客は最後まできちんとします。

    手を抜くこともしません。

    でも、

    「この人とは合わないな。」

    と思ったら、

    その先の関係を深めようとはしませんでした。

    嫌な態度を取るわけでもなく、

    冷たくするわけでもなく。

    ただ、

    "また会いたい"

    という空気にはならない。

    そんな接客を、

    自然としていた気がします。

    だから私は、

    合わない人ほど、

    「たぶん、この人はもう私を呼ばないだろうな。」

    と思っていました。

    実際、

    その予感はあまり外れませんでした。

    私がNGを出す前に、

    相手が自然と離れていく。

    そんなことが多かったんです。


    だから、

    NGを出す場面がありませんでした。

    私の中では、

    その前に終わっていたからです。


     
     
    30代。元風俗嬢。 風俗で出会った人たちのこと、AI美女をつくる今のこと、日々の中で心に残ったこと。 過去も今も、心が動いたものを言葉にしています。

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