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Photo bytsuyoshi0103

声

    ねこつう

    ―――ん?  今、誰が返事した?


     ぼくは、感覚が鈍いのか、幸いなことに、超自然的な恐い体験は、あまり、したことが、ありません。

    でも、少ないながら、奇妙な体験をしたことは、あります。

     

     これは、そんなに恐い話では、ありません。でも、未だ解けない不思議な出来事です。

     

     あれは、確か、ぼくが、中学二年生の頃でした。そして、数学の時間でした。

     

     いつもの通りの授業の展開で、数学の先生は、例題の解き方を黒板に書いていました。

     そして、先生は、誰に尋ねるでも、なくこう言いました。

     

    「これで、いいんだよな……」

     

     先生とはいえ、間違うことはあるので、つい、そういう言葉を言ったのでしょう。

     

     それに対して、誰かが、

     

    「はい」

     

     と答えたのです。女の子の声のようでした。

     

    「ん? 今、誰が返事した?」

     

     先生は、言いました。みんな、きょろきょろして、ざわざわしはじました。

     

    「誰だ? 今の?」

    「女みたいだったけど、誰?」

     

     みんな、誰が、返事をしたかわからない様子なのです。

     

     ちょっと想像してみてください。静かな教室内で、教壇にまで聞こえるほど、はっきりと誰かが、声を出したとして、そして、しらばっくれたとしても、それが、誰か、わからないなんて、こと、ありえると思いますか?

     ただで、さえ、ぼくが通っていた中学校は、生徒数が少なくて、一学年が二クラスしかなく、みんな、知り合い同然なんです。

     

     教室なんて、そんな広い空間じゃないし、何と言っても、誰かが、声を発したら、その付近の席の誰かが、気付くはずなのです。

     

    そ れなのに、みんな、その声を聞いているのに、誰一人として、その声が、どこから聞こえたのかわからないのです。

     

     あれは、何だったのでしょう?

     

     誰かが、思いもよらないトリックでも、使ったのでしょうか?

     トリックだったとしても、田舎中学で、誰が、何のために?

     

     この出来事は、今でも、何だったのか、よくわかりません。

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    三つのことをやらせていただいてます。 ◆声劇・ボイスドラマのシナリオ書きやボイスドラマ製作 ◆散歩中に見つけた植物のご紹介 ◆持病の療養に関するエッセイ執筆 何屋かわからない雑多な場所になっていますが、 サイトマップで分類しているので良かったら覗いてみてください。☺

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