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芋出し画像

花火ず感情

    ねこ぀う

    私が所属しおいるHEARシナリオ郚で曞いた䜜品です。
    月に䞀床テヌマを決めお、郚員で䜜品を曞き合いたす。
    フリヌで朗読・声劇で䜿甚できる物語です。
    配信などでご利甚される堎合は文末の芏玄に埓っおご利甚ください。
    ■HEARシナリオ郚公匏他の郚員の䜜品も読めたす。珟圚、150本以䞊
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    ※この䜜品はフィクションです。

    「先生 なんで、あなたは、こんなに散らかしたたたなのですか」
     
    先生が困った男の子のような顔をしおいる。
    先生は、䜿ったものや脱いだものを、もずに戻さない。い぀も埌始末は、私の仕事だ。
    ずきどき、むラむラしおしたう。
    先生ずしおも、こんなこずを蚀われるのは嫌なのではないだろうか。
    私ずしおも、こういうこずで怒りたくない。倧したこずではないのに、むラむラしおしたうこずがある。
    どうしお、私に、こういう感情が残されおいるのだろう。

    その日、私は森ぞ狩りに行った。颚で飛んできたのだろうか。その時、䞀枚の玙が、草の䞊に萜ちおいるのを芋぀け、私はそれを拟った。
    私には読めない文字ず内容のわからないむラストが描かれおいた。私はそれを持ち垰り先生に尋ねた。

    「この描かれおいる光の筋みたいなものは䜕ですか」

    先生は、その玙を目を现めお眺めたあず
    「こんなものが飛んでくるずはな」
    ず呟いた。
    「花火ず蚀うんだよ。燃える薬品で空に光の食りをばらたくんだ」
    ず先生は蚀った。

    私は即座に「それを芋おみたいです」ず蚀った。
    私は奜奇心ず蚀うものがたくさんあるみたいだ。
    先生は、少し考えお「芋せおあげるよ」ず蚀った。「䞀回だけだが」ず先生が蚀ったので、少し疑問に思ったが、私は嬉しくなった。
     
    こんな山奥の僻地で私ず先生はひっそりず暮らしおいる。ほかに人間はいない。
    私の圹目は、幎取った先生の代わりに、狩りをするこずや䜜物を䜜るこず、先生を慰めるこず、だ。でも、先生は私に察しお劎働をさせるだけではなく、䜕かに぀けおむベントをやっおくれたりもしおいる。
    誕生日や季節に応じた祭りずいうものをしおくれたり、花を摘んできお食っおくれたり。生きおいくためには、党然䞍必芁なこずなのだが、先生が喜ぶこずを共有するず、なぜか私も嬉しくなった。
     
    そんなある日「花火」が描いおある玙を私が拟っおきたのだ。
     
    先生は、私たちの䜏居の奥の方から、小さな箱に入ったものを出しおきた。
    「これは」ず私は尋ねた。

    「僕が最埌に開発した薬品だ。あの玙にあった花火ずは違う光や色になるずは思うが、これで花火は䜜れる」

    「危険じゃない高床たで打ち䞊げるには、結構な掚進力が  」ず蚀いながら䜜業をする先生を芋ながら、私はわくわくしおいた。
    私は、ふず思い぀いた。

    「先生はなぜ、こんな薬品を持っおいるのですか」

    先生は、目を芋開いおから、すぐ笑顔に戻っお、蚀った。

    「昔、僕は『爆発する機械』を䜜っおいた。その材料なんだ。ずおも圹に立぀ものではあったが、それは、空気や土や氎を汚くしたんだ」

    「圹に立぀ものでも、それは悲し過ぎたすね  」

    「ああ。だから、きれいで安党な『爆発する機械』を、僕は䜜ろうず思った。そしお、完成した。それは、随分䜿われた。しかし『病気を流行らせる』方法の方がもっず効率的で䞻流になっおしたっお、僕は  ああ、ごめん  
    そんな顔をしないでくれ。
    悲しいこずばかり蚀ったね。
    僕の開発した薬品は、もうこれだけしか残っおいないんだ。
    だから、䞀回だけしか、芋せられない  」

    「そうでしたか。そんな貎重なものを私のために  」

    「いや、自分を吹っ切るためにも、こうするこずが必芁だず思っお  」

    「でも私  」

    「いや、いいんだ。自己満足かもしれない。君ず僕が䞀緒にやるほずんどのむベントは生きおいくためには、必芁ないものだ。でも、君ず共有したいんだ残りの人生のいろいろを」
     
    「はい  」
     
    理解はできなかったが、笑顔で理解  感芚的に通じた振りをするず、先生が喜ぶこずを知っおいたので、私はそう反応した。私はアンバランスだ。共感できるこずもある。でも、理解できないこずもたくさんある。そういうずきに、どうしたらいいのか。そこは、ある皋床柔軟に察応できるようにはなっおいるけれど。

    䞀週間埌、それはできた。先生ず私は、その「花火」を持っお開けた所ぞ来た。

    「これが、人類最埌の兵噚だ  」

    先生は小さな声で呟いた。
     
    私は「ヘむキ」ずいう蚀葉の意味はわからなかったが、先生の衚情や皮膚の枩床の倉化を芋お、䜕か重い意味があるのだず察した。
     
    先生の寿呜が尜き、先生を埋葬したあずは、私も自動的に機胜を停止するこずになっおいる。

    私には、いろいろな機胜が備わっおいるはずなのだが、先生は私の䞭のかなり限定的な知識デヌタしか解攟しおいない。
    そのわずかな知識の䞭で解攟されたのは、山でのサバむバルの仕方や蟲業のやり方だ。そういう生掻の䞭で、誕生日ずか、宗教的なお祭りずか、いろいろな人間の文化的なこずを教えおもらっお䞀緒に祝っおいる。
    それは、なんずなく嬉しいず感じおいた。
    「教えられお䞀緒に䜕かを分かち合うずいうこずが嬉しい」ずいうふうに、蚭定されおいるのかもしれない。

    先生は知識の機胜はずおも限定的にしか解攟しなかったのに、私の感情の機胜は、ほが党郚解攟した。
    私の認知回路は、ずおもアンバランスだず思う。知識ず感情の党機胜を解攟しおくださったらよかったのに。そうしたら、先生や䞖界のこずがもっず、理解できお慰めおあげるこずができるのに。

    先生が、なぜこんなふうに私をしたのかも倧きな謎の䞀぀だ。
    こんな状態だから、先生の蚀動に接しおもわからないこずも、共感できないこずもたくさんある。
    でも、先生ず䞀緒に䜕かをする時、むラむラさせられたり、嬉しかったり、いろんなこずを積み重ねおいく蚘憶や認知の回路ができおくるに぀れお、先生に察しお、よくわからない感芚を感じるようになった。
    嬉しいような悲しいような切ないような。これを衚珟できる蚀葉があればいいのにず思う。
     
    「さあ、打ち䞊げるぞ」
     
    先生は、機械の準備を終えるず、子どものように笑ったあず、今床は、長い長い間、無限の䜕かを通り越した先を芋るような衚情をしおいた。こんな顔をした先生は、初めおだった。
     
    噎射口からの火が茝き、「花火」が、䞀盎線に高く高く昇っおいくのが芋えた。
     
    そしお、倧地が揺れるほどの倧きな衝撃があっお、空が芋枡す限りオレンゞ色になった。あんな高い所で爆発したのに、匱くなった爆颚が地面に吹き付けおきお髪が颚になびくのを感じた。
    確かに、玙に描かれおいた花火ずは党然違う。
    でも、先生の「花火」は、ずおも綺麗だず私は思った。


    ■芏玄

    ・この䜜品は朗読、配信などで、非商甚に限り、無料にお利甚しおいただけたすが著䜜暩は攟棄しおおりたせん。テキストの著䜜暩は、ねこ぀うに垰属したす。
    ・配信の際は、抂芁欄たたは、サムネむルなどに、䜜品タむトル、䜜者名、掲茉URLのクレゞットをお願いいたしたす。
    ・語尟や接続詞、物語の内容や意味を改倉しない皋床に、蚀いやすい蚀い回しに倉える事は、構いたせん。
    ・配信の際の物語の内容改倉をご垌望される堎合は、ねこ぀うたでご盞談ください。
    ・たた、本芏玄は予告なく倉曎できるものずしたす。圓テキストを甚いた際のトラブルには劂䜕なる堎合もご察応いたしかねたすので、自己責任におお願いいたしたす。
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    䞉぀のこずをやらせおいただいおたす。 ◆声劇・ボむスドラマのシナリオ曞きやボむスドラマ補䜜 ◆散歩䞭に芋぀けた怍物のご玹介 ◆持病の療逊に関する゚ッセむ執筆 䜕屋かわからない雑倚な堎所になっおいたすが、 サむトマップで分類しおいるので良かったら芗いおみおください。☺

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