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ねこのて創業ストーリー(第1話)

    会計士なのに、お金が尽きそうになった話。私たちが「優しい税理士」を目指す本当の理由

    こんにちは。会計事務所ねこのての代表、南です。🐱

    「半年先の資金繰りを予測したとき、背筋が凍りました。このままでは通帳が底をつく……」

    これは、ある経営者様から受けた相談ではありません。私自身が30歳で初めて起業したとき、実際に直面した恐怖です。

    公認会計士という数字のプロでありながら、自分の会社の資金繰りに追い詰められ、いつお金がなくなるかわからない不安で眠れない夜を過ごしました。今回は、そんな私の失敗談と、そこから生まれた「会計事務所ねこのて」の原点についてお話しさせてください。

    目次

    1.30歳での起業と、順調な滑り出しの裏で起きていたこと

    2.プロが当事者という「罠」に陥り、資金計画という命綱の真価に気づくまで

    3.「自分で給料を払ったことがあるのか?」という問い

    4.おわりに|いつでも、あなたのそばに。

    1. 30歳での起業と、順調な滑り出しの裏で起きていたこと

    私は22歳で公認会計士の資格を取得し、監査法人でキャリアをスタートさせました。その後、「もっとダイナミックな仕事がしたい」とM&Aの分野へ転職し、投資銀行業務の経験を積みました。そして30歳のとき、友人から起業の誘いを受けました。

    「失敗するなら若い時がいい」という思い、さらに以前から独立起業へ挑戦したい気持ちを抱いていたことも重なり、勢いで起業を決意しました。無借金でのスタートでした。しばらくはオフィスも人員も最小限で運営していたため、資金面に困る要素は全くありませんでした。

    実際、創業期は非常に順調で、私たちが手がけた大きなM&A案件が無事にまとまり、一度にまとまったお金が入ってきたこともあります。その瞬間は、やったぞという達成感と高揚感に包まれました。

    しかし、その成功を喜ぶ一方で、私は自分の中にあった違和感にも気づきました。大きな山が来た後、次の山がいつ来るかは誰にもわかりません。波の大きさに一喜一憂しながら経営を続けることは、想像以上に精神を消耗させます。

    「一発当てるような不安定な仕事よりも、規模は小さくても毎月確実にお客様に価値を届け、その対価がコツコツと積み上がっていくリズムのほうが、自分の性に合っている」

    そんな気づきを得た時期でしたが、組織の拡大に合わせて人員を増やし、さらにオフィスの拡大移転などを行ったことで、毎月決まって出ていく支払いの重みが一気に増していきました。売上は立っていても、それ以上のスピードで現預金が削られていく。気づけば、専門家として客観的に数字を見ていたときには決して味わうことのなかった、重苦しい資金ショートの恐怖が数ヶ月先の未来として迫っていました。

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    2. プロが当事者という「罠」に陥り、資金計画という命綱の真価に気づくまで

    VCやコンサルタントとして、私はこれまでお金がない会社の現実を数多く見てきました。支払いをどうするのか悩み、取引先への支払いや人件費の支払いを遅らせざるを得ない経営者の苦悩も知っています。

    しかし、いざ自分が当事者になってみると、冷静な判断ができなくなりました。専門家としてはあるまじき、資金計画をしっかり立てていなかったという初歩的なミスが原因であり、数字のプロであっても自分のこととなると見えなくなる怖さを身をもって知りました。

    最大の要因は、一時的な成功を継続的なものだと過信し、将来の不透明さを無視して、毎月の支払い義務が重くなるような決断を重ねてしまったことです。さらなる成長にはこの投資が必要だ、という正論が、リスクに対する警戒心を麻痺させていました。

    この経験から、私は最悪の事態を想定した資金繰りの管理と、不測の事態にも耐えうる、キャッシュフローの安全性を担保する管理体制を整えることの重要性を、誰よりも強く意識するようになりました。

    売上拡大を狙う積極的な姿勢と守りの姿勢のバランスをどう取るかは常に議論が分かれる難しいテーマですが、攻めるためにも、まずは守り(資金計画)が盤石でなければならないというのが私の持論です。自分の会社の数字が見えなくなったあの時の焦燥感は、今でも鮮明に覚えています。

    だからこそ、経営者の皆様が直面する数字への不安や、専門家に相談しづらい初歩的な悩みに対しても、同じ目線で向き合うことができるのだと考えています。この痛い教訓こそが、現在の私たちの支援の根底にあるのです。

    3. 「自分で給料を払ったことがあるのか?」という問い

    以前、事業再生の現場で、ある支援先の経営者に詰め寄られた瞬間のことが忘れられません。「外部の専門家には、経営者の気持ちなんてわからない」。経営者の方は、えてしてこのような意識を抱くことがあるのではないでしょうか。

    私自身、支援現場でその洗礼を受けたことがあります。

    「リスクのない立場で数字遊びをして、責任が取れるのか? 自分で給料を払い、支払いに眠れない夜を過ごしたことがあるのか?」

    その問いに、当時の私は何も答えられませんでした。机上の空論ではない、血の通った数字の重み。経営者が背負っている生々しい責任を、私はまだ本当の意味では理解できていなかったのです。

    この言葉は、その後の私自身の起業経験と重なり、消えない痛みとして心に刻まれました。自分自身が起業し、眠れない夜を過ごした経験を経て、ようやくその問いの重みを少しだけ理解できたような気がしています。もちろん、経営者としてはまだまだ道半ばではありますが、あの日詰め寄られた言葉の背景にある、経営者の皆様が抱える不安の輪郭を、実感を伴って共有できるようになったのではないかと考えています。


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    おわりに|いつでも、あなたのそばに。

    私たちが「優しい」という言葉に込めたのは、単なる親しみやすさではありません。経営者の孤独な戦いに併走し、不透明な数字の不安を取り除く。皆様が安心して本業に専念できる土台を創る、その覚悟のことです。

    ねこの手も借りたいほど多忙で不安な時期に、一番に顔を思い出してもらえる存在でありたい。私が味わったあの眠れない夜を、お客様には過ごさせない。それが、会計事務所ねこのての原点です。資金ショートの恐怖を知り、遠回りをしてきた私たちだからこそ、あなたの不安に誰よりも深く寄り添えるはずです。

    次回は、私がその後のキャリアで目撃した自己流の管理が招くリスクと、それを解決するためのベストプラクティスについてお話しします。

    「社内の経理、このままでいいのかな」「今の税理士さんで大丈夫だろうか」

    そんな漠然とした不安を感じている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

    私たち「会計事務所ねこのて」は、ただ数字をまとめるだけの税理士ではありません。経営者と同じ目線で悩みに寄り添い、共に解決策を考えるパートナーでありたいと願っています。

    一緒に、会社の数字と未来を整理しましょう🐱

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    税理士さんや会計事務所って、ちょっと話しかけにくい。 でも、経理やお金のことって、気軽に相談したいですよね。 ねこのては、そんな経営者や個人事業主様の「ちょっと聞きたい」「誰に聞けばいいかわからない」に寄り添う、話しかけやすいバックオフィスの右手です。

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