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Photo byisomeshi

〔ショートショート〕ハグ

    「おめでとう、里乃!」
    私は里乃をハグして祝福した。オーディションで主役に選ばれたのは里乃。このピアニストの役は、ピアノが得意な私にピッタリだったのに。
    「ありがとう翔香。これからピアノの練習、頑張るわ!」
    里乃は嬉しそうに笑う。なんて嫌味な女!ピアノが弾けるのに選ばれなかった私を、見下しているのだろう。
    その夜。私はハグした時に手に入れた里乃の髪を中に仕込み、人形を作った。そして呪いの言葉を呟きながら、人形の右腕を思い切り捻じ曲げた。
    翌朝。里乃が階段から落ちて右腕を骨折したと、大騒ぎになっていた。そしてピアニストの役は、里乃に代わって私がやることに。
    「おめでとうございます、翔香さん!」
    私はハグしに来た後輩をやんわりと押し返し、そのことに気付かれないよう満面の笑みでしっかり握手をした。
    「ありがとう、メイ!里乃の分まで頑張るわ!」
    知っているのよ、メイもこの役を狙っていたこと。でも残念ね、私の髪は抜かせないから。
    〔完・406字〕


    こんにちは。こちらに参加させていただきます。

    たらはさん、今週は何とか書けました!本当はホラー以外にしたかったのですが、やっぱりな感じになりました……💦。お手数かけますが、よろしくお願いいたします。
    読んでくださった方、ありがとうございました。



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