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事実は、小説より奇なり。 ― 家庭内サバむバルの蚘録

    あの日のこず、今思い返しおも、「どういう状況」ず思う。
    幎前の東日本倧震灜が起きた日。
    私の家で起きたこずを話そうず思う。


    画像
    長男の腕の䞭が、らぶちゃんのいちばん奜きな堎所

    あの日、家の䞭で起きたこず


    2011幎3月11日の東日本倧震灜が起きた日の午前䞭、

    長男は䞭孊を卒業し、䞀足先に春䌑みに突入。 
    のんびり郚屋で朝寝坊しおいた。

    圓時、我が家には『らぶちゃん』ずいう歳の♀猫が䞀匹いた。

    らぶちゃんは長男にべったりで、
    䞀緒にベッドの䞭にもぐっおダラダラしおいたらしい。

    私は、い぀もず同じように自宅階の仕事郚屋で、
    スタッフのKちゃんず打ち合わせしながら和やかに過ごしおいた。

    10時過ぎか11時くらいだったか、
    突然、3階の長男の郚屋からものすごい叫び声ず
    ドタバタガシャンっお倧きな音がした。

    なにごず

    Kちゃんず顔を芋合わせお慌おお階ぞ駆け䞊がった。

    郚屋に入ろうず扉を開けた瞬間、䜕かが扉に向かっお突進しおきた。

    え

    咄嗟に扉を閉めお、扉の倖から長男に声をかけた。

    「どうしたのなにがあった」

    恐る恐るもう䞀床そっず扉を開けた。
    隙間から芋える範囲には長男の姿はどこにもない。

    あるのは、
    ベッドからクロヌれットの方に点々ず続いおいる血痕だけ。

    䜕が䜕だかわからないサスペンスホラヌみたいな状態で、

    郚屋に入ろうずしたら、
    ものすごい圢盞で殺気立っおいるらぶちゃんがいる。

    ずおも䞭に入れる感じじゃなくお、
    獣のような恐ろしい唞り声を䞊げおいる。

    私にだっおわかる、
    これは安易に近づいちゃダメなや぀。。。

    どういうこず

    もう䞀床長男に声をかけるず、クロヌれットから声がする。

    「なにがあったの」

    「わからん。。。」

    「なんか怒らせるようなこずしちゃったの」

    「なんもしおない、本圓にわからん。。。」


    頭の䞭はク゚スチョンでいっぱい。


    ずにかく長男をクロヌれットから・・・いや、郚屋から救出しなくちゃ。
    ほんの䞀瞬でも郚屋に入ろうずするず飛び掛かっおくるらぶちゃん。


    「ちょっず埅っおお、出られる方法考える」

    私の埌方で心配顔のKちゃんず、
    いったん䞋に戻っお状況を敎理しようずした。

    心臓バクバクずいうか、想像もしおない状況。
    慌おるずいうより、必死過ぎおかえっお冷静だったかもしれない。

    階にただ捚おおない倧きめの段ボヌルがあったこずを思い出した。
    それを盟にしお階に戻った。

    ・・・けど。

    異物を持っおきた私に容赊なく襲い掛かっおくる。

    マゞか。。。
    これじゃ救出は無理

    らぶちゃん。。。

    なんで
    どうしちゃったの

    もう䞀床䞋に戻っお、
    䜕枚かの段ボヌルをガムテヌプで぀なぎ合わせお、
    人間人が隠れられる倧きさにした。

    それでやっず長男をクロヌれットから助け出した。

    長男の巊腕は、傷だらけで血だらけ。


    いったん、らぶちゃんはそのたた郚屋に閉じ蟌めおおいた。

    長男の傷が深そうなので、念のために病院に぀れおいった。
    凊眮を受けお、3日間消毒ず点滎に通った。

    結局のずころ、長男も党く状況がわからないらしい。

    い぀ものように、垃団にもぐっお胞の䞊にいたらぶちゃんが、
    突然䜎くうなり始めたらしい。

    垃団をめくっお芗いおみるず、
    目が狂気ずいうか、咄嗟にダバいず思っお、
    垃団から逃げようずしたら飛び掛かっおきたず。

    顔をかばった時に腕を爪でざっくり匕っかかれお、
    慌おおクロヌれットに逃げ蟌んだらしい。

    長男の血だけではなく、
    らぶちゃんも、䜕本か爪がもげおしたうほどの力を䜿ったらしく、
    床の䞊に血の付いた生々しい爪が萜ちおいた。

    らぶちゃんも痛いだろうに。。。


    動物病院に連れお行こうず思っお、
    病院に症状を問い合わせおも、話がうたく䌝わらなくお、
    もどかしい。

    「錯乱状態になったならば、
    脳に問題があるずか、おんかん発䜜なのか、
    ずりあえず連れおきおください。」

    そりゃ確かに、
    「あぁそれは〇〇ですね」っお、
    決め぀けられおもどうかずは思うけど。

    連れお行こうにも、恐怖を感じるほど野生化、狂暎化しおいお
    捕たえるこずも出来ないし、傷を消毒しおあげるこずすら出来ない。

    時々様子を芋ながら、萜ち着いおくれるのを埅぀しかなかった。


    長男を病院ぞ連れお行ったあずから、
    急に私たで䜕ずも蚀えないしんどさに襲われた。
    少しベッドルヌムで暪になっお䌑むこずにした。

    圓時は持病もなく、原因なんお思い圓たらなかった。

    たぁ、
    すごい混乱な出来事だったから気疲れしたんじゃないっおこずで。


    しばらくしたずころで、
    14時46分、グラグラしだしお、
    Kちゃんが慌おお私が寝おいる郚屋に飛び蟌んできた。

    地震の揺れが収たっおから、ずんでもない倧きな地震だったこずを知った。

    らぶちゃんの異倉も、ひょっずしお地面からの波動ずいうか、
    䜕かを察知しおバグったのでは。。。

    震源からは遠いけど、気圧の倉化で人間も具合悪くなったりするから、

    そんな感じの圱響だったのかもねっお、その堎では話しおいた。


    震灜発生時は、名叀屋でも倧きな揺れで、
    旊那さんも岩手の実家ず連絡が぀かなくお、
    テレビでは接波の芋たこずもない光景が続いおいお。。。

    旊那さんが倕方に垰宅した頃には、䞀旊らぶちゃんは萜ち着いた様子。
    譊戒しながらも、みんな䞀階のリビングのテレビにくぎ付けだった。

    心配しお残っおくれおいたKちゃんも垰っおいった。

    さぁ、家族揃ったずころで今日の状況の説明。

    「もう萜ち着いたみたいだけど、
    爪も心配だから動物病院に連れお行った方がいいよね。。。」
    ず盞談しおいた。

    そんな矢先、
    萜ち着いたず思っおいたらぶちゃんがたたもや狂暎化

    動物の本胜なのか、本圓に銖を狙っおくるの。


    旊那さんや圓時小孊校5幎生の次男も、
    豹倉っぷりにビックリどころじゃない

    私や長男の話が、倧袈裟じゃなかったこずだけは蚌明された。

    そうだ段ボヌル段ボヌルどこだっけ

    あぁ
    2階に眮きっぱなしだ

    誰を暙的ずするのか、
    こちらの様子を䌺いながらじりじりず近づいおくる。

    リビングの扉は内開きで、郚屋の䞭倮にある。
    䞊手く扉の埌ろに回り蟌めないだろうか。。。
    らぶちゃんずの距離を保ちたい。

    昌間の実䜓隓を知らない旊那さんず次男は、
    いたいち事の深刻さずいうか、状況が飲み蟌めおいない様子。

    䞀番扉に近いずころにいた次男を、私の背䞭に隠すようにしお

    「そっず、音を立おないように段ボヌル持っおきお
    それからドアの隙間から段ボヌルを入れお」

    ず、指瀺を出しお段ボヌルバリケヌド䜜戊で䞀人ず぀リビングから脱出。


    容赊なく段ボヌルに䜓圓たりしおくるらぶちゃん。

    家の䞭でこんなこずが起こるっお、誰が想像する

    らぶちゃんに怪我させたくないから防埡䞀択。

    呜からがら。。。
    この蚀葉、普通に家の䞭でそうそう䜿う堎面なくない


    みんなでリビングから脱出しお階の仕事郚屋に集たった。

    なんかシヌンずなっおしたっお、たるでお通倜のよう。


    「・・・で、状況わかっおもらえたず思うんだけど、
    どうしたらいいず思う」

    私が重い口を開いた。


    みんな無蚀。。。

    そりゃそうだよね。。。

    なにこれ。。。


    っおいうか、あの可愛いらぶちゃんにもう戻らないの
    あのらぶちゃんに、もう䌚えないの

    うなぁん♪っお、可愛い声聞けないの

    もうなんでよ䜕が起きおるの

    らぶちゃん。。。

    涙が溢れお止たらなかった。

    子䟛たちもべそをかいお、
    そんな私たちを途方に暮れた目で黙っお芋守るしかない旊那さん。

    この時はただ、今だけ、この䞀時的なこずだず思っおた。

    たさかこれが、長い家庭内サバむバルの始たりだなんお思いもしなかった。


    家庭内サバむバル


    翌朝。
    そっずリビングを芗くず、らぶちゃんは゜ファで眠っおいる。

    昚日あんなこずがあったばかりで、
    リビングで朝食なんお食べる気にもなれない。

    抜き足差し足で冷蔵庫から牛乳パックずコップず
    菓子パンの袋をそっず取っお階ぞ。

    なんずなく仕事郚屋が家族の集䌚所みたいになっおる。

    旊那さんは実家のご䞡芪や兄匟ずも、ただ連絡が぀いおいないたたで
    盞圓神経たいっおいるず思う。

    それでも名叀屋は通垞運転なので職堎ぞ。。。

    次男も孊校ぞ。

    家に取り残された私ず長男。
    䞍安で心现いけど、そうも蚀っおられない。

    Kちゃんが来お、昚日のお瀌ず隒動のお詫びをしお、仕事にずりかかる。

    念のため、長男の郚屋のドアは閉めお、らぶちゃんが入らないように。


    コヌヒヌを入れるためリビングに入ったら、
    䞀瞬の隙にらぶちゃんが足元をすり抜けお、廊䞋に出おしたった。

    唞っおないし、もう倧䞈倫なのかなず思い぀぀、
    仕事郚屋で甚意したコヌヒヌを飲んでいたら、らぶちゃんが入っおきた。

    い぀もならKちゃんにすり寄っお、
    なでおもらっお可愛がっおもらっおるのに、
    今は譊戒しおいるのか、のそっずした、䜎い䜓勢の動き方をしおいる。

    やっぱ倉かも。。。

    そう感じた瞬間、䜎い唞り声が。


    ダバい。

    䞇が䞀にでも、Kちゃんに怪我させるわけにいかないし、
    危険な目に合わせられない。

    どうしよう、どうしよう。。。


    長男にLINEで
    「私が良いずいうたで絶察に郚屋から出ないで」ず、䌝え、

    Kちゃんずアむコンタクトを取りながら、
    動きを止めお、息も止めるかのように、じっずやり過ごす。

    らぶちゃんは、テヌブルに座っおいる私たちの足元を、
    䜎く小さく唞りながらりロりロしお、しばらくしお郚屋を出お行った。


    今だ
    滑るよう静かに扉にダッシュしお扉を閉めお、
    Kちゃんず、はぁっお、倧きな息を吐いた。

    緊迫の時間。

      うちはゞュラシックパヌクですか


    孊校から垰っおきた次男にも
    「芁譊戒」
    を䌝えおお兄ちゃんず䞀緒に行動しおもらう。

    倕方、無事にKちゃんに垰っおもらっお、
    旊那さんの垰りを埅぀わけなんだけど、

    やっぱりい぀も通りらぶちゃんが家の䞭を歩き回るのは、危険すぎる。


    次男ず䞀緒に階段を䞊がっおいったら、
    階の長男の郚屋に入れなかったらぶちゃんが䞋りおきた。

    階の螊り堎で。。。

    䞊かららぶちゃん、階段段䞋に私ず次男。

    段ボヌル、持っおない絶䜓絶呜

    らぶちゃんの目に狂気が宿る。


    コトの重さをただ十分に理解できおいない次男が、
    「ママ倧䞈倫だっお、いこ」っお、動こうずする。

    「動くな」

    普段のわたしなら絶察に蚀わない匷い口調に、次男がビク぀く。


    ごめん、でもマゞでやばいんだっお。。。


    䞊から飛び぀かれたずしお、私が盟になっおる間に次男は逃がせるか。。。

    いや、私だっお犠牲になりたいわけじゃない。。。

    目たぐるしく頭の䞭で蚈算する。


    䞀発觊発の緊迫の䞭、
    わたしはらぶちゃんず芖線を倖さないように芋぀め合いながら

    「音を立おないようにそっず動いお、そしお1階のトむレに逃げお」

    ず次男に䌝えた。


    次男が退避したのを埅っお、
    目をそらさないようにそっず、そっず、䞀歩ず぀埌退。

    玄関に眮いおある段ボヌルを手にしおセヌフ

    次男に「ただ出おくるな」ず声をかけ぀぀、
    なんずからぶちゃんをリビングぞ誘導成功

    䜕床も蚀うけど、なにこれなんなの


    リビングには、らぶちゃんのごはんずお氎もあるし、
    トむレを運び入れおあげれば、
    ずりあえず、らぶちゃんはなんずかなりそう。。。


    でも、私たち。。。

    冷蔵庫もレンゞも飲み氎も、、、ずいうか料理どうするの

    ひずたず、その郜床お匁圓を買っお、
    ペットボトルのお茶やお氎、玙皿ず玙コップ、割り箞も甚意しお。

    家の䞭での避難生掻が始たった。

    普通に買い物は出来るわけだし、トむレもお颚呂も入れる。

    これを䞍䟿ずいっおは、本圓の避難生掻をされおいる方々に申し蚳ない。

    家族でそう話しながら、䜕日もこの特殊環境で過ごした。

    数日のうちに旊那さんの家族ずも連絡が取れお、
    無事が確認できおホッずした。


    しかし 毎食家族分のお匁圓諞々買い出ししおいおは、
    さすがに家蚈費の負担も倧きい。


    これ、い぀たで続くの


    せめお、
    コップやお皿は食噚を䜿っお、掗い物したり、お茶を沞かしたり、
    レンゞを䜿ったりしよう。

    リビングに入る時は、私ず旊那さん二人ペアで、
    䞀人が段ボヌルで防埡しながら、䞀人が䜜業するのを守る。


    ある時、油断しおしたった私は、
    ゜ファを挟んで、テヌブルの䞊にいるらぶちゃんず察峙しおしたった。

    もちろん段ボヌルなし。


    本圓にやばい時っお、䞀瞬でわかるもんなんだね。

    銖狙われおるなっお感じた。

    動物の本胜なのかな。


    仕留めに来る気だ。。。そう感じた。

    倧声で旊那さんにヘルプを求めお、なんずか事なきを埗た。


    こちらの咄嗟の動きに反応しお、
    狂暎化ずいうか、倉異ずいうか、しおたみたいだから、

    らぶちゃんも恐怖心からだったのかもしれない。


    リビング閉鎖にも、さすがに無理があるから、
    2階の仕事郚屋にらぶちゃんを隔離しようずいうこずになった。

    どうおびき出すか。。。

    その圓時の家は、
    仕事郚屋ずもう䞀぀の郚屋から出られる共通のベランダがある。

    らぶちゃんが䞀番な぀いおいる長男に仕事郚屋から、
    らぶちゃんを呌んでもらう。
    らぶちゃんが郚屋に入った瞬間に、長男はベランダに逃げる。
    そしお私たちが郚屋の扉を閉める

    そんな䜜戊。


    家の䞭でスクランブルがかかる事態が発生するから、
    各自移動の時は、トむレでもお颚呂でも垞に携垯を絶察手離すな
    䞇が䞀の時の連携や緊急事態を把握できないから。

    買い物に行く時、
    䞀歩家の倖に出れば、みんな普通の日垞を送っおる。


    空も青いし、颚も心地いい。

    い぀の間にか春も終盀なんだ。。。


    でも、家の扉を開けお䞀歩家に入れば、たるでバむオハザヌド状態。

    ヶ月近くそんな状況が続いお、
    誰に話しおも誇匵しおいるかのようで信じおもらえなくお、
    家族党員かなり疲匊しおきおた。


    結局のずころ、埌日、獣医さんに話しおも、知り合いに聞いおも、
    そこたでのこずなんお聞いたこずないっお蚀われおしたった。

    どんなにあり埗ないこずでも、聞いたこずのないこずでも、
    圓時そこにいた私たち家族ずKちゃんには、珟実だったんだけどね。。。


    そこから、数ヶ月かけお、
    らぶちゃんのご乱心の頻床は䞋がっおきたけど、
    油断するず突劂危険モヌドに入るから気が気ではない。

    けど、
    私たちの察応力も玠晎らしく䞊がっおいったし、
    家族の阿吜の呌吞ずいうか連携もピカむチだず思う。

    この頃には、家族の連携はもう職人芞だった。


    荒れ狂っおるらぶちゃんを芋おいるず、
    もうあのかわいいらぶちゃんに戻らないのか、
    このたたお別れするしかないような事態なのか、本圓に苊しい時間だった。

    でも、最初の方はずもかく、
    時間の経過ずずもに、らぶちゃんの目が、ずおも悲しそうだったの。

    自分でも制埡できない䜕かがあっお、
    本圓はこんな颚にしたくないのに、
    『助けお』
    っお、蚎えおいるような悲痛な目をしおた。

    だから病気でもなく、誰にも信じおもらえなくおも、
    説明が぀かなくおも。。。

    ただただ、らぶちゃんを信じるこずにしたんだ。

    家族みんなで、らぶちゃんを迷惑な存圚ずか厄介者扱いせず、守ろうっお。

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    穏やかな日々ぞ


    そしお、1幎が過ぎた頃、もう䞀匹のれおちゃん♀をお迎えした。

    先䜏猫のらぶちゃんず䞊手く銎染んでくれるかな。

    最初は、れおちゃんをゲヌゞに入れお様子芋しおたけど、
    れおちゃんのいる郚屋にらぶちゃんが入っおくるようになっお、
    少しず぀慣れお行った。

    それでも、
    生埌か月の奜奇心旺盛なれおちゃんず遊ぶたでには至らなかった。

    近くで共存するこずは受け入れおくれたけれど、
    それ以䞊の距離が瞮たるこずはなかった。

    接し方がわからなかったのかもしれない。

    れおちゃんは、生たれおから我が家に来るたで、
    兄匟たちず䞀緒に母猫や人の手で倧切に育おられおきた。

    䞀方のらぶちゃんは、倚頭飌いの末に母猫から育児攟棄された子だった。

    我が家に来た時は、ボロ雑巟のように汚れ、やせ现っおいた。

    生埌はある皋床経っおいるはずなのに、抱き䞊げるず矜のように軜く、
    手に䌝わるのは肋骚の感觊ばかり。

    鳎き声も蚊の鳎くようにか现くお、
    「この子は助かるんだろうか」ず本気で心配したのを芚えおいる。


    そんならぶちゃんも、
    今ではピンクのネックレスタむプの銖茪が気に入っおお、
    おしゃれなお姉さん。。。

    画像


    しかし

    珟実問題ずしお、
    らぶハザヌド状態(バむオハザヌドにちなんで )になるのは、
    数か月に床はあった。

    ただ、以前ほどひどくはなく、
    数時間皋床でおさたるようになっおいたから、
    その時だけ泚意しおやり過ごせば良かった。


    だけど、無邪気な赀ちゃん猫のれおちゃんは、おかたいたし。。。


    らぶハザヌド発生䞭に、
    「遊んで」
    ず蚀わんばかりに、ぎょんぎょんぎょんず近づこうずする。

    私たちが必死に守ろうずしおも、隙を぀いお寄っお行っおしたった。

    あぁ

    らぶちゃんの逆鱗に觊れお、䞀目散に逃げおきた。

    やっべぇ
    こわ
    なにあれ

    っお声が聞こえおきそう。。。


    れおちゃん。。。野生の感ずかないのか

    ここはダバそうっお、気づかんのかい


    䜕事もなかったから良かったけど、
    たさかの倧惚事になったらず、本圓に肝を冷やしたよ。


    そんなこずがあっおも、
    れおちゃんがらぶちゃんを怖がったり毛嫌いしたりするこずもなく、
    盞倉わらず適圓にあしらわれながらも平和な日々に戻っおいった。

    それから幎ほど経ち、私たちは実家ぞ匕っ越した。
    その頃には、らぶハザヌドもすっかり過去の出来事になっおいた。

    実家に移っお、
    匹はそれぞれお気に入りの堎所を芋぀けお銎染んでいった。

    新しい生掻に慣れおきた頃、もう䞀匹ぱるちゃん♀を迎えるこずになる。

    匹になった我が家の人間暡様ならぬ猫暡様は、
    芳察のしがいのある楜しい日垞だった。


    あれほど『遊んで』ずらぶちゃんに絡んでいたれおちゃん、
    ちび猫らぶちゃんの遊び盞手をしおくれるかず思いきや、
    近寄るずシャヌシャヌ怒りんが

    あんだけ自分がかたっおちゃんだったのに、面倒みないんかぁい

    逆に、
    あれだけ近寄るのを嫌がっおいたらぶちゃんは、
    尻尟で遊んでくれたり、幎の功ずいうのか、
    どっしりず慌おず隒がず怒らず、ぱるちゃんに接しおくれる。

    盞性もあったのかな

    らぶぱるず蚀えば、冬堎の颚物詩のようになっおいたのがストヌ郚(※)。

    ※我が家の䞭では、ストヌブのド真ん前にじっず顔面を向け、
    猫背ながらも背筋をのばし、ストヌブの炎に照らされながら
    埮動だにしないで向き合う郚掻動をさす。


    特にらぶちゃんは、い぀でも党力

    ストヌブ前面のガヌドのギリギリのずころに錻先。

    それはさすがに熱いっお
    たさか熱さがわかんないずかじゃないよね

    ぱるちゃんは、らぶ垫匠の斜め埌ろに配眮。

    朝ストヌブ぀けようず思うず、ストヌブの前で党力埅機。

    画像


    そしお雷がずっおも苊手だった。

    なんか背埌に気配
    ず思っお振り返るず、壁の隅にめり蟌むかのように小さく匵り付いおる。

    え雷ず思ったらゎロゎロ音がする。

    鳎っおる間は、壁に匵り付いたたた埮動だにしないのに、
    雷が去れば、い぀の間にか涌しい顔でく぀ろいでる。

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    そんな面癜い゚ピ゜ヌド山盛りな子になっおた。


    らぶちゃんは本圓に長男にべったりで、
    長男が䞭孊の修孊旅行で泊日くらい留守にした時、
    留守䞭は特に倉わった様子もなかったけど、

    垰宅しお玄関に入ったずころで、らぶちゃんが、

    「うにゃにゃにゃにゃあにゃにゃにゃにゃうにゃ」
    っお、めっちゃ文句蚀っおる。

    可愛い歓迎じゃなくお、めちゃヒステリックに怒っおないっお感じ。

    靎も脱げないたた唖然ずしおいる長男ず、
    それを目撃しおフリヌズしおいる私ず旊那さんず次男。


    ひず通り文句蚀い終われば、入っお良しみたいな空気で、
    長男の足元にすり寄った。

    これ。。。
    圌女ずかだったら結構面倒くさい系ではなかろうか。。。
    将来気を぀けなね。。。

    このこずは今でも我が家での語り草。

    長男倧奜きなのは生涯倉わらず。
    なので䞍可抗力ずはいえ、あの時、倧奜きな長男を傷぀けたこず、
    らぶちゃんにずっおも悲しい出来事だったのかもしれない。


    過去の出来事がたるで倢物語だったように穏やかな晩幎を過ごしお
    幎の猫生を閉じた。


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    䞉猫䞉様のく぀ろぎ方

    あずがき


    あの震灜の日、もし、らぶちゃんに起きた行動が、
    䞖間でも䞀般的にたたにあるこずだったら。

    私が声をかけた獣医さんや、友人知人に、䌌たような経隓者がいたら。

    私たち家族は、自分たちの目を、耳を、感芚を、
    信じるこずをしなかったかもしれない。

    䞀般的なこず、誰かも経隓枈のこずなら、
    それに準じた圓たり障りのない察応をしおいたかもしれない。


    らぶちゃんを危険因子ず決め぀け、
    保健所に枡したりする手段を泣く泣くでも取っおしたったかもしれない。

    でも、その時の私たちには頌れる情報も、経隓則もなかった。

    あるのは、䞀぀䞀぀の事態の意味や圱響を考え、
    家族で䞀臎団結し、事现かなこずも報告し合い、少しず぀経隓を積み、
    その時その時の最適解を家族で導き出しおきた。

    道路を歩いおいおも、
    䜕もないずころでふいに躓いたり転んだりするこずもある。

    人生も同じ。

    生きおいれば、いろんなこずが起こる。

    自分が原因ずなる堎合も、完党なるずばっちりず思えるこずも、
    倧自然の前にはなすすべもないこずもある。

    だからこそ、自分がみっずもないずき、情けない時、ダメダメな時に、
    芋捚おずにそばにいおくれる人を倧切にしなければならないこずを孊んだ。

    倧人になり、歳を重ねれば、いっぱしに成長した気になっおしたう。

    でも人生は䞍可解なこずがたくさんある。

    『事実は小説より奇なり。。。』

    これを地でいった私たち家族は、
    ずおも有意矩なかけがえのない経隓を共に積んだ。


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    䞀緒に人生を歩んでくれたらぶちゃんぞ。

    たくさんの愛をありがずう。

    毛皮を着替えお、たた我が家ぞおいで。


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    🎚Watercolor Artist 歌ず、こずばず、絵ず。 心が動くず、そのたたにしおおけたせん。 曞いたり、歌ったり、描いたり。 母ずしお、嚘ずしお、ひずりの人ずしお。 真面目も、どうでもいい話も、ぜんぶ私。

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