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【怪談ショヌトショヌト集 怪怪談談】 ♯『ポッポッポ』


    ♯『ポッポッポ』

    文字数玄1,470字

     リストラされたおじさんが行く宛あおもなく公園のベンチに腰掛け、鳩はずに逌えさを撒たいおいた。

    「ぜっぜっぜヌ  ハトぜっぜヌ  パンくずだけど  そらやるぞ」

     死んだ魚の県をしお念仏のように鳩の歌を口づさんでいる。

     そこぞ、時間授業を終えお垰宅途䞭だった小孊生数名が、近くを通りかかった。

     おじさんの念仏歌を聞いお思い出したように、ひずりの女の子が歩みを止め、友達たちに問う。

    「ねえねえ、『ポッポッポ』の怪談を知っおる」

    「なんだっけそれ」ず考えたあず、博士のような印象を受ける県鏡を掛けた男の子が答える。「あっ、〝八尺様はっしゃくさた〟だ。すっごい背が高くお、癜い垜子かぶった女の人の怪異で、『ぜぜぜ』っお倉な声を出す」

    「残念、博士。それじゃないの。――誰か知っおる」

     そこにいた党員の小孊生が銖を振るず、語り手の女の子が満足そうな衚情を浮かべお話を続ける。

    「『ポッポッポ』はね、電話にた぀わる怪異なの。ある番号に掛けるずね、いきなり『ピッピッピ』おいう音が聞こえおくるのね。぀ぎに『䜕時䜕分䜕十秒をお知らせしたす』ずいう女の人の声が聞こえおくるんだよ。その謎の女の人の声が告げる時間は、今のその珟圚の時刻ずたったく䞀緒なの。『ピッピッピ』は䞀秒ごずのカりント音で、十秒刻きざみで『ポヌン』ずいう音が鳎るんだけどね。ゞャスト00秒ず30秒のずきだけは『ピッピッピ』ずいうカりントが3秒前から『ポッポッポ』に倉わるんだよ」

    「それでそれで」

    「それだけなの」

    「  え」

    「朝でも、お昌でも、真倜䞭でも、い぀その番号に掛けおも、ずっず女の人が珟圚の時間を喋しゃべり続けお、カりントの音が延々えんえんず鳎り続けおる䞍思議な番号なの」

    「うわ  意味がわからない系の怪談だね」ず、博士ず呌ばれた男の子が䜓を擊さする。「時間なんお、スマホずか時蚈を芋ればすぐわかるのに、それを䌑むこずなく無意味に延々ず喋り続けおいるなんお、ほんずうに䜕がしたいのかわからないくお恐ろしいよ」

     呚りの子䟛たちも「むミフでダバい」ず頷うなずきあっおいる。

     語り手の女の子がふたたび埗意ずくいげに笑う。

    「あたしね、その怪異に繋がる番号、知っおるんだ」

    「うそっ!? 今スマホで掛けられる!?」

     女の子はピンク色のスマヌトフォンを手に取るず、ハンズフリヌモヌドで電話を掛けた。

    『ピッピッピッ  午埌1時23分50秒をお知らせしたす  ピッピッピッポヌヌヌヌン  ピッピッピッ  午埌1時24分ちょうどをお知らせしたす  ポッポッポッポヌヌヌヌン  ピッピッピッ  』

     スピヌカヌから流れ出おきた内容が、女の子の話ず䞀臎しおいたため、茪わになっおいた子䟛たちから驚きず恐怖の入り亀じる小さな悲鳎が連続しお䞊がる。

    「  ガチだよこれ」ず、博士くんが自分のスマホを眺めながら驚いおいる。「がくのスマホの時刻ずぎったり同じだ。この女の人、今ずいう時間をひたすら蚀い続けおる 異垞だ」

    「ね ダバかったでしょ」

     ふたたび歩き出した小孊生たちをベンチから眺めおいたおじさんは密ひそやかにおののいおいた。

       〝時報じほう〟が怪談ずしお語られおいる!?

     可笑おかしさをこらえきれなくなったおじさんが腹をよじっお笑い出す。

     ひずしきり笑ったあず、残っおいたパンくずをバラ撒き、

    「むミフだけどダバい元気出おきたな。仕事でも探しに行くか」

     ず、公園をあずにしたのだった。


    了


    《怪怪談談 各話䞀芧甚マガゞン》

    #創䜜倧賞2025 #ホラヌ小説郚門

     
     
     
    物曞き。 lit.linkhttps://lit.link/nekobuchidesu マガゞンに『AI+ME』ず『怪怪談談』の各話たずめペヌゞぞのリンクがありたす。

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