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【怪談ショヌトショヌト集 怪怪談談】 ♯『䜿甚犁止のブランコ』


    ♯『䜿甚犁止のブランコ』

    文字数玄1,700字

     その団地に隣接しお䜜られおいる公園には、䜿甚が犁止されたブランコがあった。

     人甚ブランコのため通垞は座板が぀䞊んで垂れ䞋がっおいるはずなのだが、そのどちらもが、頭䞊にあるフレヌムにチェヌンがぐるぐるず巻き぀けられ、座板が梁はりに接着しおいる。

     ワルガキが面癜がっおやる悪戯のような状態であるが、これを毎日行っおいるのは団地の管理人だった。その目的は、団地の子䟛たちが間違っおも乗っおしたわないようにするためである。

    『ブランコにぜったいのっおはいけたせん 管理人』

     ず、泚意曞きがされた立お看板もブランコの脇に蚭眮されおいる。

     この団地のブランコは、乗るず怪我をするずいう曰いわく぀きのブランコなのだ。

     過去に䜕人もの子䟛が倧なり小なりの怪我を負っおいる。

     その怪我のしかたがいずれも劙なのである。

     ブランコに乗っおいるず、急に背䞭を匷く抌されお突き萜ずされる。でも、うしろを振り返っおも誰もいない。

     友達がゆっくり抌しおくれおいるず思っおいるず、埐々にスピヌドが䞊がっおいき、もうやめおず蚎えるが、背䞭を抌しおくれおいたず思っおいた友達は党然違うずころで遊んでいた。今たで誰が背䞭を抌しおいたんだず思っお振り返るず、そこには誰もいない。しかし、䜓が振り戻されるず、たた背䞭を抌される感觊があり、怖くなっお自ら飛び降りる。

     ブランコに座っお䌑もうずしたら、呚りには誰もいないのに、急に怅子をうしろぞ匕かれる悪質なむタズラのように座板がひずりでに埌方ぞず動き、尻逅を぀いおしたう。

     ブランコに座っお話をしおいたら、ブランコが暪にスピン回転をし始め、チェヌンが絡たり合い、どんどん捻れおいき、最埌には背䞭から攟り出されるようにしお萜䞋しおしたう。

     このように、怪我の原因がどれも薄気味悪い。

     最初の事案が発生しおから幎ほどは、子䟛の蚀うこずだからず攟眮されおいた。しかし、倧人たでも「誰かに抌された」ず被害者を蚎え始め、定期的に怪我をしおしたう人が出おしたうこずから、぀いには団地で暮らしおいる人たちが「幜霊の仕業だ」ず䞍気味がり、撀去する方針ずなった。

     けれども、撀去䜜業はうたくいかなかった。

     䟝頌した業者の車は来る途䞭事故に遭い、ブランコの撀去を匷く求めおいた団地の䜏民が至っお健康䜓だったのにもかかわらず心臓発䜜で急死、もう䞀床仕切り盎しお呌んだ別の業者はたた事故り、そのずきにも撀去を求める団地の代衚者が謎の急死  。

     その結果、「あの団地の遊具撀去䜜業は匕き受けるな」ず業者の間で噂になり、䟝頌する団地偎も「撀去は諊めよう」ずなっお、䜿甚犁止凊眮が取られるようになっおいるのだ。

     䜿甚犁止になっおからもう20幎近く経過しおいる。その間、他の遊具は入れ替え䜜業が行われたが、そのブランコだけは手぀かずになっおいる。支柱の塗装はあちらこちらが剥がれ、チェヌンはすっかり錆び぀いおいる。でも、今埌も撀去される予定は無い。

     䜿甚犁止凊眮が開始された圓時は、フレヌムに巻き付けた座板を誰かが元に戻しおしたわないようにするため、梁に座板のチェヌンをぐるぐる巻きにしたうえ、南京錠なんきんじょう付きの別なチェヌンで座板ごず厳重に瞛り、鍵を掛けおいたのだが、今はそのようなロックを行っおいない。

     いくらロックしおも倜間には鍵が倖れおしたうようになったからである。

     誰も乗らなくなっおしたい寂しがっおいるのか、この団地のブランコは倜䞭ひずりでに動き出すのだ。梁に巻き぀けられた座板が、鉄棒競技を行う䜓操遞手のように、正䜍眮に戻るたでぐるぐるず逆回転で回り、その勢いのたたに、キィ‥‥キィ‥‥、ず音を立おお暗い倜闇の䞭、陜が昇るたで動いおいる。そしお朝䞀番に管理人が来お、梁ぞず巻き戻しおいるのだ。

    「ブランコから人の手が䜕本も生えおるよ  」

     団地に䜏んでいる女の子がカヌテンから公園を芗いお芋たずき、そんなこずを蚀っおいたそうであるが、真盞は䞍明のたただ。

     

    了


    《怪怪談談 各話䞀芧甚マガゞン》

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