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【怪談ショヌトショヌト集 怪怪談談】 ♯『怪人・倜な倜なasker』


    ♯『怪人・倜な倜なasker』

    文字数玄2,440字

     深倜垯に、若いサラリヌマンの男性が、垰宅途䞭だった。

     線路沿いの道を歩いおいるず、前方の路肩に人圱を芋぀ける。

     赀いドレスを着た高身長の短髪女だ。

     暗闇の䞭でぜ぀んず浮かび䞊がるように立っおいる街灯。その光をスポットラむトのように济びおいる圌女は、赀いドレスのスパンコヌルをキラキラ反射させながら、昭和の歌謡歌手がゆらりゆらりず䜓を巊右に揺いさぶるようなステップを延々えんえんず螏み続けおいる。

     その手にはなぜかマむクが握にぎられおもいた。

       なんか倉なや぀がいるな。

     家に垰るにはこの䞀本道を進たねばならなず、サラリヌマンは歩いおいた路肩の反察偎ぞず移り、赀いドレスの女からできるだけ距離を取っおすれ違うこずにした。

     接近しおいくず、圌女が䜕やらぶ぀ぶ぀呟぀ぶやいおいるのがわかる。

    「螊らにゃ損、螊らにゃ損です」

     ずいう節ふしを、ずっず繰り返しおいるのだ。

     いよいよ関わっちゃいけない人だなず思った若いサラリヌマンは、顔を䌏せるようにしお足早に通り過ぎようずした。しかしそこで赀いドレスの女が、埅っおいたしたずばかりに、マむクを握る手を䌞ばし、いきなり質問を投げかけお来たのである。

    「恋ず自由に生きおいた」

    「ハッ」

     わけのわからないサラリヌマンは蚊きき返すような声を反射的に発するず、マむクを差し向けおいた赀いドレスの女は、ニコッず満足そうな笑みを浮かべたのち、呆気あっけにずられおいるサラリヌマンのもずから離れおいく。昭和歌謡ステップを螏みながら「螊らにゃ損、螊らにゃ損です」ず暗闇の䞭に消えおいった。

    ◯

     別な日の深倜垯に、若い専門孊生の女性が、垰宅途䞭だった。

     線路沿いの道を歩いおいるず、前方の路肩に人圱を芋぀ける。

     赀いドレスを着た高身長の短髪女だ。

     暗闇の䞭でぜ぀んず浮かび䞊がるように立っおいる街灯。その光をスポットラむトのように济びおいる圌女は、赀いドレスのスパンコヌルをキラキラ反射させながら、昭和の歌謡歌手がゆらりゆらりず䜓を巊右に揺さぶるようなステップを延々ず螏み続けおいる。

     その手にはなぜかマむクが握られおもいた。

       なんか倉な人がいるなぁ。

     家に垰るにはこの䞀本道を進たねばならなず、専門孊校生は歩いおいた路肩の反察偎ぞず移り、赀いドレスの女からできるだけ距離を取っおすれ違うこずにした。

     接近しおいくず、圌女が䜕やらぶ぀ぶ぀呟いおいるのがわかる。

    「螊らにゃ損、螊らにゃ損です」

     ずいう節を、ずっず繰り返しおいるのだ。

     いよいよ関わっちゃいけない人だなず思った若い専門孊校生は、顔を䌏せるようにしお足早に通り過ぎようずした。しかしそこで赀いドレスの女が、埅っおいたしたずばかりに、マむクを握る手を䌞ばし、いきなり質問を投げかけお来たのである。

    「あの鐘かねを鳎らすのは」

    「えっ、私ですか」

     わけのわからない専門孊校生は、自分に察しお質問しおきおいるのだろうか、ずいう意味合いで反射的に蚊き返した。マむクを差し向けおいた赀いドレスの女は、ニコッず満足そうな笑みを浮かべたのち、そうであるず蚀うように䞡手のひらを専門孊校生に向けおくる。

    「あなぁたぁ」

     ず、赀いドレスの女は倧声で蚀ったのち、呆気にずられおいる専門孊校生のもずから離れおいく。昭和歌謡ステップを螏みながら「螊らにゃ損、螊らにゃ損です」ず暗闇の䞭に消えおいった。

    ◯

     たた別な日の深倜垯に、酔っ払いの䞭幎おやじが、垰宅途䞭だった。

     線路沿いの道をふら぀きながら歩いおいるず、前方の路肩に人圱を芋぀ける。

     赀いドレスを着た高身長の短髪女だ。

     暗闇の䞭でぜ぀んず浮かび䞊がるように立っおいる街灯。その光をスポットラむトのように济びおいる圌女は、赀いドレスのスパンコヌルをキラキラ反射させながら、昭和の歌謡歌手がゆらりゆらりず䜓を巊右に揺さぶるようなステップを延々ず螏み続けおいる。

     その手にはなぜかマむクが握られおもいた。

       なんかおもしれぇや぀がいるぞ。

     酔っ払いのおやじは、ちょっくら冷やかしおやろうず思い、街灯に向かっおそのたたふらふら歩いおいく。

     接近しおいくず、圌女が䜕やらぶ぀ぶ぀呟いおいるのがわかる。

    「螊らにゃ損、螊らにゃ損です」

     ずいう節を、ずっず繰り返しおいるのだ。

     いよいよおもしれぇや぀だなず思った䞭幎おやじは、「あんたモノマネ芞人かなんかかい」ず手をひらひらさせながら千鳥足ちどりあしで近づいおいく。するずそこで赀いドレスの女が、埅っおいたしたずばかりに、マむクを握る手を䌞ばし、いきなり質問を投げかけお来たのである。

    「氞谷園ながたにえんの広東颚かんずんふう」

     䞭幎おやじにはどこかで聞き芚えのあるフレヌズだった。

    「ああ  アレだろ    麻婆春雚マヌボヌ・ハルサメ」

     マむクを差し向けおいた赀いドレスの女の顔が、突然、鬌のような圢盞に倉わる。

    「カニ玉じゃろがぁあああい」

    「ひぃっ!?」

     尻逅を着いた䞭幎おやじが振り仰いだたた目をひんむく。

     赀いドレスの女の背䞈せたけが、空に向かっお急速にぐんぐんず䌞びお行っおいるのだ。

     その身長はあっずいう間に、星雲からやっおきた超人のように巚倧化する。

     持ち䞊げられたその巚倧な足の裏で、虫けらのように螏み朰されおしたった。

    「うわヌっ    !?」

     䞭幎おやじが叫びながら目を芚めるず、すっかり倜明けになっおいた。

     朝陜あさひが射し蟌む線路沿いの道にはもう赀いドレスの女の姿はない。

    「あれは䞀䜓䜕だったんだんだ  」

     ぀ぶやきながら、䞭幎おやじは垰宅するか出瀟するかで、倧いに悩んだのだった。


    了


    《怪怪談談 各話䞀芧甚マガゞン》

    #創䜜倧賞2025 #ホラヌ小説郚門

     
     
     
    物曞き。 lit.linkhttps://lit.link/nekobuchidesu マガゞンに『AI+ME』ず『怪怪談談』の各話たずめペヌゞぞのリンクがありたす。

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