動画ツール、結局どれを使えばいい?
「新しいから乗り換える」を、ちょっと考えてみた🐾
最近、AI動画の話を調べていると、
Canva。
CapCut。
Premiere。
Seedance。
Flova。
次から次へと名前が出てきます。
しかも、
「AIで動画が作れる」
「文章から動画になる」
「初心者でも簡単」
と書いてある。
……結局、何が違うの?🐾
しらべるネコ、ここで一度整理してみることにしました。
そもそも「動画ツール」と一括りにするから分かりにくい?
調べてみると、今の動画ツールは機能がかなり重なっています。
Canvaでも動画が作れる。
CapCutでもAI生成ができる。
Premiereにも生成AIが入っている。
FlovaではAIに制作工程を任せられる。
なので、
「どのツールが一番いい?」
と比べ始めると、かなり迷います。
そこで、機能の多さではなく、
何をしたいところから始めるのか
で分けてみました。
①「デザインの中の一つとして動画を作りたい」
代表的なのが、Canva。
Canvaは動画専用ソフトというより、
名刺。
SNS画像。
チラシ。
プレゼン資料。
Webページ。
動画。
などを一つの環境で作れる総合型のデザインツールです。
現在はAI動画編集にも対応していて、画像や動画をアップロードして、AIに構成・編集・音楽までまとめてもらう「マジック動画」なども提供されています。
例えば、
「Instagramに載せる短い動画も作りたい」
「チラシとSNS画像と動画を、同じデザインで揃えたい」
という人なら、かなり便利そうです。
でも、ここで一つ違和感
「Canvaが便利らしい」
↓
「じゃあ全部Canvaに変えよう」
本当にそうでしょうか?
例えば私は、講座資料ならPowerPointを使い慣れています。
資料を作る。
図を入れる。
アニメーションを入れる。
講座でスライドショーを使う。
これで特に困っていない。
それなのに、
「今はCanvaですよ」
と言われたから乗り換える。
すると、
今まで普通にできていたことまで、
また最初から覚え直すことになります。
これ、便利になっているのでしょうか?🐾
②「撮った動画を編集したい」
こちらは、いわゆる動画編集ソフト。
例えばCapCutやAdobe Premiereです。
撮影した動画を、
切る。
つなぐ。
字幕を入れる。
音楽を付ける。
色を調整する。
といった作業をするところから始まります。
CapCutは現在、通常の動画編集に加えて、AI字幕、テキスト読み上げ、Script to Videoなども備えています。文章からスクリプトを作り、字幕・音声・音楽付きの動画まで生成する機能もあります。
Premiereも従来型の編集だけではありません。
2026年9月には、編集中のタイムライン上でテキストから動画や効果音を生成し、そのまま編集可能なクリップとして追加できる機能が搭載されています。
つまり、
「編集ソフト」と「AI動画生成」の境界も、だんだん曖昧になっている。
ということです。
③「そもそも存在しない映像をAIに作ってほしい」
ここで出てくるのが、
Seedanceのような動画生成AIモデルです。
例えば、
「教室の廊下を女子高生が走っている」
「宇宙から見た未来都市」
のように、
元になる撮影映像がなくても、
文章や画像などをもとに映像そのものを生成する。
Seedance 2.5はByteDanceの動画生成モデルで、Flovaでは現在、最長30秒の生成や画像・動画・音声など最大50個の参照素材を利用できる形で提供されています。
ここで重要なのが、
Seedanceは「編集ソフト」というより、動画を作り出すエンジン側。
ということ。
前回調べた、
FlovaとSeedanceは何が違うの?
の答えも、ここです。
④「企画からAIに一緒に作ってほしい」
そして、今回気になっているのがFlova。
Flovaは、
「この動画素材を切ってください」
から始めるというより、
「こういう作品を作りたい」
から始めるタイプです。
その中でSeedanceなどの生成モデルを使って、
映像を生成したり、
参照素材を使ったり、
シーンを調整したり、
制作工程そのものを進めていく。
Flovaでは現在、Seedance 2.5による動画生成に加えて、プロジェクトごとにAI Agentへどこまで任せるかを設定したり、ショット・キャラクター・音声ごとに対話しながら修正したりする機能も提供されています。
なので、
Seedance=動画を生成するエンジン
Flova=そのエンジンなどを使って作品を作る制作環境
と考えると、やっと整理できました🐾
では結局、どれがいい?
ここまで調べてみて、
答えは意外と単純でした。
「一番いいツール」は決められない。
目的が違うからです。
SNS画像もチラシも動画もまとめて作りたい
→ Canvaが便利かもしれない。
撮影済みの動画を編集したい
→ CapCutやPremiereが合うかもしれない。
存在しない映像そのものを作りたい
→ 動画生成AI。
企画からAIと一緒に作品を組み立てたい
→ Flovaのような制作環境。
つまり、
ツールを選ぶ前に、何をしたいのかを決める。
当たり前のようですが、
新しいサービスが次々出てくると、ここが逆になりやすい。
「新しい=乗り換える」ではない
今回、一番残しておきたかったのはここです。
新しいツールを知ること。
試してみること。
便利なら取り入れること。
これはいい。
でも、
今できているものまで、無理に新しいものへ変える必要はない。
PowerPointで問題なく講座資料を作れている人が、
「Canvaが流行っているから」
という理由だけで乗り換える必要はない。
逆に、
「デザインを毎回一から作るのが大変」
ならCanvaを試す意味がある。
動画編集で困っていない人が、
AI動画ツールを全部覚える必要もない。
でも、
「撮影できない映像を作りたい」
なら動画生成AIは新しい選択肢になる。
便利かどうかは「新しいか」ではなく「自分の困りごとが減るか」
PhotoshopやIllustratorも、
使いこなせれば、とても多くのことができます。
でも、たまにしか使わないと、
「あれ、どこだったっけ?」
から始まることもある。
便利なはずのものを使うために、
毎回使い方を調べ直している。
そんなこともあります。
だから私は、
高機能=自分にとって使いやすい
ではないと思っています。
自分が必要なときに、
迷わず使えて、
やりたいことができる。
それも大事な「使いやすさ」です。
しらべるネコが思ったこと🐾
新しいツールを見ると、
「これも覚えなきゃ」
と思ってしまう。
AIならなおさらです。
毎日のように、
「新しいAI」
「すごい機能」
「これ一つで全部できる」
が流れてきます。
でも、
ツールから考えなくてもいい。
最初に、
「私は何を作りたい?」
と考える。
そのあとで、
必要な道具を選ぶ。
今使っているものでできるなら、
そのままでもいい。
必要になったときだけ、
新しいものを試せばいい。
しらべるネコは、
「新しいツールを探す」より
「自分に必要なツールを探す」
くらいが、ちょうどいいと思いました🐾
