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🌙ノエルと星のかけらたち31 ノエルと「さがす」

    ✦あらすじ✦

    月のしっぽをもつノエルの世界は、
    「なんだこれ」ばかり。

    ノエルは、
    気になったものを見つけると、
    今日も歩き始めます。

    どこへ向かうのか。
    作者にも、まだわかりません。

    ノエルを観察していたら、
    いつの間にか生まれていた物語。

    それが、
    🌙ノエルと星のかけらたち
    です。

    ノエルと一緒に、
    「おなじ」と「チガウ」を
    見つけてみてください。

    ✦  ✦  ✦  ✦

    ある日、ノエルはしっぽで光の円を描くと、ころんが「すごい!」と褒めたのでした。

    ✦  ✦  ✦  ✦

    ノエルが草むらに座って
    自分のしっぽを眺めていると、
    隣から

    くぅー。
    ぷぷぷ。

    と、ころんの寝息が聞こえてきた。

    ノエルは、
    ころんの上下するお腹を見ながら、
    くすくす笑っていた。


    そしてまた、
    ノエルは
    自分のしっぽに目を向けると、
    「すごい?」
    と呟き、首を傾げていた。

    ノエルは、
    しっぽを
    にぎにぎ
    ぱっ
    と手で遊ばせたり、

    しっぽで
    ふわりふわり
    と光の線を描いていたが、

    いつの間にか、
    体を丸め

    くぅー。
    すぅー。

    と、眠りについていた。

    くぅー。
    ぷぷぷ。

    くぅー。
    すぅー。

    ふたりの穏やかな寝息は
    森の中で
    静かに、ちいさく響いていた。

    ✧  ✧  ✧  ✧

    空が白みがかる頃
    ノエルは、

    ちょん
    ちょん

    ちょん…

    と、頬の柔らかな刺激で
    目を覚ました。

    「ころん?」
    と、ぼんやり目を開ける。

    ころんは、
    「見て」
    と、言って
    くるり
    と後ろを向いた。

    ころんの前足が何かを差している。

    ノエルは
    じっ
    と、前足の先を見てみると、

    「あ」
    と言って起き上がった。

    ころんに目をやると、
    ころんは

    「うん。」
    とにんまり笑って、
    ぽててて…
    と少し先を歩いてまた、座り込む。

    ノエルも、膝をついたまま
    移動すると、
    そこには、
    小さな花びらが落ちていた。

    「おはな、あった。」
    ノエルは花びらを
    指先で拾うと、手のひらに乗せる。

    白い花びらは、

    少し先の
    木の根元や
    草むらに

    てん
    てん

    と落ちていた。

    「なんだこれ」
    ノエルは呟く。

    ころんは
    「風にのってきたみたい。」
    「まだ、あるのかも。」
    と言った。

    ノエルは、
    「さがす。」
    と言って、さっと立ち上がり
    花びらの跡を見つけに行った。


    ✦これまでのお話はこちらから✦

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    🏛️こころとことばの館、主人🐈🐾 「おなじ」と「チガウ」を拾い集める 探索者。 ✦読後の負担が少ない ✦呼吸が整う そんな物語をお届けしています。 本編挿絵はすべて自筆。 物語の瞬間を描きとめています。 🪧投稿作品・挿絵のお持ち帰り(無断使用・無断転載)はご遠慮くださいませ。

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