第5話「3匹目も、ついに保護。でも、やっぱり胸が痛かった」
9月23日、3匹目の猫を無事に保護することができました。
これで3匹とも、無事に家の中へ迎えることができました。
でも、3匹目の保護は、すんなりとはいきませんでした。
なんと――
前日は失敗。
翌日は成功。
しかも、作戦はほぼ同じ。
この1日の違いが、保護成功への大きな分かれ道になりました。
9月22日――「今だ!」と思った、その瞬間……
3匹目の猫も、なんとか保護したい。
そこで、前の2匹と同じように、
「エサで家の中へ誘い込む作戦」
を決行しました。
猫は警戒しながらも、エサにつられて少しずつ家の中へ。
「よし……入った!」
ここまでは順調。
あとはタイミングを見て捕まえるだけです。
猫がこちらに背を向けた。
「今だ!」
そう思って、手を伸ばした――
その瞬間!
ガブッ!
指を噛まれました。
そして次の瞬間には、
ビューン!
猫は逃走。
「あぁーーー!」
せっかく家の中まで入ってきたのに……。
あと少しだったのに……。
完全に作戦失敗です。
その日は無理に追いかけず、保護を断念しました。
「明日、もう一度やってみよう。」
そう決めました。
9月23日――今度こそ!
そして翌朝。
再び作戦開始です。
やることは、昨日と同じ。
エサで家の中へ誘い込む。
昨日失敗しただけに、こちらも慎重になります。
しばらくすると、猫がやってきました。
エサの匂いにつられるように、少しずつ家の中へ。
一歩。
また一歩。
そして――
入った。
猫がエサを食べる音が、静かな家の中に聞こえます。
カリッ、カリッ……。
こちらは息をひそめて、じっと見守ります。
窓から入ってくる朝の空気。
その中に、外の匂いも混じっています。
猫は何事もなかったようにエサを食べています。
でも、こちらの心臓は――
ドクン、ドクン。
昨日の失敗が頭をよぎります。
「焦るな……」
そう自分に言い聞かせながら、動かずに待ちます。
猫が少し顔を上げる。
こちらを見る。
一瞬、時間が止まったような感じがしました。
またエサを食べ始める。
その静かな時間が、ものすごく長く感じます。
昨日なら、ここで手を伸ばしていた。
でも今日は違う。
ただ待つ。
家の中に猫がいる。
外との境目にある窓。
その向こうには、今まで猫が自由に歩いていた世界。
そしてこちら側には、これから猫が暮らすことになる家。
ほんの数十センチの距離なのに、その間には大きな意味があるように感じました。
そして――
今だ。
猫が家の中に入ったところで、
窓を閉める!
カチッ。
小さな音がしました。
その瞬間、
保護成功!!
「やった……!」
昨日は、
噛まれて、逃げられた。
今日は、
待って、待って、待って――成功した。
9月22日は失敗。
9月23日は成功。
たった1日違いで、結果が180度変わりました。
そして――
これで3匹とも保護できました。
「やった!3匹とも保護できた!」
そう喜んだのも束の間。
前の2匹のときと同じように、猫はパニックになりました。
外が見えるガラスに向かって走っていきます。
そして、また戻ってくる。
出口を探すように、家の中を動き回ります。
その姿を見ていると、胸が痛くなりました。
「出たいよね……」
「怖いよね……」
「急に外に出られなくなったんだもんね……」
さっきまで聞こえていたエサを食べる音。
静かだった空気。
そのすべてが、一気に変わったように感じました。
せっかく無事に保護できたのに、
素直に「よかった!」だけでは終われない。
そんな複雑な気持ちになりました。
保護はゴールじゃない
9月20日に2匹。
そして9月23日に、最後の1匹。
これで3匹とも、無事に保護することができました。
でも、ここからが本当のスタートです。
人間から見れば、安全な家の中。
でも猫たちにとっては、今まで自由に歩いていた外から突然閉じ込められたように感じるのかもしれません。
だから、焦らず少しずつ。
いつか3匹が、
「ここにいても大丈夫」
そう思ってくれる日が来ればいいなと思います。
昨日は失敗。
今日は成功。
そして明日からは――
3匹との新しい暮らしが始まります🐾
次回へ続きます。
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