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不穏な短歌〈四季〉 四首

    『黒い春』
    夕闇と 廃れた寺に 響くお経
    今も鼻先に 梅花(うめ)の残り香

    『お面売り』
    かき氷 射的、くじ引き リンゴ飴
    お面屋に並ぶ 僕に似た顔

    『あかあかあか』
    獣道 紅く染まった 葉に紛れ
    赤い皮膚した 人が立ってる

    『誰?』
    目が覚めて 窓の外に見る 白雪と
    窓まで迫った 知らない足跡

     
     
    物書き/暗い話、歪んだ話、変な話を書いています。 /短歌も詠みます。/ZINE『ビニール袋』に寄稿。/短編集『隙間に落ちる』Kindleにて販売中。

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