【雑記】ぬっぺっぽう

昔はオカルト娘だったんびです。

小1からインターネッツにどっぷりだった私。

ガッツリ洒落怖世代、FLASH黄金期、恐怖の大王が滅ぼし損ねた世界のオカルトを享受してきました。

妖怪にも傾倒し将来は民俗学者になりたいと思った時期もありました。

ただ、絶望的にオカルティックな体験をしたことがない。

幽霊は見たことが無いし、UFOも見えない。超能力者にも、未来人にも遭遇していない。


そんな私のほんのひと握りの貴重なホラー体験……。


小学生の頃、玄関のすりガラス越しにぬっペっぽうの様なピンクの肉塊が見えた。

終わり。


…… …… …… …… …… 。


これ本当に何?

多分夢と現実が混同している類の物だと思うんですが、そのまんま、現実のすりガラス越しにぬっぺっぽうが見えた。

ぬっぺっぽうというのはまさに大きな肉塊に手足がついたような妖怪。

なんかこんなやつ
ぬっぺふほふとも呼ぶ


一説には死肉を食べるらしいが、生きた人間に何をする妖怪なのかは不明。

そういう存在であるとしか言えない不気味なやつ。

そんな奴が玄関に、ドアを隔てていた、という記憶がある。

ピンクの塊が、かろうじてすりガラス越しに見える手をふよふよと動かしている。

それを見た時勿論「ギャッ」となり部屋に引っ込んだ。

怖い話は好きなのに小心者の臆病者なのでこういう時突撃できないのである。

引っ込んでから祖母に「何かいる!」と泣きつき一緒に来てもらった。

時間にして1分ほど。

──すりガラスの先には何もおらず、玄関を開けても隣の家の壁が見えるのみ。

……ただ、臭い。

生臭い。

港町なので雨上がりや湿度で磯臭くなる時はある。

タイミング良く臭いが漂ってきただけかもしれないが、それがぬっぺっぽうの臭いだった可能性も……。


なんて、怖そうに書いてみたがこの記憶の前後が思い出せないし、それ以来ぬっぺっぽうは来ていないし、来たとてうちになんの用があるというのか。

死人が出たわけでもないのにうちに来てすぐに帰ったということは、家を間違えたのかもしれない。

ぬっぺっぽうには内緒だが、この記憶を自分の創作に利用している。

何かがすりガラス越しに見える様子や、去った後の磯臭さなどを自作のホラー小説に落とし込んだ。

次にぬっぺっぽうが来た時は、利用料の請求かもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!