わたしのおじさん
頭の中を駆け回る小さなおじさんがいる
そのおじさんは、いつもラジカセを携帯していて
まあ、それがとにかくうるさい
今日のご飯何にしようかなと考えると
おじさんはそのラジカセを片手に走り始めるのだ
ぐるぐる、ぐるぐると
流れてくる音楽は様々だ
私の好きな曲や、流行っている曲
ヒップホップなときもあればバラードなんかもある
いや、なにちょっとしんみりしとんねん
って思ったりもする
そんで、おじさんはどこでも現れる
運転中でも、会話中でも、眠る前でも
その手にはいつもラジカセ
どんだけお気に入りなんだって
ほんとにおじさんはどこにでも現れる
泣いている時も、怒っている時も、笑ってる時も
そのラジカセでいい感じの曲を流してくれたりする
たまに、雰囲気に合わない曲を流したりする
曲選間違えてるよなんて声は聞こえないふり
つまみだしてやろうかと思う
たまにおじさんがいると困ることもある
真剣に考えたい時にもおじさんは駆け回るので
おじさんを休憩室に戻す作業から始まる事だ
まあ、おじさんは待つことなんてできないので
ひょっこり顔だして駆け回るのだけれど
休憩室からでてきたおじさんは最悪で
いつみたの?って思うような映画のワンシーンを
そのラジカセで流してくる
おじさんも恋愛映画みるんかーいって思う日もある
しかもお気に入りのシーンをエンドレス再生
調子がいい日なんて最悪で、一日中ずっと
おじさんは駆け回る
お気に入りのラジカセ片手に
どこからその元気はでてきてるのか
逆に調子が悪いと、おじさんは
そこにいないかのように静かになる
お気に入りのラジカセどこいった
ちょっぴり寂しかったりする
いつからそこにいて、いついなくなるのか
そんな小さなおじさんと今日も過ごすのだ