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【ウチノハハ伝説 #21】昭和の思い出話|庭先で繰り広げられた、衝撃の光景

    こんにちは☆
    4歳の娘を育てている、もちこです。

    今回は、うちの母の昭和の暮らしと、母がまだ小さかった頃のお話をしたいと思います。

    学校から帰り、何気なく家の庭を覗いた母。
    そこには、祖父とお友達が何やら真剣な様子で作業をしていました。

    もともと人一倍、好奇心旺盛だった母(その性格は、今も全く変わっていないようですが…)。

    「なにしてるのー?」と、そっと覗き込んでみると、そこには衝撃の光景が広がっていました。

    なんと、あたり一面に舞い散る、大量の鶏の羽……!

    「きゃ〜〜〜!!」と叫びながら、泣きべそをかいて祖母の元へ走り込んだ母。

    対する祖母は、驚く風でもなく「ああ、あれね。おじさんが鶏を撃ってきたから、今晩のおつまみになるのよ」とケロリ。

    そのおじさんは猟銃の許可を持っていて、時々、仕留めた獲物を祖父に届けてくれていたそうです。

    それ以来、母の中でそのおじさんの名前は「トリのおじちゃん」に決定しました。

    母の実家は決して山奥ではなく、ごく普通の街中。

    庭先で鶏を……なんて、今ではちょっと考えられないような、昭和ならではのダイナミックな光景ですよね。

    「トリ」が「カニ」に変わる瞬間

    さて、そんな恐怖の対象だった「トリのおじちゃん」ですが、実は時々、別の顔を見せることがありました。

    川蟹をたくさん獲ってきてくれる、「カニのおじちゃん」に変身するのです!

    実は当時、川蟹は母の大好物でした。

    トリの時はあんなに怯えて近寄らなかったのに、カニの気配を察知した時ばかりは、満面の笑みでおじさんをお出迎え。

    子ども心に、なんて分かりやすい損得勘定……!

    獲れたての川蟹をそのまま塩茹でにする。

    そして、贅沢にご飯と一緒に炊き上げた「蟹飯」。

    立ち上がる湯気と、カニの濃厚な香りが染み込んだご飯は、ほっぺたが落ちるほど美味しかったのだそうです。

    失われた「あの頃の味」

    今では川の水も少なくなり、あの賑やかだった祖父もおじさんも、もういません。

    母は時々、少し寂しそうにこう呟きます。

    「もう一度、あの時の蟹飯が食べたいなぁ……」

    便利になった令和の街並みの中で、母が見つめているのは、きっとあの泥んこになって遊んだ川の音と、香ばしいカニの匂い。

    私にとっても、一度でいいから食べてみたい「幻の味」のお話でした。

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