【創作大賞感想#7~8】恋愛は、実に味わい深い
恋愛に、正解はないのかもしれないな
6~7月は「創作大賞2026」を読者として応援すべく、応募作品の感想文を書かせていただいています。
今回は、1つの記事の中で2作品の感想文をお届けします。
今回感想文を書かせていただく2作品は、どちらも恋愛小説部門に応募されている作品ですが…
私にとって、恋愛は相対的に不得意な分野です。
というのも、私は昔から恋バナに詳しくなく、自身の恋愛も変わったものばかりだったので…😅
(私は一部の方々から盲目的に好かれるタイプだったので、毎回トラブルがセットでついてきました)
とはいえ、「皆さまの本気の作品を、本気の感想文で応援する」と決めているので、感想文には全力投球ですよ♪

見事に振り回されている
まず最初は、ゆづさんの『僕の中心は乾き、凪いでいる』。
俊樹くん(主人公)がマッチングアプリで出会ったのは、4歳年上の結愛さん。
「俊樹くん、その人はちょっと…」と画面の前でつぶやいても、俊樹くんには声がとどきません。
俊樹くん、年上のおねえさんに、めちゃめちゃ振り回されています。
そして、第七話で衝撃の事実が明かされます。
「言ってなかったけ。私、何人か男がいるの」
結愛さんはグラスを握りながら、親指で淵をなぞる。赤紫色の液体が荒れたように波をたてた。
読みながら「おお…」とつぶやいてしまいましたよ。
おねえさん、こわい。
まぁ、私もおねえさんなんですけどね、うふふ🤭
物語の途中、まわりから「やめておきなよ」という主旨のことを何度か言われるのですが…私も完全に同意です。
でも、恋って盲目なんですよね。
盲目になっているときは、周りがなにをいってもダメなのです(遠い目)。
私の個人的なお気に入りは、第十四話です。
ついに結愛さんが動く…!のですが、ちょっと遅かったのかな。
動くタイミングがもう少し早かったら、違う展開が待っていたかもしれません。
私はマッチングアプリを使ったことがないので偏見が混ざっているかもしれませんが、結愛さんのような方、実際にいそうですね。
それにしても、俊樹くんに成長を感じました。
おねえさんは嬉しいです。
そして、結愛さんが「愛を結ぶ」という名前である点が、物語に奥ゆきを生んでいる感じがします。
「結愛」という名前がゆづさんによる仕掛けだとしたら、私はその仕掛けにはまっています。
私個人の希望としては、結愛さんにも幸せになっていただきたいのですが…
はたしてそれは叶うのか…?
あと俊樹くん、君はいい人だと思うから、是非ともいい人をみつけてください。

すべてが包み込まれる
続いて、羊さんの『六月の鯨』。
清ちゃん(主人公)の初恋の相手は、吹奏楽部時代に出会った他校の先輩、鯨くん。
ときは流れ、会社の同期、然くんにプロポーズされた清ちゃんですが、思わぬ形で鯨くんと再会します。
途中の展開がドキドキで、「これ、誰かが包丁を持ち出して、殺人事件になってしまうのでは😱」と思ったのですが…
清ちゃんも鯨くんも然くんも、理性のある人で良かったです、本当に。
特に、清ちゃんは純粋。
心の清らかさも込めて、羊さんは主人公に「清」という名前を付けられたのかなと想像しました。
私の個人的なお気に入りは、第八話です。
新しい環境で清ちゃんが駆け抜ける、6月から10月が凝縮された前半。
そして迎えた、清ちゃんの結婚式。
そこでの鯨くんの様子が、なんとも寂しそう。
私は女性なので、鯨くんの気持ちを完璧に理解できているとはいいがたいです。
ただ、世の男性陣の大半は、同じ状況におかれたら鯨くんと似た行動をとられるのではないかと感じました。
ちなみに、『六月の鯨』の登場人物が完全に理性的かというと、そうでもありません。
物語が終盤に近付くころ、清ちゃんと鯨くんは、世間一般からみると物議をかもしそうな、ある行動をとります。
読みながら、また「おお…」とつぶやいてしまいました。
…が、物議を上回る家族愛が、この作品にはあります。
中で起こっているゴタゴタが、何か大きなものに包まれていくような、そんな絵が頭のなかに浮かびました。
おわりに|恋愛小説は、深い
今回の感想文企画を機に久々に恋愛小説を読ませていただきましたが、いや~、深いですね。
恋愛小説は、最も気軽に読める反面、作りこむ際の難易度が高いような感じがしています。
✔リアルに起こりそうな展開にするのか、しないのか
✔応援したくなる主人公にするのか、突っ込みたくなる主人公にするのか
✔ハッピーエンドにするのか、しないのか
どの方向性にも持っていけるので、作者の方々の個性や想いが、色濃く反映されるのだと思います。
そして、感想文を書いていて気づいたのですが、
私、恋愛小説、不得意ではないかも…?
正確にいうと、恋愛小説を書くのは不得意だと思いますが、恋愛小説の感想文を書くのは不得意ではない気がします。
私は今世での恋愛を終えた身ですが、ゆづさんの作品も、羊さんの作品も、とても楽しく読ませていただきました。
(むしろ、恋愛を終えたからこそ楽しめたのかしら…?)
お二人とも、楽しい時間をありがとうございました!

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